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[ニュース]2016.4.11
第2代女子王者KANA、逆転のハイキックは練習していた技だった!「これから最強の王者として最強の挑戦者を迎え撃ちます」
    
 4月11日(月)東京・大久保にあるGENスポーツパレスにて記者会見が行われ、4月10日(日)東京・後楽園ホール「Krush.65」で第2代女子王座に就いたKANAが試合を振り返ると共に、今後の目標を語った。
 昨日のセミファイナルでは、紅絹とKrush女子史上最高の試合ともいえる激闘の末に判定勝利し、第2代女子王者となったKANA。

 試合後は一睡もできなかったという中での一夜明け会見だったが「こうしてベルトを持って会見に出席できたことがうれしいです。宣言通りにKOできなかったのは自分の力不足ですが、3Rにダウンを奪って勝てたことはよかったと思います。超満員の中で試合ができてうれしかったです」と現在の心境を語った。

 続く質疑応答で試合を振り返ったKANAは劇的な逆転勝利の裏側、そして勝負を決めたハイキックが試合前から練習していた技だったことを明かした。

「試合前は今までにないくらい緊張していました。試合が始まってからも緊張していて動きが硬かったのですが、3Rは冷静に戦うことが出来たと思います。

 紅絹選手はキャリアもあって、技術の強さや上手さは自分よりも上手かったと思います。本人が試合前に言っていた通り打たれ強かったし、パンチも当たらなくて技術が高かったです。

 ただ作戦的には足から崩してパンチを当てる作戦で、蹴りもパンチも出せたかなと思います。2Rに倒さなきゃいけないと思って焦ったのですが、3Rは冷静さを取り戻せてよかったです。

(ダウンを奪ったハイキックは)事前に紅絹選手の癖を研究していて、ずっとハイキックを練習していました。それを試合で出せたかなと思います」

 前日会見では「満開の笑顔を咲かせます」と話していたKANAだが、試合直後は「うれしくて安心して涙が溢れてきました」と感極まる場面も。「周りからは『女子でこれだけ感動した試合はない』とか『ものすごく面白かった』と声をかけてもらって、それは自分のこれからの力になります」といつものようにファンに感謝の言葉を述べた。

 プロ4戦4勝と無敗のまま王者となったKANA。これから始まる王者としての試合を前に「キャリアある選手にダウン取って勝てたことは大きいけど、目指すところはもっと上なのでまだまだだなと思います」と気を引き締め「無敗でベルトを巻くことが出来たので、最強の王者として最強の挑戦者を迎え撃ちたいです」と“最強王者”を目標に掲げた。

 会見に同席した宮田充KrushプロデューサーはKANAの防衛戦の相手について「大きなダメージはないと思うので国内外の選手で挑戦者を考えたい」と言及。

 さらに宮田プロデューサーはKANAと激闘を繰り広げた紅絹にも触れて「紅絹選手は本当にすごい試合をしてくれて、昨日のうちに『引退までKrushで戦ってほしい』と伝えてしまったほど勇敢な試合をしてくれたと思います。これからもKrushで紅絹選手の試合も組んでいきたいと思います」と継続してオファーする意向を明らかにした。

 第2代王者KANAの誕生で新たな時代に突入したKrush女子。今後の展開と動向に注目だ。
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