第5代Krushスーパー・ライト級王者の中澤純が今大会で2度目の防衛戦を迎えた。挑戦者は今年3月・5月に行われた次期挑戦者決定トーナメントを制した篠原悠人。2人は昨年2月の第5代スーパー・ライト級王座決定トーナメント準決勝で対戦し、この時は中澤がKO勝利を収めている。

　リベンジ＆王座奪取に燃える篠原は「去年2月に中澤選手に負けてから5連勝でタイトルマッチまで来ました。タイトルマッチでリベンジできるチャンスなので、しっかりKO勝ちでリベンジしてベルトを獲りたい」と挨拶。迎え撃つ中澤は「僕に負けてから試合で勝っているところを見て強くなったなと感じました」と篠原の成長を認める一方「まだ負けねえなと思っているので、8月の試合でKOで返り討ちにしたいと思います」と返り討ちを宣言した。

篠原悠人
「去年2月に中澤選手に負けてから5連勝でタイトルマッチまで来ました。タイトルマッチでリベンジできるチャンスなので、しっかりKO勝ちでリベンジしてベルトを獲りたいと思います。（前回の中澤戦と比べて成長できた部分は？）あの時はまだ5〜6戦目だったんですけど、次で11戦目になります。中澤選手とやって経験やフィジカルの差を感じたので、そこを見直して練習して、試合経験を積んできました。試合運びやペース配分は上手くなったかなと思います。（中澤の印象は？）6月の試合（中澤はK-1で山崎秀晃に判定負け）も僅差だと思うので、改めて強いなと思いました。

　あと頭いい戦い方をする選手だと思うので、僕のこともかなり対策されると思います。そこも考えて中澤選手の対策をしたいと思います。前回みたいに中澤選手の距離で戦ってしまうとKOされると思うので、その距離を外して自分の攻撃を当てようと思います。自分の良いところを伸ばしてダメなとこを直して試合に臨もうと思います。

（同じ大会ではウェルター級王者・塚越仁志vs挑戦者・木村"フィリップ"ミノルのタイトルマッチも組まれているが？）ウェルター級の方が注目度は高いかもしれまんが、試合内容で面白い試合をして塚越選手と木村選手の試合よりも注目される試合をしたいと思います。（Krushのベルトについて）今後の格闘技人生のためにも必要なベルトです。今自分は20歳ですけど、ここでKrushのベルトを獲って、もっと上のステージに行きたいと思います。（ファンのみなさんへのメッセージは？）中澤選手に負けてからの1年ちょっとで得た経験があるんで、それを全部生かしてタイトルマッチにぶつけたいと思います」

中澤純
「（篠原が）僕に負けてから試合で勝っているところを見て強くなったなと感じました。でもまだ負けねえなと思っているので、8月の試合でKOで返り討ちにしたいと思います（短い間隔での試合だが？）いつも僕は試合終わると、すげえ体重が増えるんですよ。でも今回はスパンが短いので、しっかり調整できています。体調もいいし、あんまり太ってないので、そういう意味ではいい練習ができます。あと太ったり痩せたりを繰り返すと皮が伸びるので、皮が伸びないようにしてより良い身体を作るチャンスかなと思います(笑)。

（6月のK-1での山崎戦について）悔しい展開になったけど、差はねえなと思いました。いつかまたK-1でトーナメントをやっていただいて、そこで山崎選手を倒すための布石だったのかなと本気で思っています。だから気持ちはもう切り替えてますね。試合の2日後には篠原選手を倒すぞ！となっていました。（篠原のどこが強くなっていると思う？）もともとハンドスピードが速かったのが、さらに速くなったかなと思います。あとはポジション取りもよくて、そこから殴られたら倒れるなと思うところで戦っているので、そこが上手いところだと思います。でも一カ月ちょっとじゃ克服できないところがあるし、そこを突いていけば勝てるんじゃないですかね。

（同じ大会ではウェルター級王者・塚越仁志vs挑戦者・木村"フィリップ"ミノルのタイトルマッチも組まれているが？）“死ぬこと以外はかすり傷”の塚越選手の激闘を超えるのは難しいですが（苦笑）、久々に鮮やかなKOで倒されたらいいなと思います。僕はそこを競っているわけじゃないんですけど、自分らしい試合をして、お客さんが喜んでくれたらいいかなと思います。（Krushのベルトについて）ベルトを獲ってから1年半。ベルトがいい感じのオブジェになっていて、愛着も持っているので、そう簡単には渡しません。（ファンのみなさんへのメッセージは？）最近面白い試合を見せられていないので、応援してくれるみんなのために次はぶっ倒します」

　王者・中澤が再び篠原をマットに沈めてベルトを死守するか？　それとも挑戦者・篠原が中澤へのリベンジと王座奪取を成し遂げるか？