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[ニュース]2018.10.2
「K-1 WORLD GP」11.3(土・祝)さいたま ジョーダン・ピケオーvs木村"フィリップ"ミノルの夢の対決が実現!「俺とミノルが戦えば自然にお互いに一歩も退かずに打ち合う試合になる」(ピケオー)vs「ピケオーと戦うことが僕の格闘技観。僕が思う格闘技を体現したい」(木村)
    
 10月1日(月)東京・新宿区のGSPメディアセンターにて、11月3日(土・祝)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN」の第3弾対戦カードが発表された。
 Krushスーパー・ウェルター級王者ジョーダン・ピケオーとKrushウェルター級王者・木村"フィリップ"ミノルによる夢の対戦が実現した。当初K-1実行委員会では、木村の11月大会出場に向けて対戦相手を調整していたが、候補に挙がっていた選手が怪我などで確定せず。

 その中で昨日のKrush後楽園大会で王座を防衛したピケオーがリングサイドにいた木村に対戦をアピール。それを受けて昨晩のうちにピケオーが所属するMike's Gymと木村が所属するK-1ジム五反田チームキングスと調整のうえ、-68kg契約のスーパーファイトとして両者の対戦が実現した。
 会見で木村が「ピケオーの完璧なタイトルマッチを見て心が燃えた。世界レベルの立ち技格闘技を見せることが僕の格闘技観。俺は世界に通用するホンモノを見せる」と言えば、ピケオーも「ミノルとはハートのぶつかり合いになる。お互い前に出なくても、その場で足を止めて打ち合う。そんな試合になって、必ずKO決着になるだろう」と呼応。お互いの実力を認めたうえで、世界レベルの試合を見せると誓い合った。

木村"フィリップ"ミノル
「11月3日のK-1には出る方向で準備をしていて、自分のモチベーションは高かったんですけど、それに見合う相手がいなくて。燃えるものがなかったんですけど、ピケオーの完璧なタイトルマッチを見て、一番心が燃えました。対格差もあって厳しいチャレンジになると思いますけど、その壁をぶっ壊します(ピケオーの印象は?)昨日の試合を見ながらの感想なんですけど、めっちゃ強くてパーフェクトな試合をしていたなと思いました。世界の立ち技格闘技をやっているなと。

 今、僕は試合前に舌戦したからどうとかはあんまり好きじゃない。K-1に世界レベルの立ち技格闘技をできる選手がいないとよくない。で、僕はこれ(ピケオー戦)だなと思ったんで、この試合をやります。これが僕の格闘技、僕の格闘技観です。これは僕の本心です。もっとワールドワイドで、世界の立ち技格闘技をやりたいし、今自分の気持ちはそこに向いています。

(ピケオーのファイトスタイルについては?)昔のオランダ的なスタイルも出来るし、今のスタイルも出来る。一ファイターとして魅力を感じるスタイルです。完璧ですよ。(ピケオーも木村に魅力を感じているようだが?)意志の疎通はできてます。きっと同じ何かを感じてるんじゃないですかね。あくまで僕は勝利を取りにいくけど、お互い通じ合うものがあったと思います。(上の階級から落としてきた選手と戦うことについて?)城戸(康裕)選手の時は恐さがない・強くない選手だったから、気にせずやりました。今回あまり気にせずやろうと思います。

(自分にしか見せられないものを見せたい?)その気持ちはむっちゃ強いですよ。モチベーション的にも、今の僕は僕が思っている格闘技観を表現したい。僕が思う格闘技を体現しなきゃって使命感も生まれてきたし、そういうモチベーションが上がっています。(K-1のタイトル挑戦について)今は城戸選手がその流れを作っていますけど、それはそれでいいんじゃないですか。気持ち的には嫌だし(城戸を)懲らしめてやりたいけど(苦笑)、こっちが道を譲ってやったんだから『ちゃんやってよ』って感じです。

 まあ今の僕はやりたい相手とやりたいし、その先の目標があるんで。(城戸が)強くいてくれたらいいです。好き勝手にやってください(苦笑)。この試合の勝者が次にベルトに挑戦してもいいと思うし、彼はタイトルマッチに値する選手じゃないけど、その流れを作ってるんであれば、しっかりやってください、と。久保優太というチャンピオンはホンモノなんで、しっかり仕上げてくださいってところです。

(悪い意味で自分のフォロワーが増えていることについて)本質を分かっていないのにやろうとしていて、まあそれはそれで。僕は気にしていない話なんで。今、自分は日本で格闘技をやらせてもらっていて、ちゃんとした世界にも通用するホンモノを見せる方向に向いている。それで世界のファンが日本に集まってきたらやばくないですか? そういうものをやりましょうってことですね」

ジョーダン・ピケオー
「ミノルは自分からガンガン攻めてくる相手で完璧な相手だ。俺とミノルの試合は必ずいい試合になると思う。(木村の魅力は?)俺は純粋にミノルのファイトスタイルが大好きなんだ。とにかく彼は前にガンガン来る。仲間のマサロ(・グランダ―)ともやっているし、他の試合を見ても、ミノルはガンガン来るし絶対に下がらない。俺も絶対に下がらないスタイルだから、この試合はどちらも前に出る必要がないんだ。自然とお互いに一歩も退かずに打ち合う試合になるだろう。

 昨日戦った和島(大海)は打って離れるスタイルだったから、頭を使いながら戦っていた。でも俺とミノルが戦えばそうはならない。その場で打ち合って、そして必ずKO決着になるだろう。ミノルとはハートのぶつかり合いになって、どちらが最後まで立っていられるか?の試合だ。俺はいつもKOを目指してやっているし、仮に負けたとしてもKOするつもりで戦っている。もしかしたら最終的にKO決着ではないかもしれないけど、俺は必ずKOするつもりでやる。

(K-1のベルトについては?)K-1で戦うことは俺にとって大きな意味がある。俺は小さい頃からずっとK-1を見てきたし、K-1で戦うことに意味を感じている。ミノルが言うようにこの試合の勝者がすぐタイトルにチャレンジしてもいいだろうし、それが実現したらうれしいことだ。俺はトーナメントが好きじゃないから、この試合に勝って久保優太の持つK-1ウェルター級のベルトに挑戦したい」

 共に相手を罵倒することなく“試合で魅せる”と語ったピケオーと木村。K-1のリングで実現したビッグファイトに注目だ!
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