6月のK-1さいたま大会で約1年2カ月ぶりの復帰戦を勝利で飾った山崎。現在の仕上がりについて聞くと「体重もいつも通りで、疲労は溜まっているけど、いつでも試合ができる＝待ったなしの状態です。これまでたくさん試合をやっているし、ブランクがあったからと言って特に変えたところはない。いつも通り、最高の状態で試合に挑もうと思っています」とこれまで通りに調整を続けている。

　今大会で山崎はスーパー・ライト級転向初戦となる安保瑠輝也と対戦。瑠輝也は180�pの長身・リーチを生かした破壊力抜群のパンチと蹴りでKOを量産し、飛びヒザ蹴りや二段蹴りといった派手な蹴り技も得意にしており、山崎も「リーチは長いですし、畳みかけるところは畳みかけてくる良い選手」と瑠輝也の実力を認めている。

　しかし瑠輝也の蹴り技について聞かれると「それなりの相手にしかああいう勝ち方はしていないでしょう。自分には経験もあるし、技術、パワー、スピード…すべてで（瑠輝也を）上回っている。怖さもないし、自分にああいう技は当たらない。相手うんぬんより、自分の戦い方を貫けば問題ない。レベルの違いを見せて勝つ」と断言する。

　さらに公開練習で山崎は得意のパンチではなく左ミドル、前蹴り、ヒザ蹴り、掛け蹴りと蹴り技を繰り出し「右ストレート、左ジャブ、左右フック、ヒザ蹴り、かけ蹴り…何でも倒せるように準備しているので自信しかないです」と豪語。瑠輝也は記者会見後の公式インタビューで「試合が決まった時点で勝つ自信は80％」と語っているが、山崎は「10年早いっすよ」と格の違いを強調した。

　京都府出身の山崎にとって大阪大会は地元での大会開催と言っても過言ではない。「ずっと関西で試合をやりたいと思っていたし、地元の仲間に生で自分の試合を見てほしいと思っていました。普段東京まで来ることが出来ない人たちもたくさん会場に来てくれるし、いい勝ち方でアピールして、仲間と勝利を分かち合いたいです」と大阪大会での勝利に闘志を燃やす。

　11月の第3代スーパー・ライト級王座決定トーナメントではゲーオ・ウィラサクレックが優勝。山崎にとっては過去2度敗れている宿敵ゲーオが再びベルトを巻くことになった。山崎はゲーオの王座返り咲きについて「自分自身ゲーオには勝ててないし、トーナメントに出られなかったこともあるけど、僕が目指しているのはK-1のベルトです。ゲーオが王座に返り咲いたということで、自分が気になる存在であることは間違いない」と語り「一戦一戦ゲーオに挑戦できるように、勝っていかなければいけない。そういう試合内容・結果を見せて、ファンにも関係者にもアピールしていきます」と王座挑戦＆ゲーオへのリベンジに闘志を燃やした。

　インタビューの最後も「楽しんで自分の試合をやれば問題ないでしょう。初の大阪大会、しっかりKOして勝って、自分をアピールできるように倒しに行きます」と力強く語った山崎。宣言通りに瑠輝也相手にレベルの違いを見せるか？