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[ニュース]2016.4.6
今が俺の全盛期、32歳・闘士が"下剋上"を堂々宣言!「気づいたら俺がど真ん中に立って優勝してます」
    
 4月6日(水)東京・池袋BLUE DOG GYMにて、4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜-60kg日本代表決定トーナメント〜」1回戦でレオナ・ぺタスと対戦する闘士が公開練習を行った。
 試合まで3週間を切り、今が追い込みのピークの闘士は「今の体調は10秒くらい動いたら疲れます。そのくらい追い込んでいる。いい意味で疲労が溜まって動けなくなってきて、気持ち的には絶好調です」。

 今回は1日3試合のワンデートーナメントだが、特にトーナメント用の練習を取り入れることはなく「いつも通り、週2回のスパーリングと会長・トレーナーに追い込んでもらって、いい練習が出来ている」という。
 公開練習では2分1Rずつシャドーボクシングとミット打ちを行い、疲労が溜まっている状態ながらもシャープな動きを披露。ミット打ちでは途中で相撲のように組み合って相手を押すという独特のメニューを取り入れていた。

 実はこれも普段から取り入れている練習方法で、闘士は「いざ試合になると相手と押し合う場面もあるし、うちの会長はむちゃくちゃ力が強いんで、これをやっておけば試合で押し負けない。僕の取柄は一発で、それを出すタイミングを作っていかないとダメ。常に3分3R=9分間で爆発するタイミングを考えて練習しています」とその意図を説明してくれた。

 昨年は1月にK-1デビューを果たし、韓国のキム・フンジェからダウンを奪って勝利。7月の卜部弘嵩戦では弘嵩をあと一歩のところまで追い詰め、12月のKrush後楽園大会では山本真弘を左フック一発で沈めるなど、闘士にとっては飛躍の一年となった。その理由を聞くと、闘士は一昨年出場したWILDRUSHリーグの経験が活かされているいると語る。

「一昨年、出場したWILDRUSHリーグのおかげで、コンスタントに試合が出来るようになりました。リーグ戦は怪我しても試合に出なきゃいけないもので、そういう状況の1試合1試合ちゃんと戦うことが出来て。試合と試合のスパンが短かったことで、ただがむしゃらに練習するというよりも、しっかり試合をするまでの流れを作ることが出来ました。

 去年はその気持ちのままK-1に出ることが出来て、それが結果につながったんだと思います。だから去年の俺がよかったんじゃなくて、一昨年リーグ戦をやったことによって、去年あそこまで出来たって感じです。去年はこれをやれば強くなるという感覚があって、その集大成として真弘選手を倒すことが出来て、自分がやっていることは間違いじゃなかったと思います」
 今年32歳、真弘と並ぶトーナメント出場選手・最年長の闘士だが「よく30代になると衰えるとか言うけど、俺は何も感じない。間違いなく今の方が練習しているし『30になったから…』というのは何いってんのかな?と思います」と年齢による衰えは一切なし。むしろ「俺は今が一番いい。今が俺の全盛期です」と自信たっぷりに続けた。
 
 対戦相手のレオナとはWILDRUSHリーグで対戦し、KO負けを喫している相手。「K-1×Krushモバイル」の勝敗予想でもほぼ8割がレオナの勝利を予想という結果が出ているという。闘士にとっては屈辱的な事実だが「逆にそれをプラスに考えれば燃える材料になる。

 魔裟斗さんが言っているように『一番辛い道を選ぶのが一番の近道』。レオナ戦を通過できれば、準決勝・決勝で誰が来ても俺が楽勝で優勝しますよ」と一回戦のレオナ戦がキーになると語っている。

 闘士にとって-60kg日本代表決定トーナメントは自分の存在を知らしめるビッグチャンス。日本代表として9月の世界トーナメントにつなげるだけでなく、トーナメントを通じて格闘技のイメージを変えたいと熱弁した。

「自分は去年与えられたチャンスをすべて手に入れて来たと思う。ここまで周りの誰も俺がK-1のトーナメントに出るとは思っていなかっただろうし、でも俺はそれだけの結果を残したと思っています。そこは自分で自分を褒めるべきだと思うし、俺は褒められて伸びるタイプなんです(笑)。

 このトーナメントで優勝すればもっとモチベーションは上がるだろうし、俺自身もっと変わると思います。それを思えばもしかしたら日本と世界に差はあるかもしれないけど、もし俺が出てたとしても誰にも負ける気はしないっす。

 格闘技はやる人口は多いのに、他のスポーツばかりが取り上げられるのは、俺らが夢を与えていないから。俺らが夢を与えればもっと色んな人・メディアに取り上げてもらえると思うし、格闘技はもっと華やかでもいい。そのためにも俺が結果を残して日本代表になれば、格闘技の華やかさをアピールできると思います」
 その一つとして闘士が唱え続けてきたのがダウンタウンDXへの出演。先日のスカイツリーイベントでは皇治もダウンタウンDXへの出演をアピールする場面があり、そこでも熾烈な(?)争いが続いている。

 この状況について闘士は「彼は俺のことをパクって言っているだけですからね。なんでもそうだけどパクれば、誰でも面白いこと言えるだろって」とキッパリ。「変に悪い発言するとバッシングされるんで、俺はおとなしくリングの上で見せます。まあヤツには興味ない」と言い放った。

 強豪揃いのトーナメンに向けて「トーナメントは予想が出来たらつまらない。そんなの誰も望んでないだろうし、みんなが『こいつが優勝する』と思っている選手を誰が潰さないといけない。誰がそれを出来るかと言ったら俺。そこは自信があるんで、このトーナメントは下剋上ですよ」と"下剋上"をテーマに掲げた闘士。

「24日は何かが起こると思って会場に来てほしい。それで気づいたら俺が真ん中に立って優勝しているんで楽しみにしてください」と不敵に語った。
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