8月のKrush後楽園大会で中澤純を下して第6代Krushスーパー・ライト級王座に就いた篠原悠人への挑戦権をかけて松下大紀と鈴木勇人の初対決が決まった。

　松下は昨年2月に第5代スーパー・ライト級王座決定トーナメントのメンバーに選ばれるも初戦敗退。今年1月に挑戦者決定トーナメントへの出場権をかけた試合にも敗れるなど、一時は4連敗と不調にあえいでいた。しかし寺崎直樹戦を皮切りに3連続KO勝利を遂げて、今回のチャンスを掴んだ。

　対する鈴木も今年は一つの引き分けを挟んで3勝（2KO）と好調をキープ。プロキャリア10戦目にして、初めてタイトルに絡むチャンスが巡ってきた。

　両者は現王者の篠原と対戦経験があり、松下は2016年7月に篠原にKO勝利、鈴木は2017年12月に篠原に判定負けしている。どちらが勝ち上がってもベルトをかけたリマッチとなる。なお篠原は12月のK-1大阪大会のK-1ライト級世界最強決定トーナメントに出場が決まっており、タイトル挑戦の時期はK-1大阪大会のあとに調整のうえ、決定となる。

鈴木勇人
「あと2回勝ってチャンピオンになれると思うとワクワクします。ずっと松下選手のことは良い選手だと思っていて、いつか対戦するだろうと思っていました。遂にきたかという気持ちです。（対戦相手としての印象は？）結構試合を見てるんですけど、長身でリーチが長くてストレートが武器だなと思っています。やってみないと分からないけど、そんなに苦手なタイプじゃないと思います。ただKO率が高いので、一発をもらわないようにして、自分の得意な攻撃をどう当てようかなと思います。

（松下は試合前の睨みつけでも知られているが？）正直、向き合いたくないし、普段の松下選手が良い方なのを知っているのでやりづらいけど（苦笑）、リングに上がったら倒しに行かないといけない。感情に任せていこうと思います。（篠原とのタイトル戦について）先のことを考えてもしょうがないので、今は目の前の松下選手に勝つことが大事です。ベルトのことはそのあとに考えます。松下選手は強い相手なんですけど、どういう試合になるのか僕も楽しみです。そこも注目してみてください」

松下大紀
「今回は挑戦者決定戦なんで、挑戦者に相応しい試合＝KOで勝って挑戦したいと思います。（対戦相手の印象は？）サウスポーで左ミドルが上手いなって感じです。“マッハキック”のキャッチフレーズ通り、スピードがある蹴りがあるので、そこを対策してどうKOしようか考え中です。（試合前の睨みつけでYouTubeの再生回数も伸びているが？）みんな試合を見てくれるのはうれしいので、僕は会見じゃなくて試合で魅せる選手になりたいです。

（3連勝の要因は？）昔に比べて相手の映像もチェックするようになって、相手の癖を研究するようになったからですね。それでKOが続いているんで、自分がやっていることは間違っていないと思います。今回もめちゃくちゃ研究してKOします。

（篠原とのタイトル戦について）僕も篠原くんとは一回やっていて、ずっと篠原くんの試合は見ています。彼もどんどん強くなっていると思うし、またやることになったら気合いを入れ直さないとなって感じです。（先日引退した寺崎が『最後に戦った松下選手にはベルトを獲ってほしい』と発言していたが？）率直に嬉しいです。そう言ってもらっているからにはベルトを獲らないと会わせる顔がないんで、僕がベルトを獲ります。僕も鈴木選手のことをリスペクトしているので面白い試合になると思います。注目して見ていてください」