第4代王者として今回が2度目の防衛戦となるKANAは大宮司進トレーナーと2分1Rのミット打ちを公開。「試合10日前で疲労もあるんですけど、体調と相談しながらしっかり動けているかなと思います」と最終調整に入っている。今回の防衛戦に向けてKANAはイギリスのDouble K Gymで約一カ月間の武者修行を行い「イギリスではスパーリングを中心にやってきて、日本に戻ってきてからもスパーリングの回数を増やしました。イギリスでやってきた良い形のまま調整が出来ている」。

　スパーリングの回数を増やしたことで「実践力がついたことが一番。今までスパーリングと試合で差があったけど、スパーリングの数を増やしたことでその差が縮まると思う。対戦相手のシーベイ選手は気持ちも強くてガンガン攻撃してくるタイプですが、気持ちでも技術でも負けたくない。スパー通りにやれば倒して勝てると思うし、試合が楽しみです」とKO防衛を目標に掲げた。

　昨年の名古屋大会ではKANA・野杁哲也・大和哲也の3人が世界の強豪を迎え撃ち、この時はKANAがトップバッターを務めた。今年は同じ3名でも中国の強豪を迎えることになり、防衛戦のKANAが大トリを務めることが濃厚だ。「去年は自分が最初に試合でKO勝ちして、そのあとの2人（大和・野杁）のKO勝ちを見て『すげえな』と思いました。プレッシャーもありますが、2人のようにしっかり魅せられる試合をしたい。2人はKOでバトンを渡してくれると思うのでKOで終わらせます」と力強く語った。