昨年9月のK-1大阪大会で安保瑠輝也をKOし第5代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者に輝いた山崎秀晃がチャンピオンとしての初戦を迎えた。対戦相手はK-1随一の激闘派として名高い不可思だ。不可思は昨年3月に安保瑠輝也、9月に平山迅に連敗を喫していたが、昨年12月のK-1両国大会で鈴木勇人から大逆転KO勝ちを収めて、存在感を示した。

　山崎と不可思は今回初対決となり、中村拓己K-1プロデューサーは「二人とも色んな試合でキャリアを積んで、他の選手にはないドラマ、背景を持った選手同士。リングに上がっても“これぞプロ”という試合を見せてくれるので『K’FESTA』にふさわしい激闘になると思います」と期待を寄せた。

　会見に出席した山崎は「山崎秀晃といえばゴールデンフィスト。どんな対戦相手であれ、山崎にしか見せられない試合をすることが僕の仕事だと思っています」とKO決着に自信。不可思も「今のチャンピオンの山崎選手とやらせていただけるので、とても嬉しく光栄に思います。今回はタイトルが懸かっていませんが、タイトルが懸かっても懸かってなくても倒すことは変わりません」と呼応し、激闘を誓い合った。

山崎秀晃
「チャンピオンになっての第一戦目、“勝って兜の尾を締める”ではないですけど、一切余裕や油断はないですし、K-1で山崎にしか見せられない試合をファン、応援に来て下さる皆さんに見せられたらいいなと思うので、ゴールデンフィストを期待して下さい。

（対戦相手の印象、印象に残っている試合は？）他団体でしっかり結果を残して、鳴り物入りでK-1に喧嘩を売るような形で来て、非常にパワフルな選手という印象があります。印象に残った試合は僕自身がセコンドに付いた佐々木大蔵との一戦です（2019年6月30日）。（オファーが来た時の心境は？）正直、来たかというよりは、不可思選手とやっていなかったので、いつかやるだろうと思っていました。決まった以上はしっかり倒します。

（チャンピオン初戦でどういう試合がチャンピオンにふさわしい？）山崎秀晃といえばゴールデンフィストなので、倒しにいく姿勢をファンの皆さんは知っていただいていると思いますし、そこでどんな対戦相手であれ、山崎にしか見せられない試合を会場で見せることが僕の仕事だと思っています。今更、今までやってきたファイトスタイルが変わるわけではないですし、僕の試合の前にしっかりトイレ休憩を済ませておいてほしいと思います。

（試合当日は34歳になっているが体力面は落ちていない？）筋力の数値、心拍数の数値は若い時よりも上昇しているのでその面では全く心配していません。K-1の試合となれば変わってきますが、スタミナ面は全く心配ないですし、それを年齢のせいにはしたくはありません」

不可思
「今のチャンピオンの山崎選手とやらせていただけるので、とても嬉しく光栄に思います。今回はタイトルが懸かっていませんが、タイトルが懸かっても懸かってなくても倒すことは変わらないので楽しみにしてます。

（対戦相手の印象、印象に残っている試合は？）いつもぶっ倒しにいく試合を見せていて、今のK-1 JAPAN GROUPを中心で作ってきた選手だと思います。印象に残っているのは去年9月のK-1大阪大会での安保選手との試合です。（オファーが来た時の心境は？）K-1に来る前からやりたい気持ちはありましたし、その相手が今チャンピオンなので、話が来た時は山崎選手とやれること、今のチャンピオンとやれることで燃えました。

（山崎は一発のある選手だが、それでも打ち合いにいくか？）結構、僕はもらいがちなんですが、山崎選手のパンチはうっかりもらったら終わってしまうのでもらわないように頑張ります。（今回勝てばタイトルマッチで再戦の可能性もあるが、ベルトへの意識は？）チャンピオンに勝ったらそれでいいのかなと思いますが、形としてK-1のベルトは獲りたいので、そうなるように今回しっかり勝ちます」