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[ニュース]2020.2.21
「K'FESTA.3」3.22(日)さいたま ウェルター級王者・久保優太、打倒ピケオーに向けて原点回帰の猛特訓!「疲れて眠くなるのを通り越して、疲れ過ぎて毎晩眠れない。自分が最高のパフォーマンスを出来れば敵はいないと思います」
    
 2月21日(金)東京・恵比寿のFighting Kairosにて、3月22日(日)さいたまスーパーアリーナ(メインアリーナ)で開催される「K-1 WORLD GP 2020 JAPAN 〜K'FESTA.3〜」の[K-1 WORLD GPウェルター級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で挑戦者ジョーダン・ピケオーと対戦する王者・久保優太が公開練習を行った。
 約1年ぶりの試合で“VS日本人無敗”の挑戦者ピケオーを迎え撃つ王者・久保。公開練習では矢口哲雄トレーナーが見守る中、シャドーボクシングを終えると、矢口トレーナーの構えるミットにジャブから始まりストレート、ワンツー、左フックに右ボディと基礎を再確認するかのようにシャープなパンチを打ち込んでいった。

 公開練習を行ったFighting Kairosは久保にとって原点とも言える場所。現在、久保はFighting Kairosを中心に練習を続けており、今回の試合から所属名も「K-1ジム五反田チームキングス」から「サラバニアファミリー」に変更することを発表。改めてFighting Kairos、矢口トレーナーに教えを請うことになった理由を語った。

「2017年にBigbangで山際和希選手と試合をした頃、また矢口先生にはお世話になっていて、初代K-1ウェルター級王座決定トーナメントで優勝出来たのも矢口先生のおかげです。僕は2015年からの2年間ほど、自分一人で練習してたっていうか、いわば僕を怒ってくれる人がいなかったんです。だから自主練みたいな中途半端な練習で、ある意味、ウェルター級のトーナメントで優勝できなかったらもう格闘技を辞められるなって感じでした。でもそれだったら唯一自分を怒ってくれる師匠のところに行こうと思って、矢口先生に『もう一度、一から鍛え直してください』とお願いしました。それ以降、試合前はずっとここで練習しています。

 僕は試合が決まらないと本当に練習しなくて『いつジム来るんだ?』って矢口さんにいつも怒られるんですけど(苦笑)、その期間もYouTubeを見て、常に選手や技の研究をしています。でも……いざ動くとなると、やっぱり格闘技はきつい。しかもこの場所に来ると、試合前みたいな感じで緊張して胃が痛くなっちゃうのですが(苦笑)、また結果が出せてきたというのは、そういう環境で練習ができているからだと思います。ここに来させてもらうのも、ピケオーとやると決まって『よし、やるか!』と思ったからで、まあ会見の翌日が祝日だったんで1日だけ休ませてもらいましたけど(笑)、その次の日からはバチバチやってます。それだけ今回は真剣ってことですね」

 どれだけ練習がハードなのかを聞くと「毎日きついですよ(苦笑)。毎朝起きると『ああ今日も練習か…』みたいな、その日々の葛藤ですよね」と久保。そんな厳しい練習を乗り越えられるのも、久保の負けず嫌いの性格があるからだ。

「毎日練習はきついですよ(苦笑)。毎朝起きると『ああ今日も練習か…』みたいな、その日々の葛藤ですよね。でも負けるのは本当に嫌なので。前回の試合(城戸戦)は1カ月前ぐらいから調整して、ウォーミングアップみたいな練習を1〜2週間やって、本格的に練習で追い込めたのは2週間ぐらいだったんですね。でも今回は割と早い段階から練習をスタート出来ています。

(サボりたい時は誰の顔が頭に浮かぶ?)矢口先生の顔が浮かんで、練習をサボったら怒られる!と思っちゃいます(苦笑)。僕もそうですけど、人間ってきっとみんな自分に甘いと思うんですよ。しかも僕の横にはサラちゃんって自分に甘い代表みたいな人がいるんで(笑)。でも今は真剣に毎日頑張ってます。疲れて眠くなるのを通り越して、疲れ過ぎてて毎晩眠れない。でもそういう充足感を感じるのは久しぶりですね」

 ピケオー戦が決まり「ピケオーは自分のようなタイプが苦手」だと発言していた久保だが、その根拠はまさかの「何となく感です(笑)」。しかし技術的な観点に話が及ぶと「今までピケオーと戦ってきた選手でカウンターを打てる選手はほとんどいなかった。僕はピケオーにもカウンターを当てられると思うので、そこを考えると僕はピケオーと相性がいいと思います」

 今回の挑戦者ピケオーはSNS上で久保に挑発的な言葉を続けているが、久保は「人というのはみんな試合になれば真剣です。みんな誰しもが勝ちたいと思うし、ピケオー選手以外のこれまで対戦した選手も、みんな一生懸命勝ちたいと思ってきてたと思う。その辺の精神状態にはあまり差はないんじゃないかと思う」と特別に意識はしていない。むしろ「自分が最高のパフォーマンスを出来れば敵はいない」とピケオー超えに闘志を燃やす。

 久保がこの試合を受ける決心を固めたのはサラさんの「ピケオーとやらないでやめるのはカッコ悪い!」という強烈な一言だった。今回はピケオー越えを果たして、サラさんにもかっこいい姿を見せるつもりだ。

「そういう試合をすればサラちゃんも試合を見に来てくれるのかなと思っていて。僕自身はもっともっとカッコつけたいし、身体も大分良い感じになってきたと思います。(ピケオー攻略法は完成した?)今矢口先生と一緒に攻略法を練っている最中なんですけど、まだまだこれからって感じですね。ちょっとまだ自分の身体レベルが追いついてないというか、こうやるんだっていうのは分かっていても、実際の動きでは出来ていないというか。試合までにその差を埋める感じですね」

 事前インタビューでは「僕の戦いを目に焼きつけてください」とメッセージを残していた久保。それについて聞くと「これから僕のことを楽しみにしていてほしいです。応援してくれるファンのみなさんの期待を裏切らないようなことがこれから起きますよ。あんまり色々言うと中村プロデューサーに怒られると思うんで(笑)、今日は口チャックでマスクします。これから徐々に明らかになっていくと思うので楽しみにしていてください」と、ピケオー超えの先に壮大な展望があることを匂わせた。
 
 久保は“VS日本人無敗”のピケオーの壁を打ち破り、思い描く未来を切り拓くことができるか?
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