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[ニュース]2019.11.15
「K-1 WORLD GP」11.24(日)横浜 西京春馬、全ての借りを返しフェザー級の頂点に立つ!「準決勝の江川戦に全てかけて、決勝は気合いで弘嵩さんという大きい壁を乗り越えます」
    
 11月14日(木)神奈川・K-1ジム相模大野KRESTにて、11月24日(日)神奈川・横浜アリーナで開催される“K-1冬のビッグマッチ 第1弾 横浜”「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN 〜よこはまつり〜」の[K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント・一回戦(4)/3分3R・延長1R]でアーサー・メイヤーと対戦する西京春馬が公開練習を行った。
 6月のK-1両国大会でホルヘ・バレラをKOして復活を印象付けた西京。公開練習のミット打ちでも力強さを増した左右のミドルを連発し「追い込み終盤で疲れも出てて減量も真っ最中なんですけど、それを感じさせない良い動きが出来てるかなって感じですね」と充実振りを窺わせる。

 前回の試合と同様に、今回もトーナメントに向けてタイのシンビームエタイジムに弟・佑馬と共に2週間の武者修行を敢行。プロデビューからK-1・KRUSHルールで戦ってきた西京だが、実は格闘技のルーツはムエタイにある。

「シンビームエタイには前回行ってみてけっこう自分にマッチしていて、追い込み前の身体作り・下地作りのために2週間ちょっと練習に行ってきました。タイではひたすら蹴りこむ練習なんで下半身も強くなって、身体も大きくなって。オフはしっかり休んで遊んで、良い2週間が過ごせました。

 自分には空手のイメージがあるかもしれないですけど実は格闘技のバックボーンはムエタイなんですよ。小学校4年からムエタイのジムに通っていて、ずっとタイ人の先生に教えてもらっていました。そういう意味でタイにいくと原点を思い出しますね。K-1は蹴りもパンチもあるんで、両方五分五分で出来ないといけないかなって感じがします。最近試合でも蹴りで効かせるようになって、パンチもそこそこ打てるようになってるんで良い感じですね」

 一回戦で対戦するアーサー・メイヤーは、そのムエタイ色の非常に強いタイを活動拠点に置くフランス人ファイターだ。普段から試合映像はあんまり見ないという西京だが、選手紹介の映像を見て「めちゃめちゃムエタイだなって感じですね(笑)。蹴りで削られるのがちょっとうっとしいかなって感じぐらいですね。ちょっと早いラウンドでしかけるかもしれないし、ムエタイ勝負したいかなって気持ちもあります。まあ試合やってみないと分かんないですね」と印象を語る。

 準決勝で当たる可能性が高いと見ているのは1月の防衛戦でKRUSHのタイトルを奪われた相手・江川優生だ。前回は判定2-0で江川が勝利したが、江川も西京戦が山場だとお互いをライバル視しており、両者揃って明確な勝利を望んでいる。

「僕は準決勝に全てかけようかなって思ってます。一回戦は本当にノーダメージで上がって、決勝はどうにか気合で乗り越えられると思うんで、準決勝で全て出したいっすね。前回の江川戦で負けた時はめちゃめちゃ悔しくて、試合が終わった後にすぐにでももう1回再戦したいなって気持ちがあったんで、やる気満々です。今回はダウン以上のものを見せてきっちり勝敗をつけたいです。お互いその気持ちがあるんで良い試合になると思います」

 決勝では同じKRESTの先輩・卜部弘嵩との同門対決の可能性もある。西京は「決勝は全員想定してるんですけど、やっぱり弘嵩さんが上がってくるイメージが強いですね。トーナメントが決まってからはやっぱりお互いライバルなんで、そういう目で見るようにはしてます。でも試合になったら先輩という大きい壁を越えるという強い気持ちはあります」と偉大な先輩にリスペクトを示しつつも戦うことに全く躊躇はない。

 西京は会見で「もうK-1のベルトは目標じゃなく通過点だと思っている」と言い切った。その境地に至ったきっかけを「格闘技人生はそんなに長くない。僕もあと10年あるかないかだと思ってるんで。これから生活もかかってくるし、色んなことに挑戦したい気持ちが最近強くなってきました。自分がやりたいように生きたいですね。でもまずはとりあえず目の前の試合が一番大事で、ベルトを獲らないと本当にこんなことを言ってられないんで。今はしっかり目の前の試合だけに集中してます」と語る。

 記者から「ベルトを獲る自信は?」と聞かれると「70%ぐらいですかね」という意外な返答。「前回も絶対優勝出来ると思って決勝であんなことがあったんで(※第2代フェザー級王座決定トーナメント決勝で西京は両足がつるアクシデントに見舞われてTKO負けを喫した)、やっぱりトーナメントは何が起こるか分からない。ああいうことが起きてしまうこともあるんで油断できないですね」と残りの30%は運の部分だと考えている。

 もちろん「前回トーナメントをやってみて、回復の仕方だったり一回戦や準決勝の間での控え室での僕なりの改善点があったんで、そこを何とかしたいですね」とトーナメントの経験を活かしつつ、それでも「決勝はもう2回ああなっちゃったらしょうがないですね(笑)」といい意味での開き直りも見せた。

 最後に「11月24日、3試合良い試合をして圧倒的な強さで僕が頂点に立ちたいと思ってます。ぜひ横浜アリーナ大会注目よろしくお願いします」とファンにメッセージを送った西京。昨年のトーナメントの雪辱と江川へのリベンジ…この1年半の借りを全て返してフェザー級の頂点に立つことが出来るか?
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