セミファイナル・第18試合で行われるK-1クルーザー級タイトルマッチ。会見に先立って調印式が行われ、王者K-Jeeと挑戦者シナ・カリミアン、そして中村拓己K-1プロデューサーがタイトルマッチの調印証に署名。タイトルマッチが正式に決定した。

　両者は昨年11月のK-1福岡大会で王者シナにK-Jeeが挑戦するタイトルマッチで対戦し、地元のK-Jeeが1RKO勝利でタイトル奪取。今回はダイレクトリマッチとなった。2018年9月、シナが優勝したK-1初代クルーザー級王座決定トーナメントの準決勝ではシナが判定勝ちしており、ここまでの対戦成績は1勝1敗。これが決着戦となる。

　挑戦者のシナが「100％準備ができている。ここで多くを語るつもりはない。明日はここにいる弱虫をやっつけたい」と静かな炎を燃やすと、王者K-Jeeは4ヵ月ぶりのダイレクトリマッチに「またすぐやりたいとは思えないぐらい、恐怖心を与えるような試合をしたい」と、完全決着を目論む。

　前回とは全く立場を入れ替えての再戦、攻略法を掴んだK-Jeeが返り討ちにして王者として7月に決まった福岡大会に凱旋を決めるのか、それともシナが報復のKOを決めるのか？　活況を呈するクルーザー級王座線戦はどうなる？

K-Jee
「自分が勝つのはもちろんですけど、セミファイナルというポジションをもらって、明日は後半、間違いなくKOが連続すると思うし、最後につなげるためにもKOで勝って会場を最高に盛り上げる仕事も大事だと思っているので、とにかくアグレッシブな試合をしたいと思ってます。

（練習で一番どのような思いを？）前回やってまた4カ月後という感じだし、相手がまたすぐやりたいと思えないぐらい、恐怖を感じるぐらい殴ってやろうと思ってたんで、相手に恐怖心を与えるような試合をしようと思って練習してきました。

（7月に決まった福岡大会への意気込みは？）去年はチャレンジャーとしていい結果を出せたので、今年は地元開催というのも思いができてきたので、チャンピオンとして大会を盛り上げたいですね。（リミットまで500g少なかったが？）長距離の移動になると体重の調整が難しいんですよ。減量も9kgちょっとぐらいでキツいけど全然できる範囲で、ジャストに合わせようとすると余分に残して出なきゃいけないし、余分に残して出ると落ちなかったらどうしようとか（心配になる）。福岡・東京間の移動の調整は、ジャストで合わせるのは難しいなという感じですね。ちょっとオーバーで落としたんですけど、思ったより移動で落ちた感じです。

（調子は悪くない？）調子って試合が終わってみないと分からないし、どれだけ調子いいと思っててもリングでのパフォーマンスは思ったほどうまくいかなかったり、思ったよりうまくいったりするし。その調子に関しては試合が終わってみないと分からないですね。もちろん万全には仕上げてきてます。（シナが『弱虫』と言っていたが？）あんまそういうのは触れなくて大丈夫です（笑）」

シナ・カリミアン
「今回の試合に向けて100％準備ができている。試合に向けて自信に満ち溢れた気分だ。（練習で一番どのような思いを？）ただ言えるのは自分の気持ちがすごく充実しているということだけ。ここで多くを語るつもりはない。明日の夜、それをお見せして、ここに座っている弱虫をやっつけたい」