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[ニュース]2021.2.27
「K'FESTA.4 Day.1」3.21(日)有明 谷川聖哉、自分が重量級の新しい時代を創る!「他のクルーザー級選手たちとは違う“一撃”を見せて、RUI選手を倒し切りたい」
    
 神奈川県・K-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTにて、3月21日(日)東京ガーデンシアターで開催される「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN〜K'FESTA.4 Day.1〜」の[スーパーファイト/K-1クルーザー級/3分3R・延長1R]でRUIと対戦する谷川聖哉が公開練習を行った。
 谷川は重いパンチと蹴りを披露した。蹴り技の多彩さとスピード、抜群の安定感は、さすが空手家。他の選手の追随を許さない。
「コンディションはもうバッチリで、減量もいい感じで始めています。気を抜くとすぐ105kgとかいっちゃうんで、なるべく普段から100kgをキープするようにしています。空手の頃は110kgくらいあって、夢と希望が一杯詰まってる体だったんですけど(笑)、体の中身が相当変わりました。全部筋肉に変わって、スピードも上がっていい感じです」

 K-1 JAPAN GOUP参戦後、現在まで1敗1分。昨年10月のKrushでは、サッタリ・ウィラサクレックのスタミナを削り「ここだ」と仕留めに行った瞬間に右フック1発でマットに這わされた。

「あの攻撃は見えてなかったです。『行ける!』と思った瞬間で、映像を見返すとちょっと気の緩みがあって、ヘビー級では1発で引っ繰り返されてしまう。いい勉強になりました」

 谷川は、空手では全日本王者、世界大会日本代表など華々しい実績を誇る。だが、空手にはなかった「顔面パンチ」の対処にはまだまだ課題も残る。

「だいぶ慣れてはきたんですけど、正直、まだ100%ではないかなと思います。これは練習と試合で経験を積んで、早く100%にしていきたいです。『K'FESTA』には去年も出してもらって、大舞台が続いているのは期待してくれているのかなと思うので、しっかりとその期待に応えたいです。今、クルーザー級の選手はチャンピオンのK-Jee選手とか年齢が上の選手が多いと思うので、若い自分が重量級の新しい時代を作っていかないといけない。せっかく盛り上がっているのでこの火を絶やしたくない、という思いがありますね」

 当初、1月に前クルーザー級王者シナ・カリミアンとマッチメイクされていたが、大会が3月にスライドして、対戦相手はRUIに変更になった。どちらも高身長の大型ファイターで、キャリアでは遥かに谷川を上回る。

「身長はどちらも高いですし、サウスポーに変更になったくらいの印象しかないです。長身選手に対してやりにくさとか恐怖は感じたことがないんです。自分は、空手の頃はもっと大きな選手とやらせて貰っていますし。RUI選手はヒザ蹴りが上手なので、そこだけ気をつけていこうと思ってます」

 谷川の武器は、やはり空手で培った足技だ。

「他のクルーザー級選手とは違う『一撃』を見せたい、と思っています。僕はパワー一辺倒は好きじゃなくて、テクニックやスピード、すべてで圧倒していきたいです。最初からKO狙いというより、圧倒して、気づいたら倒れてる、というのが理想ですね。今のK-1クルーザー級の中でチャンピオンになることは全然問題ないと思いますし、世界にはもっと強い選手が一杯いると思うので、そういう選手たちとも戦っていきたい。そのためにも、まずK-1クルーザー級でトップを獲ります」

 谷川が思う「K-1クルーザー級の中での自身の強み」は「場数」だという。

「空手では全日本を何度も獲って、世界大会の日本代表にもなってますし、そこは他のクルーザー級の選手とは違うと思います。あと『場数』は全然違います。試合は7歳の頃からずっと出続けていて、トーナメントなので1日に何試合もしますし、毎週のように大会に出てましたから」

 谷川には、どうして達成したい目標がある。

「越えたい人がいるんです。その人を目標にしているので、ここでつまずいていたら遥か彼方先だな、と思うのでしっかり勝たないとな、と思うんです。引退してしまっているので、戦うことは絶対に出来ないんですけど。その方は『憧れ』として接していたので……」

 名前を聞くと「武蔵さんです」と谷川。かつて、K-1 JAPANのエースとして世界のヘビー級戦士たちと激闘を繰り広げてきた武蔵を「越える」ためには、K-1クルーザー級の常連選手RUIを倒し、ベルト戦線に浮上しなくてはならない。

「RUI選手には当てさせず、僕の攻撃だけを当ててしっかりと倒し切るのが目標です。クルーザー級らしい試合をしつつ、自分の個性をしっかり出して倒したいので、応援よろしくお願いします」
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