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[ニュース]2018.10.11
元Krushスーパー・ライト級王者・寺崎直樹が引退を正式発表、「Krush.95」11.21(水)後楽園大会で引退セレモニー「WILDRUSHリーグ以降の試合は思い出深いことでいっぱいです」
    
 10月10日(水)東京・新宿区のGSPメディアセンターにて、11月21日(水)東京・後楽園ホール「Krush.95」の第1弾対戦カードが発表された。
 第2代Krushスーパー・ライト級王者・寺崎直樹が現役引退を正式発表し、今大会で引退セレモニーを行うことが決まった。

 寺崎は2004年9月にプロデビューし、2014年7月に第2代Krushスーパー・ライト級(当時の表記は-65kg)王座を獲得。今年5月の松下大紀戦が最後の試合となった。通算戦績は26戦12勝(4KO)13敗1分。会見に同席した宮田充プロデューサーによればエキシビションマッチなどは行わず、引退セレモニーのみの開催となる。会見での寺崎のコメントは以下の通り。

寺崎直樹 
「5月に松下選手に負けて、その時点で自分の中ではやり切った感があって、自分のブログで引退しますと発表しました。
 正直、引退セレモニーが出来る選手というのは、僕は26戦しかやっていないし『(セレモニーは)どうなのかな?』と思っていて、セレモニーの話をいただいた時に自分自身はどっちでもいいかなと思っていました。でも僕は色んな人を巻き込んで格闘技をやってきたので、男のけじめとしてやっておくべきかなと思って返事をしました。

 僕はチャンピオンになることが夢で、Krushでチャンピオンになれたことがすごくうれしくて。防衛戦もやったのですが、正直ベルトを獲った時の試合ほどモチベーションが上がらなくて、初防衛戦で友達のNOMANに負けてしまいました。

 その頃からずっとやめようと思っていたのですが、『夢先生』(小学生を対象にした講演)の仕事をいただくようになって、段々と気持ちが変わりました。それは子供に夢を語る先生が夢を追わないのはどうなのかな?ということです。自分が子供たちに対して何を発言できるかを考えて、先生も頑張っている姿を見せたいと思って戦っていました。でも自分のためではなく、人のために格闘技をやっていた部分が強かったので、結果はついてこなかったですね。

(現役時代に印象に残っていることは?)2012年に出場したWILDRUSHリーグですね。あの時は戦績も良くて優勝する自信もあったんですけど、リーグ戦が始まると無様に一回も勝てずに……失敗の連続でした。でもそこで精神的に鍛錬されたかなと思います。(資料を見ながら)そのあとの梶原(龍児)さんと戦った試合も忘れられないし、西川(康平)くんと戦ったことももちろん忘れられないし、タイトルマッチで勝てたことは自信になりました。

 NOMANには人生で3回も負けて屈辱なんですけど(笑)、今では仲のいい友達です。佐々木大蔵選手とは大蔵選手がチャンピオンになる前に戦ったし、HIROYA選手に負けて、最後は松下選手に負けました。最後は自分自身の身体を痛めつけて、連敗中だった松下選手に這い上がってもらうことになったんですけど、松下選手にはチャンピオンになってほしいです。WILDRUSHリーグ以降は思い出深いことでいっぱいです。

 2004年から2018年5月まで色んなファンの方に支えられて、応援してくれる方々に支えられてここまで来ました。自分の人生において格闘技をやってよかったと胸を張ってコメントできます。格闘技は始めるまでは格闘技のイメージもよくなかったのですが、今は本当に格闘技をやってよかったと思うし、今は若い選手たちがK-1 JAPAN GROUPを盛り上げてくれています。僕も陰ながら応援したいと思いますし、長い間応援していただきありがとうございました」
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