いよいよK-1初参戦が目前に迫ってきた皇治。2月のKrush後楽園大会を経てのK-1参戦となるが「2月は試合じゃなくて練習っすね。もともと自分は4月のK-1に照準を定めてたんで、2月に出稽古して、それで4月に向けて準備してきた感じです。だから体調は全然いいですね」と余裕たっぷりに語る。

　皇治は20歳からSFKで練習をスタート。SFKを練習の拠点に、交流があるボクシングジムでパンチを強化し、元WBC世界フェザー級王者・越本隆志らを指導した篠原茂清トレーナーのもとでフィジカルトレーニングを積んでいる。

「自分がおるからとかじゃなくて、SFKの練習環境に関しては関西で一番やと思います。寒川（慶一）代表は今でも『一緒に練習するから気付くことがある』と言って、僕らに交じって練習してくれて、付きっきりで教えてもらっています。作戦もすごくしっかり立ててくれているので、準備は万端ですね。もうお腹減るのも飽きたんで、一日も早く試合したいです」。

　万全の準備が出来ていると語る皇治にトーナメントについての質問をすると「ジュニア（卜部功也）以外はへなちょこなんで余裕で楽勝です。ジュニアに勝ったら優勝ですよ」とキッパリ。そしてここから一気に功也をまくしたてた。

「ジュニアは上手いのは上手いと思いますよ。でもアマチュアやったら"上手くて強い"の自己満足でもいいですけど、プロはファンが喜ぶ試合するもんでしょ？ ジュニアは公開練習でも『理想の自分に近づくためにトレーニングしている』みたいなこと言うとって、俺はそうじゃなくてファンが喜ぶ試合しろよって思うんです。

　実際に今までのK-1でも倒されてもいいから倒しに行く選手がいたから盛り上がったわけじゃないですか。あんなジュニアみたいな試合する選手ばっかりになったら、格闘技ファン以外は誰も見ないっすよ。

　自己満足だからペチペチ蹴って完封して勝っても気持ちいいんでしょうけど、俺はそんな試合見ててもホンマに面白くないと思うから。あいつは俺を『K-1のチャンピオンに相応しくない』って言ってますけど、俺からしたらアイツの方が相応しくないですね。

　それにジュニアはブレブレなんですよ。記者会見で俺に歯向かって悪ぶってみたり、それを批判されるとえー子に戻ってみたり。全然自分を貫けてないし、頑張りすぎなんです。もうね、そういうのはダサいです」

　さらに皇治の“口撃”は止まらない。「ジュニアと、というよりもトーナメントに出る全員。俺からしたらトーナメントに出ている7人は全員カッコ悪い。みんなプロ意識とか、面白いの意味をはき違えている」とばっさりと斬り落とした。

「闘士のおっちゃんもスカイツリーのイベントで俺と一緒にしゃべったのに、イベントが終わってからTwitterでごちゃごちゃ言うとったでしょ？　言いたいことあるんやったら俺の目の前で言えよ。あそこで闘士のおっちゃんが面と向かって俺に言い返して来たら、絶対に盛り上がってたんですよ。それをよう言わんと家に帰って携帯ピコピコいじっとるから、ホンマに根性ないな、と。

　TwitterもTwitterで誰かの名言パクリまくですべりまくりでしょ？　笑いをとるってことは元がオモロないってことで、オモロいやつはいつでもオモロいんです。おっちゃん、大して強くないねんから、笑いに興味あるならお笑いに転職したら？って感じですよ。

　他のやつらもTwitterの中でごちゃごちゃ言うてますけど、お前ら中学生か？と（苦笑）。男やったら言いたいことあるなら目の前で言えって。格闘家というよりも男として全員ダサいですよ。

　それに他の選手の公開練習とかインタビューの記事を読んでも、みんな自己満ばっかりで面白くない。真弘選手は昔の人からゆっくりしとってもいいと思うんですけど、レオナ・ぺタスとか他の若いやつらがあれじゃどうしようもない。K-1はお客さんを楽しませる場所で、ファンが喜ぶ試合をしてナンボでしょ？　K-1はそうやないと面白くない。そんな自己満でいいんやったら、アマチュアでやっとけって思います」

　さらに皇治は-60kg王者・卜部弘嵩にも牙を剥き「とりあえずお兄ちゃん（弘嵩）は弱すぎる。というかお兄ちゃんは強くもないのにチャンピオンになっちゃったからかわいそうなんですよ。お兄ちゃん、チャンピオンになってから全然笑顔を見せないでしょ？」と言い放つと「悪いけどお兄ちゃんはチャンピオンの器じゃない。だから早く俺が倒して楽にしてあげたい」とまで言い切った。

　K-1参戦前から「俺が卜部兄弟を倒してK-1で活躍する」と言い続けてきた皇治にとっては「あとはそれが現実になるだけ。そうなる準備は出来ているんで、緊張も怖さも全然ない」。そして皇治は「自分にとってはファンと応援してくれる人たちが一番。支えてきてくれた応援団、ファンがいるから今 こうして一丁前言えてるし、感謝もしています。だから誰を敵に回しても必ず皆んなが喜ぶ試合をして、超えれんもんはないのを自分を貫いて証明します」とファンと応援団に必勝を誓った。

　直前インタビューでは日本代表決定トーナメント出場全選手に宣戦布告した皇治。対戦相手の功也、そして全選手が集まる前日会見も注目だ。