ニュース
[ニュース]2019.11.2
「K-1 WORLD GP」11.24(日)横浜 魔裟斗さんが近藤魁成にピケオー戦の秘策を指導!「70kgでも活躍できる。末恐ろしい」(魔裟斗)「今日教えていただいたこともすべて使ってKOで勝ちます」(魁成)
    
 11月1日(金)東京・大久保のK-1ジム総本部にて、11月24日(日)横浜アリーナで開催される“K-1冬のビッグマッチ 第1弾 横浜”「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN 〜よこはまつり〜」の[スーパーファイト/K-1ウェルター級/3分3R・延長1R]でジョーダン・ピケオーと対戦する近藤魁成が、“K-1のレジェンド”魔裟斗さんから実演指導を受けた。
 今回の実演指導はK-1を生中継するAbemaTVの事前番組で企画されたもので、番組内で魔裟斗さんは魁成にピケオー戦へ向けてアドバイスを送るだけでなく、自ら培ったテクニックを惜しげもなく披露。魁成も魔裟斗さんに質問をぶつけるなど濃厚な時間となった。そして番組収録後に近藤と魔裟斗さんがマスコミの囲み取材に応じた。

 これまでAbemaTV対談の企画で選手と接する際、自らミットを持って動きを確かめてきた魔裟斗さん。この日も自らミットを持って指導にあたり「今までは軽量級のミットを持つことが多かったんですけど、やっぱり中量級の軽量級では違うパワーを感じましたね」と近藤の蹴りの威力に驚きを見せる。

 さらに魔裟斗さんは「もともと解説で見ている時もローキックが上手い印象あった。K-1の選手はブロッキングの選手が多いんですけど、その中でもしっかりパーリング出来ている印象もある」と近藤の基礎技術の高さを評価。ピケオー撃破に向けて話題が及ぶと、魔裟斗さんからはかなり細かいアドバイスが送られた。

「パーリングしたら、そこからもう1段階、パーリングした後にどうするか?というテクニックを教えました。そこが重要になると思うし、ピケオーからすればジャブに合わさられるとやりにくいだろうなと思います。ピケオーのジャブをパーリングせずにバンバンもらっているとピケオーが乗ってくる。だからそれをさせないことが大事。ジャブを打ってもパーリングされて、打ち返されたら嫌なんですよ。

 あと近藤選手も初めての外国人が相手で、日本選手とは違う圧力を感じると思います。そこを押し返すことが出来たら凄く良いなと。もしそれが無理だった場合は、足を使ってステップワークでかわすこと。ただ単に下がらせられるのは一番良くないパターンですね。

 それとピケオーは意外と打ち合う時にパンチを大きく振るんですよ。けっこう大きく振るんで、そこをインサイドから返せたら凄く良いなと思います。僕がK-1MAXでアルバート・クラウスをKOしたパンチなんですけど、それは相手の右のパンチを左手でブロッキングして、そのまま左フックを返す。こういった左フックやさっき言ったパーリングからのジャブ…そういう技術が出れば、チャンスはあるんじゃないかと思います」

 近藤の技術とピケオーの特徴を捉えた上での的確なアドバイスに、近藤自身も「今日教えてもらったことは全部活かせると思います」と大きく感銘を受けた様子で「ジャブの返しと前蹴りのカットの仕方は初めて知りました」とピケオー撃破に向けた新たなテクニックも手にした。

 近藤のポテンシャルについても魔裟斗さんは「センスがありますよね。木村“フィリップ”ミノル戦も目の前で見てたんですけど、この年齢にしてタイトルマッチでダウンを取ってあと一歩ってところまで追い込みましたからね。これからどんどん成長すると思う」と高く評価し、今後の課題としてフィジカル面の強化を挙げた。

「話を聞いたら、走ってもないし腹筋もやってない。それでこの強さですからね(笑)。しっかりと練習していけばまだまだ強くなる。蹴りは硬いしパンチも重いので、あとはスピード。そこが伸びてくるともっともっと良くなると思います。年齢的にもフィジカルはまだ全然伸びますからね。まだ鍛えられてなくてこれだけのポテンシャルがあるので、鍛えたら末恐ろしいなと」

 さらに魔裟斗さんは「70kg(スーパー・ウェルター級)でも活躍出来る素質はあるんじゃないかと思います。どうしても70kgになると外国人に勝てないじゃないですか。将来的に外国人を倒す日本人として楽しみですね」と、現役時代に活躍した70kgでの活躍にも大きな期待を寄せる。これを受けて近藤も「いずれは70kgでも頑張って行きたいと思います」と意欲を見せた。

 最後に近藤は「今日教えていただいたことをすれば自分のペースになると思うんで、それを全部使ってKOで勝ちます」と魔裟斗さんの指導を活かしてKO勝利すると力強く宣言した。去最強の難敵を迎えることになった近藤は、魔裟斗さんの指導&アドバイスで日本人初のピケオー超えを成し遂げるか?

トップページへ戻る