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[ニュース]2021.3.17
「K'FESTA.4 Day.2」3.28(日)武道館 南雲大輝がミャンマーラウェイと日本武道の融合へ!「八光流柔術を通じてラウェイに新しい解釈が生まれた」
    
 大宮・八光流柔術総本部にて、3月28日(日)日本武道館開催される「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN〜K'FESTA.4 Day.2〜」の[スーパーファイト/K-1ライト級/3分3R・延長1R]でゴンナパー・ウィラサクレックと対戦する南雲大輝が公開練習を行った。
 荘厳な空気で満たされる道場に、南雲は両手にグローブをつけないラウェイスタイルで登場。上條成山師範の持つミットへ次々と強烈なパンチ、キックをヒットさせ、最後はジャンプからの鉄槌打ちおろしを披露した。“ムエタイ大魔神”ゴンナパーと対戦する直前の公開練習にラウェイスタイルで望んだ思惑について、南雲は“原点”からの“模索”をキーワードに挙げた。

「僕は格闘家として中国に行ってミャンマーに行って、今は日本武術、八光流柔術に帰ってきました。総合格闘技から始まった格闘技キャリアですが、原点は日本武道にあると思います。八光流柔術で勉強させてもらう中で、これまで取り組んできたラウェイを深く考え、これまでとは違う解釈が生まれました。今はいろいろな材料を合わせた自分なりのK-1スタイルを模索中です」

 今回対戦するゴンナパーは、かねてから対戦を熱望していた相手。その願望は単なる強豪との対戦という意味合いだけでなく、ムエタイとラウェイが交わる歴史からの学びに結びついているという。

「対戦が決まったときは驚きました。ゴンナパー選手対策としてムエタイを学んでいる中で、ムエタイの歴史の中でラウェイやミャンマーとの関わりがあることを知りました。ゴンナパー選手を通じてラウェイを学んでいる面があるのも面白いですね。具体的な対策は言えませんが、ムエタイの歴史やルールを学び、ゴンナパー選手を知ることが大事だと思っています」

 南雲にとって第二の故郷ともいえるミャンマーは今、国軍によるクーデターのまっただ中にある。平穏な日々を失った民衆に被害が生まれる中、南雲はラウェイ王者として共に戦う姿勢を見せる。

「もともとあった平和、日常、自由が不当な暴力によって奪われる中、たくさんの方が戦っています。自由は形に見えないけれど、思い思いの自由を探して戦う姿に勇気をもらっています。戦える僕が、生きている僕が戦う。それが残念ながら命を落とされた方々に向けて、自分ができることだと思います」

 現在K-1 JAPAN GROUPにおいては結果が出ておらず、厳しいキャリアを歩む南雲。しかしかつてミャンマーラウェイに挑戦したときも、最後には王座奪取を果たしている。その諦めずに戦い続ける姿を通じ、多くの人々に勇気を与えるのが南雲の願いだ。

「初めてミャンマーに行ったときの対戦相手がいきなりチャンピオン。そのときには結果はでなかったですが、何度も挑戦してベルトを巻かせてもらいました。何度転んでも起き上がることが本質。自分の戦う姿で勇気を持って立ち上がる人がいて、その人の姿をみてまた誰かが勇気をもらえると思います」

 総合格闘技、ミャンマーラウェイを経てたどり着いたK-1のリング。最後に南雲は“自分にしかできない戦い”の実現をK-1に置ける目標に掲げた。

「やっぱりいつかはチャンピオンベルトを巻きたいですが、その前に自分にしか見せられない戦い方を探したいですね。いつかは自分だけの戦いを見つけて、誰かにその姿を届けたい。自分にしか見せられない戦いを見せられるようにがんばりますので、応援よろしくお願いします」

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