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[ニュース]2019.7.24
「K-1 WORLD GP」8.24(土)大阪 城戸康裕、まさかの遅刻で超・真剣モードの公開練習!?東欧の空手家ドンヤシュフィリを「正攻法で戦ってやっつけます」
    
 7月23日(火)東京・K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフにて、8月24日(土)エディオンアリーナ大阪(第1競技場)で開催される「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN 〜日本vs世界・5対5&スペシャル・スーパーファイトin大阪〜」の[日本vs世界・5対5/K-1スーパー・ウェルター級/3分3R・延長1R]でカルロ・ドンヤシュフィリと対戦する城戸康裕が公開練習を行った。
 毎回公開練習でネタを仕込んでくる“キング・オブ・エンターテイナー”城戸だが、この日は開始時間になっても姿を現さず、10分ほど過ぎたところで汗だくの状態で登場。そのまま全くおふざけなしで公開練習を開始し、おふざけなし(?)の真剣モードでミット打ちを行った。

 城戸は開口一番、「10分ちょっと遅れてしまいまして大変申し訳ございません!」と報道陣に謝罪。今回の遅刻はわざと…ではなく、ロードワーク中に連絡が入って今日が公開練習日だと気づき、ダッシュでジムに来たからだ。


 思わぬミスでネタを仕込み忘れた城戸だが、気を取り直してインタビューへ。2017年11月からウェルター級(-67.5kg)で戦ってきた城戸は今回からスーパー・ウェルター級(-70kg)に階級を戻すことになった。

 久々のスーパー・ウェルター級での試合に向けて「ウェルター級(-67.5kg)でやっていた頃だったら、試合前のこの時期から減量のことをすんげえ考えてたんですけど、今はまだ全然絞れてないですし、こっから減量かなという感じですね」と現在のコンディションを語る。

 スーパー・ウェルター級への再転向については「(3月のウェルター級のタイトルマッチを)やる前からベルト獲ろうが獲れまいが、もういいやってのはあったんですよね。2年前に70kgでわりと良い位置まで行けた時に自分へのご褒美じゃないけど、挑戦みたいな感じでちょっとしばらく67.5kg旅行に行ってこようと。それで旅行に行ってきたんですけど、ベルトという島には辿り着かなかったですね(苦笑)」とスーパー・ウェルター級に戻ることはずっと考えていたという。

 大阪での試合は2011年9月のK-1 WORLD MAX以来、実に8年振り。「あの時は大変でしたよ!計量の前々日まで入院していて、とりあえず今日退院しないと計量に間に合わなねえぞみたいな話になって。熱が40度ぐらいあって、解熱剤を飲んでも39度ぐらいまでしか下がらなかったんですよ。それでも何とか計量に行って、パスしたんですけど…あの時はやばかったですよ!」と当時の苦い思い出を振り返った。


 今回の対戦相手のドンヤシュフィリは東欧出身・空手をバックボーンに持つファイターで、WMCの世界タイトルの戴冠歴がある。今回が初来日で情報の少ない選手だが「ヨーロッパの選手はみんな強いし、基本的にヨーロッパの70kgは選手層がとんでもない階級。全然侮れないと思います」と未知の強豪に対して油断はない。

 空手出身のドンヤシュフィリはバックスピンキックなどの回転系の大技を盛んに繰り出す選手で、城戸は「映像を見ましたけど何か回転する系のヤツですよね。こういう回転大好きな外国人良くいますよね。前やったジョナサン・トゥフみたいに回転ばっかしてくるっていう…俺ああいうのあんまり好きじゃないんですよね。だからちょっとやりづらい(苦笑)」とドンヤシュフィリの空手独特の大技を警戒する。

 城戸も回転技のバックハンドブローを得意にしているが「回転技にバックブロー行っちゃうとお互い違うとこ行っちゃいそうですよね(笑)。胴回し回転蹴りって足が上からくるじゃないですか。それにバックブローやっちゃうと回転してるとこに上からドーンと喰らって分が悪い。そういうアホなことはしないです。僕は正攻法で戦ってやっつけようかなと思ってます」と“正統派”のファイトスタイルで勝つつもりだ。


 公開練習で城戸は伝統派空手を彷彿とさせるステップ・出入りを意識した動きを披露。ドンヤシュフィリ対策の一環かと思われたが、城戸曰く「あれは対戦相手を意識してじゃなくて、最近はあんな感じで動いています。イン・アウトの動きを細くやるというか、確かに伝統派空手の動きに近いかもしれないですね。あの動きは2年前のチンギス・アラゾフ戦の後から編み出したというか、大宮司さんと一緒に考えて作り出したスタイルです。僕は手数を出して前に出て殴るタイプじゃないので、一発で仕留める攻撃の数を増やすイメージですね」と意識的に取り組んでいる動きのようだ。

 スーパー・ウェルター級は第2代王者のチンギス・アラゾフの負傷による返上により、今年1月から空位の状態。城戸も「ずっと空位ですし、そろそろ王座決定トーナメントを開催してほしいですね。11月にやってくれたら一番良いんですけど」と王座決定トーナメント開催に期待を寄せる。アラゾフは10月に海外で怪我からの復帰戦が予定されているが「僕インスタでアラゾフと友達なんで復帰戦のことは知ってました。『頑張ってくれ!遠くから見守ってるぞ!』って感じですね」と余所余所しいエールを送り「もう日本には二度と来ないでくれ!俺とお前は友達だろ!って感じです(笑)」とアラゾフとの対戦は全力で拒否した。

 インタビューの最後に城戸は「煽り映像がめっちゃ緊張しますよね。ちゃんとした構想は練るんですけど、大阪の方々に笑ってもらえたら一流になれたのかなって感じがしますよ。やっぱり関東の人達も笑いに対しては大阪に一目置いているところがあるじゃないですか。僕もそういうリスペクトはもちろんあるんで、その方々をどっと笑わせたら自分の中でもやってきたことに自信が持てると思います」と、試合そっちのけでキング・オブ・エンターテイナーとして“対大阪”に闘志を燃やした。
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