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[ニュース]2018.12.10
武尊、皇治との大阪決戦で“K-1愛”を感じた!「お互いに背負うものとリスクを最大限に高めた状態で戦って、気持ちがぶつかり合う試合が出来た。皇治選手と殴り合って『やっぱり格闘技が好きだ』と思った」
    
 12月9日(日)ホテルグランヴィア大阪にて、「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN〜K-1ライト級世界最強決定トーナメント〜」12.8大阪大会の一夜明け会見が行われた。
 昨夜のK-1スーパー・フェザー級タイトルマッチで挑戦者・皇治と大激闘を繰り広げた王者・武尊。1Rに右フックでダウンを奪うと、その後も執念で立ち向かい続ける皇治に猛攻をしかけて防衛を果たした。時に笑みを浮かべながら9分間フルスロットルの殴り合いを繰り広げて大阪のファンを魅了すると、試合後のマイクでは「僕は格闘技界を変えるってずっと言ってきているので、時期は分からないですけど、僕は必ず実現させようと思ってるので、そして、実現させるだけじゃなくて、僕は勝つ気でいます」とファンが待ち望む対戦に言及した。

 一夜明け会見で武尊は「お互いに背負うものとリスクを最大限に高めた状態でメインのリングで戦って、その分お互いの気持ちがぶつかり合う試合が出来た。試合が終わって会話はしてないですけど、何か本当に仲の良い友達と話した後みたいな気分になりました」と昨日の激闘を振り返る。さらに「皇治選手と戦って、お互いの“K-1愛”じゃないですけど、それをぶつけ合えたことによって『やっぱり格闘技を好きでやってるんだな。殴り合うの楽しいな』のような気持ちになった」と殴り合いの中でデビュー当時の初心を思い出したと明かす。

 質疑応答で昨日の試合後のマイクについて質問が飛ぶと「僕の気持ちとしては必ず実現させるって気持ちでずっと動いてたんで、それをファンの人たちにもちゃんと伝えようという気持ちで昨日は発言させてもらいました」と語った。

「昨日の試合は初めて大阪大会が開催されて、そのメインイベントで皇治選手と戦いました。皇治選手は大会を盛り上げることをずっとやってきて、お互いに背負うものとリスクを最大限に高めた状態でメインのリングで戦ったと思います。その分、お互いの気持ちがぶつかり合う試合が出来たし、試合が終わって会話はしてないですけど、何か本当に仲の良い友達と話した後のような気分になりました。凄い久しぶりに試合が楽しかったです。

(最初のダウンを取ったパンチの手応えは?)当たり方は良かったですけど、そんなに思いっきり振ったパンチじゃなかったんで、僕はそんなには。皇治選手もフラッシュダウンって感じで、がっつりっていう感じじゃなかったです。(倒れない皇治選手に対して思うところはあった?)そこで皇治選手の今回に賭ける気持ちだったり、格闘技やK-1に対する愛だったりを感じました。簡単にこのメインを下馬評通りの試合で終わらせないっていう気持ちの強さをめちゃくちゃ感じて。最初は恨みじゃないですけど、憎しみとかをぶつけ合って戦ってたと思うんですけど、途中から本当にただ格闘技が、殴り合うことが好きで殴り合ってたなって感じでした。だからこそ最後まで3分3R殴り合え続けたのは凄い嬉しかったですね。

(久しぶりに試合中に笑顔を見せていたが)ちっちゃい頃にK-1を見て(格闘技を)始めた頃は格闘技が好きで練習に行くのも楽しくて。それをずっと続けてきて、プロデビューした頃はやっと人前で殴り合えると思って、リングに上がるのが凄い楽しかったんです。だからデビューしたばかりの時は毎試合ずっと笑ってたんじゃないかなってぐらい、ニヤニヤしながら戦ってたんですけど、最近の試合は(格闘技を)好きで始めて、好きなことを職業にしてるのに、それを好きって思えなくなってる自分が居て…その自分の葛藤と戦ってる部分が凄いあったんで。それは色々背負うものが出来たこともあるし、自分の立場もあるし。色んなことでそういう状態になってたんですけど、今回の試合もリングに上がるまでそういう気持ちで、自分のメンタルの部分とずっと戦っていました。

 そうやって格闘技を好きで始めたってことを忘れかけてたところがあったんですけど、皇治選手と戦って気持ちのぶつかり合いとか、格闘技に対する愛とか、お互いの“K-1愛”じゃないですけど、それをぶつけ合えたことによって『やっぱり格闘技好きでやってるんだな。殴り合うの楽しいな』みたいな気持ちになって、初心を思い出しました。だから昨日はめっちゃ笑ってたんだと思います。

(宮田プロデューサーは『初めから最後のマイクまで素晴らしかった』とコメントしていたが、最後のマイクでコメントしていた戦いたい相手について)昨日もマイクで言ったんですけど、今回の試合が終わったら僕の中では話すことを決めていて。ずっとその試合を見たいという声も聞いてたし、もちろんSNSとかで毎日のように耳に入ってきます。そういう中で現状は難しいところが沢山あって、それを何の根拠も責任もなしに言葉だけで『やってやるよ!』っていうのは簡単なんですけど、それを言うことは僕の中でファンへの裏切りだと思っていました。

 それで去年ぐらいから色んな人に相談したり、色んな人に力をお借りしたりして、それを実現するための話とかも色々進めていて。でもやっぱり難しいことも沢山あって…ただ僕が試合を現役でやってられるのも、後1〜2年ぐらいがピークだと思うんで。糸口みたいなものが全くなかったわけじゃなかったんで、タイミング的に今年か来年ぐらいでやれたらいいなっていうのがずっとあって。僕の気持ちとしては必ず実現させるって気持ちでずっと動いてたんで、それをやっぱりファンの人たちにもちゃんと伝えようかなって気持ちで昨日は発言させてもらいました。

(今回の発言に対して反応してほしい?)そうですね。今までの発言ってキャッチボールをするというより、お互いを攻撃しあうことしかしてなかったと思うんで。それだと格闘技界は絶対に変わらないですよ。なので僕は今回は向こうを攻撃したわけではなくて、僕の意思表示をしたってだけで。僕は今までそれを実現させるために色々考えて動いてきたけど、それは実際にちゃんとファンの人たちには伝わってなかったと思うんで。僕の意思表示ですね。『逃げんなよ!』とかそういうことじゃなくて、向こうはけっこうそういうことを言ってきたりもしてて、やっぱりそれだと余計に溝が深まるのも分かるし。でもやっぱりその気持ちも大事だし…だから僕は盛り上げるための発言じゃなくて、実現させるための発言をしようと思いました。

(昨日写真集が先行発売されたが?)格闘家が写真集出すってちょっとヤバイじゃないですか(笑)。でもそこも切り拓いて行きたいんで、売れ残ったら嫌なんで本当にお願いします(笑)。(写真集の仕上がりは?)本当に色々やったんですけど、自分で完成したやつを見たら全身に鳥肌立ちましたね(苦笑)。衣装は全部私服で撮りました。食事シーンも撮りましたね。(オススメカットは?)全て脱いでます(笑)。何も履いてないですね(笑)。でもいつも裸で戦ってるんで、普通の人よりかはハードルは低いと思うんですよ。みんな基本は服着てるじゃないですか、でも僕等は基本パンツいっちょでやってるんでハードルが低いんですよ。なので脱いでます(笑)」
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