大阪の地で、スーパー・バンタム級王者・武居由樹が念願のタイ人強豪選手と激突する。武居は3月「K'FESTA.1」での久保賢司との初防衛戦、9月のK-1さいたま大会のアクラム・ハミディ戦といずれも1RKO勝利を飾って王者としての輝きを見せた。

　対戦相手のヨーブアデーン・フェアテックスはムエタイの二大殿堂と言われるラジャダムナンスタジアムのミニフライ級王座を獲得。現在は120ポンド（約54.4kg）まで階級を上げて、ムエタイのトップ戦線で活躍している。「この階級で戦っている以上、いずれはタイのムエタイの強豪と戦いたい」と語っていた武居にとっては念願の相手が用意されたことになる。

　会見冒頭でヨーブアデーンのコメントが読み上げられ「K-1という大きなイベントに出場できて光栄です。チャンピオンの武居選手はパンチが強いので、しっかり準備して試合に臨みます。初めてK-1ルールで戦いますが、対応してムエタイの強さを見せたい」とK-1ルールへの対応にも自信を見せる。

　タイ人強豪選手との対決を熱望していた武居は「今回のヨーブアデーンはかなり強い選手ですが、いつも通り自分らしく戦ってKOで勝って、レベルの高い・熱い試合を見せたいと思います」と挨拶。

「サウスポーでかなり上手い選手だと感じました。K-1ルールでも全然対応してくると思うので楽しみです。左の蹴りとパンチ、特に蹴りがかなり強いのかなと感じました。パンチもかなり伸びてくる感じで怖いですね」とヨーブアデーンの実力を高く評価しつつも、「サウスポーとやるのはけっこう久しぶりですけど、全然苦手じゃないのでいつも通り戦います」と苦手意識のようなものはなし。

「ヨーブアデーンはムエタイでも良い実績を持っている選手だと思います。今回はK-1ルールですが、ムエタイよりK-1の方が凄いというものをを見せたい」とK-1王者としての確固たるプライドを誇示した。

　さらに初の大阪大会出場への意気込みを聞かれると「まだ今年2試合しかしてなくて全然物足りなかったんで、大阪大会に出られて嬉しいです。大阪の試合は初なんですけど、大阪の人たち達に良い感じで歓迎してもらいたいです。当日会場には武尊選手と皇治選手の応援団がいると思いますが、僕の試合の時だけはみんな仲良く応援して欲しいです（笑）」と場を和ませた武居。最後に「対戦相手も本当に良い選手なので、同じ大会の中でも“一流”の試合を見せたいなと思います」と最高のファイトをファンに約束して会見を締めくくった。