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[ニュース]2016.4.24
大雅が決勝で卜部功也を撃破して-60kg日本最強の座に就く!4・24「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜-60kg日本代表決定トーナメント〜」大会総括
    
 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館にて「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜-60kg日本代表決定トーナメント〜」が行われた。
 3月大会で行われた-65kgに続き、今大会では-60kgの日本代表決定トーナメントが開催された。このトーナメントは全8選手・1日3試合で優勝を決めるワンデートーナメント方式で、優勝者には日本トーナメント優勝の称号と、9月19日(月・祝)国立代々木競技場第二体育館で開催される「-60kg世界最強決定トーナメント」への出場権が与えられる。

 -65kg同様に国内の強豪選手が揃う-60kgの日本トーナメントは1回戦から劇的なKO劇の連続となり、会場(主催者発表=4800人超満員)は大きな盛り上がりを見せた。

 この熾烈なワンデートーナメントを勝ち上がったのは初代-60kg王者・卜部功也と-55kgから階級を上げてきた大雅だ。優勝候補大本命の功也は1回戦で舌戦を繰り広げた皇治との接戦に勝利。準決勝では島野浩太朗を奥足ローで沈めて決勝に勝ち進む。一方、昨年11月から-60kgに階級を上げた大雅は1回戦で山本真弘を飛びヒザ蹴りでKOし、準決勝では闘士を左フックで撃破して決勝に進出した。

 初対戦となった大雅×功也の一戦は、2試合連続でKO勝ちした大雅が躍動。スピード感あふれるラッシュで功也を追い込み、元王者の功也を決勝で下す文句なしの優勝で日本代表の座を手に入れた。

 今大会ではスーパーファイトで初代-55kg王者・武尊、第2代-60kg王者・卜部弘嵩、初代-65kg初代王者ゲーオ・ウィラサクレックの3大王者が揃い踏みしたものの、明暗が分かれた。

 トップバッターとして登場した弘嵩はパウロ・テバウのパワフルな攻撃でダウン寸前まで追い込まれて判定負け。3月のヨハネス・ウルフ戦に続いて連敗を喫することになった。続いて登場したゲーオもイリアス・ブライドから判定勝利を収めたものの、パワフルなラッシュに苦しめられる内容に終わる。

 王者たちが苦戦する中、存在感を見せたのが武尊だ。ムエタイの強豪ヨーセンチャイ・ソー.ソーピットを序盤から攻め込むと、3Rにバックブローでダウンを奪い、そこから立て続けにダウンを追加してKO勝利。2016年の初陣を勝利で飾った。

 次回大会は6月24日(金)東京・国立代々木競技場第二体育館大会で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜-65kg世界最強決定トーナメント〜」。日本トーナメントを超える世界レベルの戦いが期待される。

■K-1×Krushモバイル 試合速報
http://www.k-1xkrush.com/sp/flash.html
■前田憲作プロデューサーのコメント
「1回戦からKOの多い熱い大会になったと思います。大雅選手はすばらしい戦いをみせてくれたな、と。一戦一戦、強くなるなと思いました。功也選手はプレッシャーが多かったと思いますが、決勝までよく頑張ったと思います。あとは外国人選手が強いと思ってます。世界トーナメントは日本人ががんばらないと、持ってかれちゃうかな、と。

(印象に残った選手は?)篠原選手は高校生とは思えない強打を持っているので、今後が楽しみですね。闘士選手も逆転が見事でしたし、イリアス選手もゲーオをあそこまで追い込めるので凄いと思いました。(功也選手にどんな言葉を?)凄く消耗してたと思うんです。トーナメントを勝ち抜くには消耗してた、と。この悔しさをバネにがんばれと伝えました。

(弘嵩選手については?)悔しい2連敗になりましたね。3Rにパンチをもらって、立て直すことができなかったんだと思います。やはり、選手は負けをリングで勝って取り戻すしかないと思います。チャンピオンとして世界トーナメント、しっかり結果を残さないといけないと思います。

(武尊選手については?)武尊はタイ人の間合いにつきあわず、タイ人のいやがる距離で戦ったのが勝因につながったと思います。個人的に『肉を切らせて骨を断つくらいの気持ちで中に入れ』という話はしました。(大雅選手の活躍は?)想像を越えてますね。まだまだ強くなりそうですね。新しいスターが生まれて、僕としてもうれしいです」
■関根勤さんのコメント
「KOが多くて、とてもおもしろいトーナメントでした。65に続いて、日本人トーナメントが盛り上がるのが認知されましたね。日本人同士のプライドを賭けた戦いという部分で、大成功だったと思います。

(印象に残った選手は?)やっぱり、優勝した大雅選手。55のときよりも血色がよくて、パワーもスピードもあって。最初の試合、準決勝と1RでKOして勢いに乗りましたよね。あと、皇治選手が裏MVPじゃないか、と。卜部功也選手を刺激して、盛り上げてくれました。トーナメントも総当たりでやったら、また違う結果が出るんでしょうね。(世界トーナメントへの期待は?)大雅選手には世界チャンピオンになってほしいですよね。でも、パウロ選手をはじめ、世界も相当に強いので、そう簡単じゃないのかなって、ドキドキしてますね。

(今日は超満員の会場でしたが?)当然の結果だと思います。すべての戦いが充実していて、TVや媒体もあって。格闘技に興味のない選手にも武尊選手や卜部選手がアピールしてきたし。僕はテレビ番組で二人と共演したり、ラジオにも呼んだり、そういう地道なことが少しずつ実を結んだというか。会場に来れば大会がおもしろいので、よりよく充実していくというか。これも選手の日頃の練習や向上心が実を結んでると思います。

(5月には関根さんメインのK-1のトークショーも?)そうですね。一大ムーブメントにするには、ゴリゴリの格闘技ファンじゃない人も興味を持ってもらえるように。まずは女性のファンを獲得するのが、いかに重要かな、と。入口は顔がカッコイイでもいいので、会場に来たらホントのファンになってもらえれば。(次回のK-1に期待は?)それは選手同士が激しくぶつかって、KOが多いのが一番いいんでしょうけど、判定になってもずっと息を飲むような、中身の濃い試合を展開してほしいと思いますね」
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