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[ニュース]2020.3.4
「K'FESTA.3」3.22(日)さいたま KANA、海外からスパーリングパートナーを招聘して“倒す”技を磨いた!「今は緊張感を持ったスパーリングを試合直前まで続けられる。一次元レベルアップした自分でリングに上がります」
    
 3月4日(水)東京・K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフにて、3月22日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2020 JAPAN 〜K'FESTA.3〜」の[スーパーファイト/K-1女子フライ級/3分3R・延長1R]でグロリア・ペリトーレと対戦するKANAが公開練習を行った。
 昨年12月のK-1名古屋大会で初代K-1女子フライ級王者になり、今回が王者としての初陣となるKANA。公開練習では大宮司進代表とのミット打ちに加え、KANAがスパーリングパートナーとしてオーストラリアから招聘しているカーリー・ゲンジェルとのスパーリングも披露。KANAは体格で大きく上回るカーリーを相手にステップワークを使いながらパンチのコンビネーションを繰り出し、カーリーをコーナーに詰めるなどキレのある動きを見せ「調子自体はずっと変わらず、悪くなることもないしずっと良い状態で練習出来ています」と順調に仕上がっている。

 ボクシングなどでは海外からスパーリングパートナーを招聘することも多いが、K-1ファイターでそれをやるのは珍しい。これまでKANA自身、スパーリングの経験を積むために海外修行を精力的に行っていたが、前回の王座決定トーナメントから周囲のバックアップもあり、海外から選手を招聘する環境が整った。
「カーリーにはオーストラリアからスパーリングパートナーとして4週間来てもらってます。前回のトーナメントから海外の選手を日本に呼んでいて、ギリギリまで海外の選手とスパーリングすることが目的です。どうしても日本ではスパーリングパートナーが少ないので。階級的には少し上の選手を中心に探してもらって、前回のトーナメントも試合5日前までスパーをやっていて、今回もそのぐらいまでやろうと思います。

 前回は別の選手をオーストラリアから呼んで、今回もオーストラリアから選手を選んで、カーリーに来てもらいました。カーリーは57〜59kgぐらいの階級の選手で、本当に真面目なんです。スパーリングに対しても熱心で、相手の対策についても話を聞いてくれるし、毎回緊張感を持って試合に近い状態でスパーが出来ていてすごくありがたいですね」

 今回の対戦相手のペリトーレはISKA女子世界-53.5kg級王者の実績を持ち、55kg近辺での試合経験もある。KANAは「多分減量したら10kgぐらいの差は出るんで、パワーや体圧感もすごい感じると思います。でも試合直前までカーリーのような選手とスパーリングしていれば、試合にもそのまま入っていける。トーナメントの時も余計なことを考えずに、日常でやってることをそのまま試合に持ち込んでいくことができた」とカーリーとのスパーリングをこなすことで体格差の不安はないと語る。

 またKANAがタイでスパーリングを重ねた元Glory王者のアニッサ・メクセンはペリトーレと対戦経験があり「対戦相手が発表された時に、アニッサから『私も戦ったことがあるよ』とメッセージが来ました。私はアニッサも戦う可能性がある選手の1人として視野に入ってるし、アニッサはペリトーレに判定勝ちだったので、私がペリトーレをKOすればアニッサも黙ってないと思います」と続けた。

 K-1参戦以降、K-1のリングではまだKO勝ちがないKANAだが、外国人選手との対戦や海外選手とスパーリングを重ねることでKOへのイメージがはっきりと出来上がっている。

「KOするパターンは自分の中でも色々とイメージ出来ていて、蹴りでもパンチでも、どちらでもしっかり相手を効かせられる練習もしています。そのなかでスパーや大宮司さんとミットの中で繰り返して感触も掴んで、試合直前までスパーをやってギリギリまで良い状態に仕上げて、それをそのまま試合に持ち込めればベストだと思うんで、良い状態で練習を積めているなと思います。

(前回のトーナメントからルーティンが確立されてきた?)そうですね。試合と普段の波を作らないというか、試合に近い状態で常に練習が出来るというのが自分の中ではベストだと思っています。人それぞれだとは思うんですけど、自分には今のやり方がベストだと思います。これでどんどんレベルアップして、倒して勝つことにつながっていけば良いかなと思ってます。

(倒せるようなパンチ、蹴りというのは何が変わった?)質もテクニックも両方ですけど、まだやっぱり全然ですね。常に良い質で打てたり、良いタイミングで打てるようにと本当に試行錯誤の毎日で、出来たり出来なかったりの繰り返し。良い質、テクニックをしっかり身につけて、完璧な状態で試合に向かっていければベストだと思うんで、まだまだレベルアップの最中です」

 王者としてのスタートにして、日本人K-1王者が勢揃いする「K'FESTA.3」に向けて「チャンピオンになってどんな試合をするんだろう?って注目度も上がってると思うし、海外の選手もK-1のチャンピオンはどれぐらい強いんだろう?と思っていると思います、そこはしっかり強さを見せて行かなきゃいけないし、一次元レベルアップした自分で次のリングに上がりたい」と改めて意気込みを語ったKANA。

 今年の目標として掲げた全試合KOの達成。そして世界の強豪にK-1王者の強さをアピールするために最高のスタートを切ることが出来るか?

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