K-1スーパー・フェザー級王者・武尊は3月の「K'FESTA.2」でムエタイ現役王者ヨーキッサダーを2RKOして以来8カ月ぶりのリング。右拳の負傷を乗り越え、前K-1フェザー級王者の村越優汰と対戦する。打倒・武尊を目標に掲げてK-1に参戦し、かつて武尊も保持していたフェザー級のベルトを巻いた村越。今回はそのベルトを返上して階級をアップ＆武尊との大一番に挑む。

　村越はカード発表記者会見など公の場で「KOは狙わない」「武尊選手を完封する」と勝利への執念を言葉にしてきたが、この日も「その気持ちは変わらない。何としてでも勝つ」と、その態度と覚悟は揺るがない。

　一方の武尊は「そのぐらいの気持ちだったら自分には勝てない」と勝利至上主義の村越を切り捨て「最高のKOを見せて、待っていたファンにプレゼントしたい」と村越とは対照的にK-1らしい試合を見せての勝利を誓った。

武尊
「怪我をして8カ月何もできない、試合ができない期間があって、僕の中ですごい悔しい期間でした。でも成長できる部分も見つかって、より強い武尊で帰ってこれたと思っているので、最高の武尊・最高のKOを見せて、待っていたファンにプレゼントしたいと思います。

（計量を終えた相手の印象は？）僕もしっかり仕上げてきたし、村越選手もスーパー・フェザー級でも脂肪のついてない、すごい仕上がりだなと思ったので、明日はいい試合になると思います。（どんな試合をイメージしている？）最近アメリカへ行くようになって、今まで使わなかった技とかもこの時間にすごい勉強できて、今まで出したことのないような攻撃でも倒せるような技を練習してきました。パンチか蹴りか分からないですけど、どの技でも倒せる練習をしてきたので、どの技で倒すか分からないですけど、楽しみにしていてください。

（この試合への覚悟は？）毎試合毎試合それを背負って、誰が相手でも自分が負けたらK-1が負けることになると思ってやっています。今回も変わらないです。（村越対策について）しっかり対策もやってきたし、卜部弘嵩くんが（村越と）試合をやっているのでその話も聞いたり、僕は卜部功也くんが世界最高サウスポーと思っているので、功也くんとスパーもガンガンやってきたし、対策をしっかりやっています。完封すると言っているんですけど、ほんとにそれぐらいの気持ちだったら僕には勝てないぞって言っておこうかなと思います。

　8カ月間が空くと緊張感が高まっていて、デビュー戦とまではいかないですけど新鮮な気持ちがあって、逆に緊張感がある感じかもしれないです。試合は慣れ過ぎたりするところがあると思うんですけど、今回は練習からずっと緊張感を持ってやれているので、過去最高によい緊張感を持ってやれていると思います」

村越優汰
「今までやれることは全てやってきたので明日全て出すだけですね。（相手の仕上がりを見て？）相手どうこうより自分の仕上がりだと思うので、自分はバッチリだと思うのでいいです。

（どんな技で倒す？）言えません。（判定でも勝つと言っていたが）それはずっと変わっていないです。俺はこの試合に勝つと決めているので、なんとしても勝ちをものにします。（武尊が話す今まで出してない技は気になる？）別にそこは試合に集中してやるので、どの技が来ても問題ないです。

（勝ってK-1を背負う覚悟は？）もちろんそれはありまし。この試合をやると決めた時からには、そういう覚悟がないといけないと思いますし、もちろんその覚悟はあります。（武尊の完封できない発言について）結局みんな結果として武尊選手に勝っていないし、別に俺はKOなんて狙わないし、目の前の試合に勝ちます」