[ニュース]2016.4.5
4・10「Krush.65」山本優弥への特別メッセージ(1)佐藤嘉洋「K-1のトーナメント出場を辞退した夜、2人で熱い想いを語り合った」
4・10「Krush.65」山本優弥への特別メッセージ(1)佐藤嘉洋「K-1のトーナメント出場を辞退した夜、2人で熱い想いを語り合った」
4月10日(日)東京・後楽園ホールで開催される「Krush.65」で引退セレモニーを行う山本優弥。優弥の引退に寄せて縁のある面々から特別メッセージが届いた。第1弾は優弥と2度対戦し、-70kgを共に引っ張ってきた佐藤嘉洋だ。
「私が『Krush.54』でジョーダン・ピケオーにKO負けし、K-1 WORLD GP-70kg初代王座決定トーナメントの辞退を発表した日の夜、ソファに埋まって独りでTVを観ていたらiPhoneの画面が心もとなく光っていた。
私もパンチをそれなりに打たれてきたので詳しい内容は忘れてしまったが『今回のトーナメント辞退は英断だ』と褒められた記憶がある。
電話の主は、山本優弥だった。
頻繁にやり取りしていたわけではないので、いきなりの着信に少々驚きつつも、二人のキックボクシングに対する熱い想いをここぞとばかりに語り合った(何度も言うが詳しい内容は忘れてしまった)。
そのとき『自分も限界かもしれない』と彼から聞いた。私は『そうか』と返事をするのみ。『まだまだやれる。もっと頑張れ!』と檄を飛ばすには、山本優弥はあまりに傷つき過ぎたように見えていた。選手同士にしかわからない思いもある。電話が終わったあと、傷だらけの山本優弥と自分を重ね合わせて私は一人涙した。
世間は『あきらめない強さ』を賞賛する。しかし中には、『あきらめる強さ』もあると、私は信じている。ここで培った経験を糧に、今度はもっと大きな舞台であるビジネスの世界で、勇ましく戦い抜いていこうじゃないか。
全員じゃなくてもいい。周りにいる近くの人たちを、満面の笑顔にできるようなそんな人生を歩んでいこう。
これからも、なにかとよろしく。
君は一生語り合える戦友の一人だ。
私は勝手にそう思っている。
山本優弥よ、引退おめでとう」
佐藤嘉洋
私もパンチをそれなりに打たれてきたので詳しい内容は忘れてしまったが『今回のトーナメント辞退は英断だ』と褒められた記憶がある。
電話の主は、山本優弥だった。
頻繁にやり取りしていたわけではないので、いきなりの着信に少々驚きつつも、二人のキックボクシングに対する熱い想いをここぞとばかりに語り合った(何度も言うが詳しい内容は忘れてしまった)。
そのとき『自分も限界かもしれない』と彼から聞いた。私は『そうか』と返事をするのみ。『まだまだやれる。もっと頑張れ!』と檄を飛ばすには、山本優弥はあまりに傷つき過ぎたように見えていた。選手同士にしかわからない思いもある。電話が終わったあと、傷だらけの山本優弥と自分を重ね合わせて私は一人涙した。
世間は『あきらめない強さ』を賞賛する。しかし中には、『あきらめる強さ』もあると、私は信じている。ここで培った経験を糧に、今度はもっと大きな舞台であるビジネスの世界で、勇ましく戦い抜いていこうじゃないか。
全員じゃなくてもいい。周りにいる近くの人たちを、満面の笑顔にできるようなそんな人生を歩んでいこう。
これからも、なにかとよろしく。
君は一生語り合える戦友の一人だ。
私は勝手にそう思っている。
山本優弥よ、引退おめでとう」
佐藤嘉洋