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[ニュース]2016.4.14
島野浩太朗、新たな技の引き出しで"倒し勝つ"!「全試合KOで大波乱の優勝を狙っている」
    
 4月14日(木)千葉・菅原道場にて、4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜-60kg日本代表決定トーナメント〜」の1回戦で明戸仁志と対戦する島野浩太朗が公開練習を行った。
 試合まで10日となり「動きがキレています。心も身体も充実していて最高の仕上がりです」という島野。その言葉通り、公開練習では菅原会長と気迫のこもったミット打ちを行った。
 当初、島野はリザーブファイトでの出場だったが、大沢文也の負傷欠場により、本戦に繰り上がり出場となった。「本戦に抜擢されてびっくりされたけど、改めてスイッチを入れてやっています」という島野は「試合には勝ちたいけど、ただ勝つだけじゃなくて"倒し"勝ちたい」とKOへのこだわりを強く口にする。

 その理由は「自分にとって倒しに行くこと、壊しに行くことが自然だから」。K-1・Krushで連敗が続いており、「腕っ節では勝てないことに気付いた」と語る一方で「全くスタイルを新しく変えるのは違和感もあったし、自分的にも違うなというのがあった。だからぶっ倒しに行く中で、技の引き出しを増やそうと思って取り組んできました」と倒しに行くスタイルは崩さぬまま、新たな技や技術の習得に力を入れている。

 実際に島野は公開練習で持ち前のパンチだけでなく、多種多様な蹴り技も披露。普段の試合ではあまり見せない技を繰り出す場面もあり「頭で考えてあれこれやろうというよりも、気合いを入れて全開で行く中で使える技が出てくる。それが試合当日に出せればいいなと思います」と新技の投入も匂わせている。

 1回戦で対戦する明戸とは2月のKrush後楽園大会で対戦し、ダウンの奪い合いの末に、惜しくも延長判定で敗れている。

 明戸はトーナメント参戦が決まると「自分の攻撃力は出場選手の中で一番」という発言を繰り返しているが、島野は「だったらその攻撃力で上回って倒してやろうと思います」とキッパリ。相手の土俵に立っても打ち勝つつもりだ。

「自分の引き出しと攻撃力が上手く噛み合って、それを出せればという部分なので、熱くなりすぎず冷静にもなりすぎず、しっかり気持ちを入れて一番熱くなるポイントで明戸選手を上回って倒す。自分にも熱くなるポイントはあるけど、明戸選手の『ここは得意なところだから勝負したい』と思っているところでも、こっちが絶対に負けないように意識しています」
 ここ最近の成績から島野の優勝を予想する声は少ないが、それも島野にとっては発奮材料になっている。島野は下馬評を覆しての優勝、そして卜部功也をKOするという野望を語った。

「戦績的なものでいえば、最近は負けている部分もあるけど、勝ちたいという気持ちにからは逃げない。それもすべてひっくるめて倒し勝つまで自分を磨き上げて、周囲の予想は覆してやろうと思っています。(トーナメントで注目しているのは?)全員強いので、誰が上がってきてもいいように、イメージやシャドーしています。頭で戦ってイメージを作っているところです。

(戦いたい相手は?)準決勝は(卜部)功也選手とやりたいですね。仮に勝率が1%でも確率を引き上げて倒して勝てば大波乱だと思うし、僕は本気でそれを信じて練習しているので、そこを勝ち上がって、決勝も倒し合いをして勝ちたいです。1試合1試合も大事だけど、3試合すべてKOで勝って大波乱の優勝を狙っています」

 島野が日本トーナメントの先に見ているものはK-1で苦杯をなめさせられたハビエル・エルナンデスと大沢文也へのリベンジ。「エルナンデスには正面衝突して真っ向勝負で打ち壊されて、大沢選手には高い技術で完封された。両極端な負けだと思うけど、絶対にリベンジしてやろうと思います。必ずベストな結果を出して、2人ともう一度戦って倒し勝ちたいです」と鼻息荒く語る。
「トーナメントで大化けするつもりで、心技体を最高の状態に仕上げて、トーナメントでは倒して勝ちます」。日本代表決定トーナメントは島野にとって大化けの舞台となるか?
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