昨日の-60kg日本代表決定トーナメントでは山本真弘、闘士、卜部功也を下して優勝を果たした大雅。前田憲作K-1プロデューサーも「-55kgから転向して3戦目でしたが、会場を驚かせるような試合を連続し、会場を魅了してくれました。-60kgにニュースターが生まれたと思います」と大雅の戦いぶりを称えた。

　一夜明け会見には1日3試合を戦ったとは思えないほどダメージや疲労を感じさせない表情で現れ「蹴った足が少し腫れて筋肉痛があるくらい。トーナメントは強い選手ばかりだったんですけど優勝することが出来てよかったです」と優勝の喜びを語る。

　トーナメントで最大の山場となったのは、やはり決勝の功也戦だ。決勝前に集中力が切れかけたというものの「何とか気合いを入れて集中しました」と集中力を持って決勝に臨んだ。また「これまで頑張ってきたことが結果に出たと思う」とタイでの武者修行や-60kg仕様の身体を作るためのフィジカルトレーニングの成果も勝因だったと語る。

「タイでは朝6時から走ってがっつり追い込みしてご飯食べて寝て、またがっつり練習して。ミットもスパーも全部1R5分でやっていたし、どんなに疲れていても毎日同じ練習をして精神的にも鍛えられました。

　-55kgの頃は筋トレをやったことがなかったんですけど、今はしっかりフィジカルトレーニングで身体も作っていて、それが試合に出たかなと思います」

　次なる戦いの舞台は9・19代々木大会で行われる-60kg世界最強決定トーナメントだ。海外の強豪もエントリーするトーナメントに向けて「全体的にもっとレベルアップしないといけないと思っているし、相手が強くなると思うので、もっと頑張らないといけない」と気を引き締める大雅。

　その一方で2連敗を喫している-60kg王者・卜部弘嵩に対しては「特に何もないんですけど…あんまり強くないですよね」と毒づく場面も。-60kgの新たな風を吹かせたニュースターは世界トーナメントでも大暴れしてくれるに違いない。