ニュース
[ニュース]2019.11.25
武尊、村越優汰との一戦を振り返る「勝者と敗者がはっきり分かる形で勝ちたかった。もっと体を最高の状態に戻して、最高の試合を見せる」
    
 11月25日(月)東京・飯田橋にあるホテルメトロポリタンエドモントで“K-1冬のビッグマッチ 第1弾”「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN 〜よこはまつり〜」の一夜明け会見が行われた。
 3月の「K'FESTA.2」でムエタイ現役王者ヨーキッサダーをKOするも右拳を負傷した武尊。8カ月ぶりとなる復帰戦では、前K-1フェザー級王者で武尊との対戦を目指してK-1に参戦してきた村越優汰と対戦した。

 試合は村越の徹底した武尊対策に阻まれKOはならず判定勝ち。「やりにくさはあった」という試合の裏側を振り返り、来年の戦い、そして試合後マイクで語った「オリンピックに負けないぐらいの格闘技の大会」についても言及した。

武尊
「昨日は応援ありがとうございました。今日もたくさんご来場ありがとうございます。昨日は8カ月ぶりの試合で自分の中ではやっぱりKOで倒したかったし、倒し切って勝者と敗者がはっきり分かる形で勝ちたかったです。そこは自分の中で課題でもあるし、8カ月のブランクを埋めるトレーニングをしてきて、それが試合で出せなかったのはちょっと悔しさが残ったんですけど、復帰戦ということで最低限の勝ちっていうものが獲れたのはよかったかなと思います。

(村越の動きに戸惑ったところがあった?)村越選手の動きもそうだし、僕自身も動けなかったところがあって、勝つだけじゃなく圧倒的に勝たないといけないっていう自分の中で力を入れ過ぎちゃった部分もあったので、熱くなり過ぎる部分は反省点ですね。

(序盤は右のパンチあまり出してないように見えたが?)思いっきり振ろうとは思っていたんですけど、練習はずっと拳に吸収剤を入れてやっていて、試合当日にその吸収剤を入れずにやったので思いっきり振れないところはありました。

(前進すると村越が前蹴りやヒザで止めていたが、イラついたところはあった?)僕はそこまで嫌ではなくて、攻撃もそこまで重いものはあまりなかったのでやりにくさはあったんですけど、攻撃に対するダメージだったり嫌だなっていう感じはなくて、どこで詰めようかなっていうのはずっと考えてやっていました。(その詰めるのが3ラウンドになった?)いなす上手さがあったので、行こうと思うといなされてスカされてというのが最初の方はずっとあったので、そこで早く足を止めたいなっていうのとかはいろいろ考えてやっていました。

(戦い終わっての印象は)上手さがすごくあるなと思ったし、KO勝ちが格闘技の勝敗の中で1番だと思っているんですけど、格闘家の中で戦い方は人それぞれだし、人それぞれの美学があってそこを別に否定するつもりはないです。村越選手は村越選手の戦い方で素晴らしいと思うし、ただ僕はその戦い方で勝敗は決めたくないっていう気持ちがあったので、倒し切りたかったです。

 試合を終わってみて試合前に卜部弘嵩くんが(村越と)試合をして、試合が終わった後に『全く体にダメージがなくてこんなに悔しい負けはない』と言っていて、それがすごく分かりましたね。ダメージはないのにいなされてる感じっていうか。だからこそそれを潰し切りたかったので、延長に行ってKOをしたかったなというのはちょっとありました。

(契約体重でのトーナメントが開催されたらどうでしょう?)全然それは面白いと思いますね。中国とかで階級バラバラのトーナメントってありますよね。この試合は57s、この試合は60s、この試合は55sとか。それで勝ち上がった選手でやっていくとか。そういうのも面白いと思います。

(試合後にマイクで来年開きたいと話していた大きな大会のイメージは?)格闘技って僕が中学のぐらいの時は本当に年末の紅白を超えたり、それぐらいの力があったので、やっぱりそこに戻したいし、それを超えたいというのずっと言っていて。来年オリンピックがあって同じスポーツとして嬉しい気持ちもあるけど負けたくない気持ちもすごくあるので、同じ年にオリンピックより盛り上がる格闘技の大会をやりたいなというのずっと思っていました。

 いろんな人とお話してそれに向けた話もたくさんしてきて、まだ形にはハッキリなっていないですけど、そういう大会ができたらなと思うし。やるんだったら日本で1番大きい会場でやりたいなっていう気持ちもあるし、世界の人に見てもらえるように配信されるような大会にしたいなと思っています。

(城戸選手が提案したドーピングの件は武尊選手とも話しているとのことでしたが)格闘技もスポーツとして確立させたいし、野球・サッカー・バスケットボールとか他のスポーツと同じように世界で扱われるスポーツになりたいので、そのためには規則だったりいろんなものを統一しないといけないし、まずその中で1番最初にやらないといけないのはドーピング検査だと思います。実際城戸さんも言っていましたけど、戦ってみて“こいつおかしいな”っていう選手が結構いるので、しっかり検査とかもやっていけたらいいなと思います。

(昨日トーナメントで優勝した江川選手でしたり、若い選手の台頭が目だっていますが受けて立とうという思いは?)僕の戦う位置に来てくれるならいつでもやるし、そういう選手たちがいるからこそ盛り上がってくるので、僕とライバルといわれるような選手が出てきてほしいなと思っています。(来年の「K'FESTA」で戦いたい相手は?)みんなが望む試合がそこでできたら1番いいなと思っています。

(江川の試合には刺激を受けた?)僕も大会が始まる前から優勝候補の1人だなと思っていたし、ああいう倒せる選手っていうのはトーナメントにすごい有利なので、僕が想像していた以上の勝ち方で優勝したのですごく刺激になったし、また頼もしい選手がK-1のに出てきたなと思いました。

 昨日は復帰戦ということでたくさんの人を待たせちゃったので、昨日はまだ完全復活とは言いたくないので、もっと体を最高の状態に戻して、作り上げて来年はもっと最高の試合を見せて次はKOでハッキリとした形で勝つので、また応援よろしくお願いします」
トップページへ戻る