対日本人無敗の王者ジョーダン・ピケオーvs日本期待の新鋭・和島大海のスーパー・ウェルター級タイトルマッチ。公式計量では両者共に問題なく計量をクリアし、会見で意気込みを語った。

　今回が4度目の防衛戦となるピケオーは「コンディションは最高だ。昨日も言ったけど早く試合がしたい」と試合が待ちきれない様子。対して5連勝・5連続KOの快進撃で一気に挑戦者の座を射止めた和島は「今回は減量も上手くいって体調も良いので、早くリカバリーしてしっかりKOで倒したいです」と堂々とKOを宣言した。

　質疑応答でチャンピオンの印象を聞かれた和島は「凄いスタイルが良くて顔も小さいのでパンチ当たるかなって感じです。あと笑顔がめっちゃカワイイですね（笑）」と天然振りが伺えるコメントで会場の笑いを誘う。

　続けて「作戦とか通じる相手でもないんで思いっきりぶつかって行こうと思ってます」とあくまでチャレンジャーとしての姿勢を貫きつつ、ピケオーの公開練習での「和島は手こずる相手じゃない」「勝ってウェルター級に挑戦する」という余裕の発言を伝え聞くと「凄い舐められてると思うんで、パンチでもキックでもいいから序盤に思いっきり一発当てて、ビックリさせてやります」とサプライズを予告。

　これを聞いたピケオーは「和島が自分に攻撃をヒットさせたらすぐにお返ししてやるよ」と一切動じない。

　また初めてタイトルマッチに挑む心境を問われた和島が「ピケオー選手は僕がKrushデビューした時からベルトを持っていて、初めてKrushに出た時も計量後に一緒に写真を撮ってもらいました。そのベルトに挑めるというのは凄く嬉しいですね」とピケオーとの意外なエピソードを明かすと、ピケオーは「その時のことは全く覚えてないけど、和島は若い選手で今回のタイトルマッチは彼にとってチャレンジだ。試合が終わったらまた一緒に写真を撮ってあげるよ」と余裕たっぷりに語った。

　最後にファンに向けて「ファンのみんなはコーラとポップコーンでも食べながら試合を楽しんでくれ。ただ今回の試合は本当に速い展開のファイトになると思うから瞬きは厳禁だ」（ピケオー）、「タイトルマッチということで、今回は大阪から沢山の方が応援に来てくれて、西の方からもチャーミー（台風24号）が急いで駆けつけてくれるみたいなので（笑）。みんな僕がベルトを巻く姿を見たいと思うんで、台風を吹き飛ばすぐらいの試合をしてベルトを巻きたいと思います」（和島）とメッセージを送った。

　王者ピケオーがチャレンジャーを返り討ちにして日本人無敗記録を更新するか？　それとも挑戦者・和島が絶対王者の牙城を崩し、スーパー・ウェルター級の新星となるのか？