トーナメント1回戦・第1試合に出場する大雅は「明日は優勝するためにトーナメントに出る。8人いるけど自分が一番強いと本気で思っているんで優勝します」と自信たっぷりの優勝宣言。対する山本真弘は「計量も終わって明日は試合をやるだけです。楽しみにしといてください」とベテランらしく静かに闘志を燃やす。

　1回戦・第2試合で対戦するレオナ・ぺタスと闘士は「周りはみんな強い選手だけど、その強い選手たちを倒して、僕が一番強いことを証明します」（レオナ）×「明日は気づいたら僕が一番強いってことが分かると思うんで、人生かけて戦います」（闘士）と、それぞれの言葉でトーナメント制覇を誓う。

　今年2月のKrush後楽園大会の再戦となった1回戦・第3試合＝島野浩太朗×明戸仁志では島野がリベンジ宣言。「明日は練習したことを出して、思いっきり暴れてトーナメントを盛り上げる」という明戸に対し、島野は「体調は最高に万全です。明戸選手は公開練習で1RKO宣言していましたが、1Rが終わった時に明戸選手が立っていることはないと思います」と言い放った。

　そして大きな注目を集めている1回戦・第4試合の卜部功也×皇治では、対戦カード発表会見や事前のインタビューで過激な発言を連発している皇治の"口撃"がさく裂した。

　開口一番「すげえお腹が減って喉も乾いとるんで早く焼肉食いたいんですけど、こいつらが面白くないから、しゃあなしに来ました」と切り出した皇治は「ずっと言っている通り、ジュニア（功也）だけ実力があるけど、あとは楽勝。お前ら面白くないし、実力もないんで俺に感謝しろよって感じです」と上から目線で言い放つ。

　一連の皇治の挑発的な発言に対して、他の7選手の反応はさまざまだ。

　大雅と闘士は「普通に（皇治は）弱いんでなんとも思わない」（大雅）、「大阪では一匹狼が流行っているんですか？　別に俺たちは仲も良くないし、1回戦で負ける相手には興味ないんで。そのキャラが工事中にならないように注意してください」（闘士）と不快感を露わにする。

　一方、島野と明戸は「ぶっちゃけ最高だと思います。戦いたいですね」（島野）、「盛り上げてくれてありがとうございます。こういう選手が一人いてもいいかなと思います」（明戸）と意外にも（?）好意的なコメント。皇治とは逆ブロックの真弘・レオナは「反対のブロックでよかったと思います。ジュニアに頑張ってもらいたいと思います」（真弘）、「僕はまじめすぎて面白いこと言えないんですけど、注目を集めてくれているんで、感謝しています。ただオイシイところは僕がいただきます」（レオナ）とサラリとかわした。

　気になる功也の反応だが、この日は皇治の発言に対するコメントは一切なし。「仕上がりはいい状態です。練習もしっかりやってきたので、明日はいい試合が出来ると思います。冷静に分析すると試合もきれいな試合をするし、純粋に戦う選手かなって感じです。そのくらいです」と言うにとどまった。

　そして7選手のコメントを受けて皇治は「みんな俺のことを褒めてくれたんですけど、闘士のおっちゃんは早くレタス（レオナ・ぺタス）に負けてお笑いの道へ進んだ方がいい。格闘技の前にしゃべり鍛えた方がいいと思います。ジュニアは今日は落ち着いた感じでかっこいいと思うんで、家に帰ったらお得意の燻製を食べて明日は頑張ろうね」と不敵に語った。

　8選手がそれぞれの想いを持って挑む−60kg日本代表決定トーナメント。過酷なワンデートーナメントを制して、日本最強の座に就くのは一体誰だ？

　なお会見にはリザーブファイトに出場する神戸翔太と郷州征宜も出席。それぞれ以下のように意気込みを語っている。

神戸翔太
「準備期間は短かったですけど絶好調です。最初はトーナメントに興味がなかったんですけど賞金があるって来いてすげえ出たかったです。トーナメントに2・3人わけのわからない選手が出てますけど（苦笑）。本戦に出る可能性はほとんどないと思うんで、郷州選手との試合を楽しみにしています」

郷州征宜
「格闘技に興味を持ったのも、一回格闘技を辞めて再開したのもK-1がきっかけです。夢のK-1に出られることに興奮しています。明日は僕と同じ境遇の子供たちが応援に来てくれます（※郷州は生まれつき難聴というハンデを抱えている）。また熊本の地震で被災された方々に夢、希望、勇気を与えたいと思います。明日は本戦に出られることを心待ちにしております」