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[ニュース]2020.12.14
佐々木大蔵、大和哲也とのテクニシャン対決を制した次なる野望は……「秀さん(山崎秀晃)に恐れられる存在になることが僕のやるべきこと」
    
 12月14日(月)、「K-1 WORLD GP 2020 JAPAN 〜K-1冬の大一番〜」両国国技館大会の一夜明け会見が行われた。
 第6試合でベテラン同士のテクニシャン対決として注目された佐々木大蔵と大和哲也の一戦。両者は序盤から一進一退の攻防を展開し、高度なテクニックの応酬の末に佐々木が判定で大和に競り勝った。常日頃から、自身の試合に関して「アート」という言葉を使う佐々木は、この試合に関しても「大和選手とでしか作れない作品というものを作れた」と独特の表現で感想をコメント。

 大和は佐々木にとって、戦う前から「男として凄く見上げる存在」と尊敬しているファイターだった。その相手に勝利しても、「僕の中では変わらず人間としても凄く尊敬できる方ですね」と、リスペクトする気持ちは変わらないようだ。
 そして、もう一人、佐々木が尊敬し、「ずっと背中を追いかけている」存在がいる。同じジムの山崎秀晃だ。山崎は現在K-1スーパー・ライト級王者に君臨。佐々木と同じ階級の頂点に立っている。大和に勝利したことで、「さらに高みを目指して突き進んでいくのみですね」と言う佐々木にとって、山崎は避けては通れない存在となってくる。

 これに関して佐々木は「僕は常にそこを見据えてますよ。秀さんに恐れられる存在になることが僕のやるべきこと」と、もう一人の尊敬する先輩超えに意欲も持っている。
 最後に「この結果におごることなく、ドンドンドンドンいい作品と言われるような試合をしていけるようにがんばっていきますので、注目をお願いします」と語った佐々木。2021年もアートを追求し、さらなる高みを目指していく。

佐々木大蔵
「昨日は戦前から大和選手の哲学、僕のアートという図式で対戦することになったんですけど、大和選手とでしか作れない作品というものを作れたと思いますし、強いて言うのであれば、一つ二つ三つ色が足りなかったかなという、もう少し足せたんじゃないかなという思いが今ありますね。(期待通りのテクニカルな攻防だったが、もし試合映像を見ていたら、客観的に見た感想は?)映像を見て、自分の悪い所を探すような感覚で見てたんで、自分の足りない部分だったりというのが、映像を振り返ってさらに出たなというのは一つありますね。

(大和哲也という選手はどういう存在だった?)本当に僕がデビューする時からトップで活躍している選手で、今も変わらず昨日の結果としては勝利ということですけど、勝利できたから上に行ったとかではなく、一人の男として凄く見上げる存在というか。

 あと一つエピソードとしては、去年タイに行ったんですけど、タイの行く先でも僕が目指すセンチャイ(ムエタイの伝説的な選手)さんは大和選手とも面識があって、試合もされていて、実は裏で大和選手にダイレクトでメッセージを送らせてもらって、センチャイに会えるジムだったりというものの、いろんなアドバイスをもらっていたので、僕の中では変わらず人間としても凄く尊敬できる方ですね。

(そういうレジェンドに勝ったことに関しては?)勝ったからどうなのっていう、あんまりそこに執着してないですね。僕は大和選手と戦えたことが、僕にとってかけがえのない一つの財産なので、この経験をどのようにしていくかは僕自身にかかっていると思うので、ここで勝利したということでさらに高みを目指して突き進んでいくのみですね。

(その高みの頂点に同門の選手がいるが、それについては?)いますねえ(苦笑)。本当にずっと背中を追いかけて、大和選手同様、尊敬できる、ファイターだけの尊敬じゃないですよね。人として尊敬している方なので、僕は常にそこを見据えてますよ。(同門対決はトーナメントじゃないとあり得ないが、タイトルマッチに関してはどう考えてる?)そこは見据えてます。あと一つ、秀さんに恐れられる存在になることが僕のやるべきことですし、その中で一人でも多くの方に力を届けられるような、自己満で終わるのではなくて、力を与えていきたいですよね。そこが一番強いですよね。

(同門対決も辞さない?)それはわかんないですね、どうなるかは。時の運に任せて。(ファンの皆さんへのメッセージは?)僕は戦うこと、KrushやK-1のリングが凄い好きで、昨日の試合も大和選手とだったから、一つの作品になったと思います。この結果におごることなく、ドンドンドンドンいい作品と言われるような試合をしていけるようにがんばっていきますので、注目をお願いします」

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