昨日はニコラス・ギャフィー、篠原悠人、大沢文也を下して苛烈を極めたライト級世界最強決定トーナメントを制した林健太。一夜明け会見では「一回戦でショッパイ試合してしまって、申し訳ないと思ってたらまさかでゴンナパー選手が負けちゃってて。ゴンナパーのための練習しかしてなかったんで『どうしよう！？』って思ったけど、打ち合ったら何とかなるかなと思ったら何とかなりました」とワンデートーナメントを振り返る

　今後については「やっぱりK-1ファイターとしてやってる以上は、K-1の世界のベルトは絶対に獲りたいのでもちろん挑戦したい。功也くんとは二人とも笑いながら『じゃあ3月に！』って感じでグータッチしました（笑）」と同門で王者の卜部功也との3月の「K'FESTA.2」でのタイトルマッチを希望した。

「昨日は一回戦でショッパイ試合してしまって、申し訳ないと思ってたらまさかでゴンナパー・ウィラサクレックが負けちゃってて。ゴンナパーのための練習しかしてなかったんで『どうしよう！？』って思いました（苦笑）。それで打ち合ったら何とかなるかなと思ったら、何とかなりました。（地元の方やファンからの反応は？）いつも関東で試合をしてるんですけど、地元の関西で試合をするということで応援も一杯来てくれて、めっちゃ良いところを見せられてホンマに嬉しいです。地元が兵庫県の加古川市っていう田舎なんですけど、周りのみんなが『加古川の誇りや！』って言ってくれて、ちっちゃい町の誇りになってちょっと鼻が高いです。

（準決勝・決勝を振り返って）全く何も考えてなくて、会長に試合直前に『このパンチに気をつけて』みたいなことを言われて、それだけ意識して戦ってました。篠原くんは思ったよりパンチが速くて、最初はボコボコにもらってしまって、めっちゃ効いちゃって。何とか勝てたんですけど、試合が終わった後はちょっとフラついてました。決勝も『大沢選手は飛び込みの左フックが得意だから絶対もらうなよ』って言われてたんですけど、しょっぱなにそれを思いっきりもらって倒れて（苦笑）。セコンドの方を見て『言ってたやつで倒れてもうた…』と思って笑ってたんですけど、焦ってたのもあってけっこう苦笑いになってました。

（どちらも逆転勝ちだったが、その原動力は？）うちは兄弟3人いるんですけど、ずっと狭い部屋で8オンス（のグローブ）で殴りあったりしていて。逃げることも出来ない、打ち合うしかないところでやってたんで、ホンマにその時の気持ちとか根性だけで勝てて、何とかなって良かったです。（チャンピオンは同門の卜部功也選手だが？）やっぱりK-1ファイターとしてやってる以上は、K-1の世界のベルトは絶対に獲りたいのでもちろん挑戦させていただきたいと思います。功也くんは同門なんですけど、あんまり同門って感じじゃなくて。KRESTはプロ一本でやってる選手が多くて、プロ練習は昼の1時ぐらいからスタートしてやってるんですね。でも自分は家族がいて、家族を養わないといけないので、朝の6時に起きて現場仕事をしながら格闘技をやってます。

　そうするとKRESTのプロ練習には出れないので、普段は夜にムエタイのジムで練習していて、それで僕だけタイ人のセコンドがついています。KRESTには試合前に仕事を休ませてもらってスパーリングに行くくらいで、功也くんともその時に会うぐらいです。だから普段はほとんど会わないし、功也くんはチームメイトで先輩なんですけど、めちゃくちゃ同門って感じはしないので。自分としてはがっつりK-1のベルトに挑戦させていただきたいと思います。（試合後に功也選手と会って、今までと見る目は変わった？）全く変わらずに今まで通りで、二人とも笑いながら『じゃあ3月に！』って感じでグータッチしました（笑）。

（ゴンナパーにリベンジしたいという気持ちはまだる？）あるんですけど、今はゴンナパーとやりたいというよりK-1のベルトを獲りたいという気持ちの方が強いんで。3月、功也くんとやりたいですね。（賞金やKOボーナスで家族旅行に連れて行きたいと言っていたが）試合が終わるまで集中が切れるから携帯見ないようにしてたんですけど、大会が終わった後にLINEを見たら、一番最初が奥さんからの『旅行に連れてって！』ってLINEやったんで（笑）ホンマに連れて行ってやらなアカンなって思いました。ずっと家族で沖縄に行きたくて、沖縄旅行を予定してたんですけど、今沖縄行っても海に入れないんで（笑）。3月以降になっちゃうと思うんですけど、しっかりみんな連れて行ってやりたいと思います」