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[ニュース]2018.10.20
「K-1 WORLD GP」12.8(土)大阪 卜部功也vsゴンナパーの決勝戦は実現するか!?ライト級世界最強決定トーナメントに功也、篠原、林、大沢、ゴンナパーらが参戦
    
 10月19日(金)東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントにて記者会見が行われ、12月8日(土)エディオンアリーナ大阪(第1競技場)で開催される「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN」の第2弾対戦カードが発表された。
 今大会ではK-1ライト級世界最強決定トーナメントの開催が決定。トーナメントには現ライト級王者・卜部功也をはじめ、Krushライト級王者ゴンナパー・ウィラサクレックら8選手がエントリーし、ワンデートーナメントでライト級世界最強の座を争う。

[K-1ライト級世界最強決定トーナメント・一回戦/3分3R・延長1R]
(1)林健太vsニコラス・ギャフィー
(2)篠原悠人vsゴンナパー・ウィラサクレック
(3)卜部功也vsインディゴ・ボイド
(4)大沢文也vsリュウ・ウェイ

[K-1ライト級世界最強決定トーナメント・準決勝/3分3R・延長1R]
(1)一回戦(1)の勝者vs一回戦(2)の勝者
(2)一回戦(3)の勝者vs一回戦(4)の勝者

[K-1ライト級世界最強決定トーナメント・決勝/3分3R・延長1R]
準決勝(1)の勝者vs準決勝(2)の勝者

 会見には日本人4選手+ゴンナパーの計5選手が出席し、それぞれトーナメントへの意気込みを語った。

 一回戦・第1試合は林健太とスペインのニコラス・ギャフィーの対戦となった。林はK-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTのハードパンチャーで、第3代Bigbangスーパーライト級王座を保持。9月の安保瑠輝也に敗れたものの、K-1らしい真っ向勝負で会場を大いに沸かせた。今回は復活を期してのトーナメント参戦となる。

 対するギャフィーは今回がK-1初参戦のスペイン人ファイター。22歳ながら45勝(13KO)5敗の戦績を誇る若き実力者。スピードに乗った攻撃が魅力で「誰も俺を捕まえることはできない。トーナメントではファンの記憶に残る試合をする」と強気のコメントを残している。トーナメント一回戦・第1試合に相応しいテンポの速い、一瞬も目が離せない試合が予想される。

ニコラス・ギャフィー
「K-1を見て育った自分にとって、K-1のリングは憧れの舞台だ。その夢見ていたK-1に出場できるなんて本当に嬉しいよ。俺は自分のスピードと獰猛な動きに自信を持っている。誰も俺を捕まえることはできないだろう。林健太との一回戦は観客が求めているようなタフでエキサイティングな試合になると思うが、自分は勝つことしか考えていない。トーナメントではファンの記憶に残る試合をする」

林健太
「対戦相手は顔がかっこいいのと身長がちっちゃいかな?くらいです。この階級で外国人と正面から殴り合って、ファンが興奮するような試合出来るのは自分だけやと思います。前回は負けちゃったんで、見ている人が興奮する試合をするだけじゃなくて勝とうと思います。僕がゴンナパーに勝たないと、煽りVTRで僕がゴンナパーに永遠に倒され続けるんで(苦笑)、ゴンナパーにリベンジしてそれを終了させたいです」

 一回戦・第2試合ではKrushスーパー・ライト級王者 篠原悠人とKrushライト級王者ゴンナパー・ウィラサクレックの注目の一戦が実現した。篠原は8月のKrush後楽園大会で中澤純に判定勝利して、Krushスーパー・ライト級王座を獲得。試合後にライト級への挑戦を表明しており、ライト級世界最強決定トーナメントに参戦することになった。

 対するゴンナパーは2016年9月にK-1初参戦。山崎秀晃から勝利を収めると、翌2017年からはライト級を主戦場に戦い、今年4月にKrushライト級王座を獲得。6月のK-1さいたま大会では安保瑠輝也にKO勝利し、9月には大沢文也を下してKrushライト級王座の初防衛に成功した。これまでゴンナパーは卜部功也、林健太、大沢の3選手から勝利を収めており、日本人として唯一対戦経験のない篠原と一回戦で対戦することとなった。

ゴンナパー・ウィラサクレック
「このような機会をいただいて、とてもうれしく思っている。全力で戦ってトーナメントで優勝したいと思う。自分はずっと卜部功也と戦いたいと思っていたので、いい機会をもらえて感謝している。まだ篠原の試合を見たことがないので、どんなファイトスタイルなのか判断できない。これからどういう選手かを見て対策したいと思う。トーナメントに向けて、いつも以上に練習して体力をつけるだけだと思う」

篠原悠人
「8月のKrushスーパー・ライト級タイトルマッチが終わって今回の話をいただきました。出場メンバーの候補を聞いて、僕以外はみんなゴンナパーとやっていたので、自分がゴンナパーとやるんやろうなと思っていました。ゴンナパー戦が決まる前からサウスポー対策をやっていて、相手がゴンナパーに決まって逆に安心したって感じです。

 今回は初のK-1大阪大会で、初めて階級を下げて、初めてのワンデートーナメントになります。全部初めてなんで、楽しみやなって感じです。トーナメントに参戦するからには優勝したいし、3戦3勝3KOしたいと思います。みんなゴンナパーとやりたい感じですけど、僕が空気を読まずに勝ちたいと思います。(戦いたい相手は?)卜部功也選手は僕がK-1甲子園に出ていた頃からトップでやっていた選手なので、卜部選手とやりたい感じです」

 そして一回戦・第3試合には現ライト級王者の卜部功也が登場。今回は現役王者としてトーナメントに出場し“世界最強”を証明する戦いに臨む。また功也にとっては初代王座決定トーナメントで敗れている因縁の相手=ゴンナパーとの再戦が決勝戦で実現するかどうかも注目のトーナメントだ。

 そんな功也が一回戦で対戦する相手はオーストラリアのインディゴ・ボイドだ。ボイドはムエタイルールを中心にキャリアを重ね、数々のタイトルを獲得。K-1ルールでの試合は初めてとなるが「俺の爆発力・破壊力のあるファイトスタイルはK-1ルールに向いている。最初からフルスロットルで戦って優勝する」と燃えている。

インディゴ・ボイド
「K-1は素晴らしい選手が集まる最高のリングだと思う。そのK-1への出場が決まったときは嬉しくて興奮した。自分はムエタイルールで試合を続けてきたが、俺の爆発力・破壊力のあるファイトスタイルはK-1ルールに向いていると思う。卜部功也とはスピードと爆発力がぶつかり合う試合になるだろう。でも俺は自分が進む道を阻む相手は誰であろうとマットに沈める。最初からフルスロットルで戦って、必ず俺がトーナメントで優勝する」

卜部功也
「今回のライト級のトーナメントの話をいただいて、本当にスイッチが入ったというか。僕のライト級は負けから始まって、今年3月にチャンピオンになることができました。その時に負けた相手が隣にいるゴンナパーで、ずっとゴンナパーと戦いたいという気持ちがありました。こういう機会があって本当に嬉しく思います。トーナメントの中で僕が最年長と聞いて、そんな年になったのかなと。若い選手に負けず全力で戦いたいと思います。

(ゴンナパーとワンマッチで戦いたかったという気持ちはなかた?)僕が目指しているのは最強で、トーナメントにマイナスはイメージはないです。手っ取り早く一番を決められる感じですし、一日で一番を決めちゃおうよって感じです。ワンマッチでも(ゴンナパーと)やりたいですけど、魔裟斗さんが言っていたように『トーナメントは一番強いやつが優勝する』だなと。その言葉通りだと思っています。ゴンナパーと戦うためにはお互い決勝まで勝ち上がらないといけないし、二回戦って(決勝で対戦する)条件は一緒だと思います」

 そして一回戦・第4試合では大沢文也と中国のリュウ・ウェイが激突。大沢はスーパー・フェザー級時代にK-1参戦経験があり、今回が約3年ぶりのK-1のリングだ。ライト級に階級を上げてからは無敗街道を突き進み、9月のKrushライト級タイトルマッチでは王者ゴンナパーに敗れたはしたものの、ゴンナパーと足を止めて真っ向から打ち合う接戦を演じた。

 一方のウェイは2011年に行われたKrushと中国「英雄伝説」の対抗戦で来日し、当時ライト級(-63kg)王者だった梶原龍児と対戦。梶原の牙城こそ崩せなかったものの、伸び伸びとした若さ溢れるファイトで梶原を苦しめた。その後は英雄伝説で着実にキャリアを重ねて、2015年英雄伝説 -64kg級アジア王座を獲得。ゲーオ・ウィラサクレックとも拳を交えるなど、いまや英雄伝説の看板選手に成長した。

 会見では大沢が過去に対戦経験のある卜部功也について「自分は卜部選手を追いかけてライト級に階級を上げた。とにかく言葉に出来ないくらい思い入れが強い」と語り、再戦を熱望した。

リュウ・ウェイ
「私は小さい頃からK-1を見ていて、ずっとK-1のリングで戦いたいと思っていました。今回トーナメントに出場できることをとても嬉しく、また光栄に感じています。 大沢文也選手は日本で人気がある、とても強い選手ですので、しっかりと準備して試合に挑みます。私の目標はこのトーナメントで優勝し、来年タイトルマッチを行い、K-1のチャンピオンベルトを中国に持ち帰ることです。ファンのみなさんの記憶に残るようなファイトをしますのでぜひ応援してください」

大沢文也
「隣にいてゴンナパー選手がいて、何とも言えない気持ちです。リュウ・ウェイは180pあってデカい!パンチ届くかなって感じです。僕はずっと前から言ってますけど、卜部功也選手がK-1 JAPAN GROUPのパウンド・フォー・パウンドだと思っています。ライト級に階級を上げたのも、減量がきつかったのもあるんですけど、卜部選手を追いかけてライト級に来ました。ゴンナパー選手にリベンジもしたいけど、卜部選手に勝つことが一番のモチベーションです。しっかり一回戦をクリアして、卜部選手にリベンジしたいと思います。
 
(そこまで功也にこだわる理由は?)初めてKO負けした相手だし、今まで30戦くらいやってきて、格闘家として良くないと思うんですけど、卜部選手は試合中に初めて勝てないと思ったくらいなんですよね。これは何しても勝てないなって。ぐちゃぐちゃにするしか勝ち目がないと思うくらいの実力者です。初めて卜部選手に負けた時からずっと卜部選手のことを見ていて、選手の中で一番(功也の試合を)見てるくらい見てます。とにかく言葉に出来ないくらい思い入れが強いです」

 王者・功也がトーナメントでも最強を証明するか? それともこのトーナメントから新たなストーリーが生まれるか?
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