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[ニュース]2018.12.18
スーパー・フェザー級王者・島野浩太朗、最後までギリギリの状態で戦った防衛戦だった「Krushのベルトは甘くない。僕はベルトを守ることにすべてをかけて、一つの形にできてよかった」
    
 12月17日(月)東京・新宿区の「GSPメディアセンター」にて「Krush.96」の一夜明け会見が行われた。
 昨日のメインイベントで挑戦者・大岩龍矢との延長戦までもつれた接戦を制して、タイトル初防衛に成功したKrushスーパー・フェザー級王者の島野浩太朗。

 一夜明け会見では「自分は一発で倒すタイプじゃない。コツコツ地道に攻撃を当てて削ってチャンスを狙っていこうと思って組み立てた。最後までギリギリの集中の状態で出し切ってベルトを守った」と厳しい防衛戦だったことを明かす。

 試合後に大岩のセコンドについていたK-1スーパー・フェザー級王者・武尊と言葉をかわし「僕もトップを目指してがんばりますという気持ちだけは伝えさせていただきました」という島野。

 一夜明け会見でも「選手としてやる以上、この階級のトップと拳を交えることが一番の目標です」と話し「今より成長して試合に出せる強さを磨くことに集中して日々過ごしていきます」と静かに語った。

「昨日は初防衛戦で死んでもKrushのベルトを守るという気持ちでリングに上がりました。大岩選手も攻撃一発一発から絶対に倒してやるんだという気持ちが伝わってきて、最後までギリギリの集中の状態で出し切って守ったベルトです。ベルトを獲得した時よりも防衛したことで一歩進んだのかなと思います。

 大岩選手は戦前の予想通りに馬力・フィジカルが強い選手なので、そこに付き合って自分が消耗したらどうなのかなということが頭にありました。昨日は何が何でも勝つことがすべてだったんで、自分が勝てるポイントがどこかを意識して集中して戦いました。大岩選手は派手にパンチを当ててKOを狙っているのかなと感じていて、自分もパンチでダウンを取るのですが一発で倒す選手ではないです。ボディやローだったり、コツコツ地道に当てて削ってチャンスを狙っていこうと思って組み立てていました。

(そういった練習を続けていた?)練習以上のことは試合では出ないし、普段とは違う自分を出すのは付け焼刃にしかならない。それはある程度のレベル以上の選手には通用しないと思います。だから僕は練習でやってきたことを信じて、それに近い動きをすることが一番だと思って、集中してやりました。(防衛した手応えは?)周りからも防衛してこそチャンピオンだと言われていたので、防衛して今ここ(一夜明け会見)に座っていることが大きな経験をしたのかなと感じています。

(大岩選手が「Krushのベルトは通過点」と発言していたことについて)一言で言えばKrushのベルトは甘くないベルトだと思うし、僕は10年前からKrushを見てきて、このリングで一勝することがどれだけ重みがあるのかを当時から感じていました。それは今も変わらないです。選手によってはすごく才能があって、一気にスターダムになってK-1で活躍する選手もいますけど、僕はKrushは地力がなければ勝てるリングじゃないと思ってやってきました。だからベルトを守ることにすべてをかけてやってきて、こうして一つの形にできてよかったと思います。

(今後の目標は?)選手としてやる以上、この階級のトップと拳を交えることが一番の目標でもあるし、それが選手をやる理由です。今そのトップにいるのは武尊選手で、世界中のファイターが武尊選手と戦うことを熱望していると思うし、僕もその中の一人でもあります。でも冷静に考えると、今回の試合で延長戦でギリギリ勝って、今より成長して試合に出せる強さを磨くことに集中して日々過ごすことが一番かなと思います。今はそこに意識を置いて、いずれトップと戦うことが目標の一つです。

(ファンのみなさんへのメッセージは?)2018年もKrushに出場させていただき、大きな一歩を経験させていただきました。ベルトを防衛して一歩前進することが出来たと思っています。この試合を大切に、今より良い自分を準備して、次への時間につなげて、見ている人に何かを感じてもらえるように頑張りたいと思います」
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