対戦カード発表記者会見でK-1スーパー・ライト級のベルト（通称：ベルトさん）に話しかけ、ベルトさんの気持ちを聞き出すことに成功した（？）左右田が前代未聞の公開練習を行った。この日、ジムにやってきた左右田は練習用具を一切持たず、一冊のスケッチブックを手にして登場。「僕は毎日トーナメントで優勝することを考えているので、優勝するための攻略本を書いてきました」と練習ではなく、自らが書いた攻略本を公開するのだという。

　左右田が持参したスケッチブックには「K-1 WORLD GP〜第3代スーパー・ライト級王座決定トーナメント〜攻略本」と書かれ、ページをめくるとそこには左右田自らが描いたイラストと文字が…。しかも攻略本の内容は「一回戦では腰が弱点のアブドゥラマンに逆エビ固め」「準決勝は乱入してきたウィラサクレック会長のハイキックをゲーオに誤爆させる」「決勝ではバダザリアンのラッシュを電光石火の首固めで丸め込む」など、左右田が愛するプロレス技のオンパレードで締めくくられていた。

　改めて左右田に「K-1ルールでは反則技ばかりですが…」と話と振ると「トーナメントで勝つためには相手の隙を突くことが大事なんですよ」とニヤリ。「あくまで僕の予想ですけどトーナメントは3試合とも相手が外国人になるんじゃないですか。外国人選手に触れてみたいというのもありますしね」と多少は本気のコメントも交えてトーナメントの展望を語る。

　2014年11月の初代スーパー・ライト級王座決定トーナメントに出た際には「3人の相手を代わるがわる相手にする一人ワンデートーナメント」で対策を練ってきたが「今回も自分で定期的にガントレットマッチ（※時間差で新しい選手が入ってくる勝ち抜き戦）をやってきました。ガントレットマッチの日は他の練習を一切やらないのですが、キツくて疲労感がある。前回は全く怪我がなくて、身体が疲れただけでしたが、今回は途中で怪我するかもしれない。そこは多少怖い部分ですが、仮想トーナメントはしっかり出来ていますよ」と左右田流の準備を続けている。

　マスクマンに生まれ変わったことも含めて「4年前とは全く違う新鮮な気持ちですね。旗揚げ記念日のトーナメントに出ていて、今回もトーナメントに出ているのは僕とゲーオしかいない。それだけK-1は新陳代謝が激しくて、メンバーが変わるリングです。僕も4年前とは違う意識があるし、成長したと思っています。過去の選手じゃなくて2018年のK-1ファイターとしてリングに上がりますよ」と新たな気持ちでトーナメントに挑む。

　トーナメントで優勝するために必要なものは何か？と聞くと「この攻略本さえあれば大丈夫です。あとは一歩踏み出す勇気も必要だと思うので、試合で一歩踏み出すことがどういうことか？　会場のお客さまには自分の目と耳でそれを感じてもらいたいですね」と左右田。最後は「焦らず、11・3（ジュウイッテンサン）の旗揚げ記念日を楽しみにしていてください」とファンにメッセージを送った。