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[ニュース]2018.3.3
「K-1 WORLD GP」3.21(水・祝)さいたま"耳の聞こえないK-1ファイター"郷州征宜が同じ境遇の子供たちにK-1教室を開催!「トーナメントで優勝して世界中の同じ境遇の人たちに夢や希望を与えたい」
    
 3月3日(土)東京・K-1ジム総本部にて、3月21日(水・祝)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ「K'FESTA.1」の[第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント]に出場する郷州征宜が公開練習を行った。
 3月3日(土)東京・K-1ジム総本部にて、3月21日(水・祝)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ「K'FESTA.1」の[第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント]に出場する郷州征宜が公開練習を行った。

 いつもの公開練習とは趣を変え、今回、郷州はいつも応援に来てくれる耳の聞こえない子供たちをジムに招待。K-1のパンチやキックを子供たちに教え、体験してもらう「ミニK-1教室」を開催した。5人の子供たちに、まずは構え方からパンチの打ち方、キックの出し方を指導。これまで指導をした経験がほとんどない郷州は「これで分かりますかね?」と、やや戸惑う様子も見せたが、教えられた子供たちは思い思いにパンチや蹴りを繰り出していく。こうした体験が全く初めてという子もいたが、楽しそうにシャドーを行った。

 次はリングに場所を移し、グローブを着けてのミット打ち。1人ずつ、郷州が持つミットにワンツーや蹴りを打っていくが、早くもコツを掴んだか、いい音をさせる子供も現れ、郷州も「うまい、うまい!」「お、強い!」と誉めながら受ける。短い時間ではあったが、子供たちは普段できない体験にテンションアップ。郷州も子供たちとの交流に、試合に向けての新たなパワーを得ていたようだ。

 指導を終えて、「普段、指導するということがないので、教えることの難しさを感じました。同時に、どうしたら楽しんでもらえるかを考えながらやりました」と振り返る郷州。「将来は自分でジムを開いて、同じ境遇の人たちにも気軽に来てもらえるようにしたいので、指導ももっと上手になりたいですね」と語った。

 あと3週間弱に迫ったさいたま大会。当初、小宮山工介とのスーパーファイトが予定されていた郷州は、カード変更によりスーパー・フェザー級王座決定トーナメントにエントリーすることになった。しかしこの変更にも「ベルトを獲るチャンスがもらえてうれしいです。トーナメントになってもやることは同じで、目的は試合に勝つこと。モチベーションは上がっています」と、トーナメントに向けて意欲を示した。

 1回戦の相手となる初来日のティムール・ナドロフについては、「戦績もいいし、映像を見たらパワーもある。外国人との対戦は初めてで不安もありますが、絶対に勝つだけ。パンチで勝負? いろんな技を使って勝つだけですね」と、未知数の相手に若干の不安を見せつつも、自信のほどを口にした。ナドロフが「俺のパンチで郷州を凍らせる」と言っていることが伝えられると、「凍らされるってどんな感じなんですかね? じゃあ逆に、僕が彼を凍り付かせます」と、“逆凍結宣言”も飛び出した。

 同じブロックには武尊もエントリーしているが、「武尊選手は全部外国人とやりたいと言ってましたが、僕は準決勝、決勝は全部日本人とやりたいです。日本人選手たちで勝ち上がって、このトーナメントを盛り上げたい」と、武尊との直接対決、そして“武尊越え”にも言及。となると決勝は……「小宮山選手には以前に負けていますし、今回、最初は対戦する予定だったので、決勝でそのカードが実現してリベンジもできたら最高ですね」と、昨年夏に交通事故現場での人命救助で時の人となった小宮山とのヒーロー対決への思いを語った。

 郷州にとって、K-1でワンデー・トーナメントに1回戦から出場するのは初めての体験。「やったことがないので不安もありますが、平本蓮選手などの経験者に聞いて万全に備えようと思っています。早く決着できれば一番ですが、一戦一戦、ワンマッチのつもりで全力でやらなにと足元をすくわれると思います。全力で勝ちに行くだけですね」と、バチバチ宣言。

 今回、ジムに来てくれた子供たちも含め、当日は同じ境遇の子供たちもたくさん応援に訪れる。「絶対に優勝する姿を見せたい。今回は世界トーナメントなので、世界中の同じ境遇の人たちに夢や希望を与えたい」と、スケールアップした舞台で自らもより大きな夢を実現することを誓った。強豪ひしめく過酷なワンデー・トーナメントを、郷州は制することができるか!?
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