昨日の大会のリング上で6・25代々木大会への参戦を表明した城戸康裕。一夜明けて城戸は改めて前田憲作K-1プロデューサーと共に会見を行い、前田プロデューサーから「K-1MAXで活躍した城戸選手が待望の新生K-1参戦です。-70kgはなかなか世界の壁を打ち破れない階級ですが、城戸選手がいることでそれが変わると思います。城戸選手にはK-1で思いっきり暴れてもらいたいと思います」と期待の言葉をかけられた。

　続いて城戸が挨拶。公開会見に集まった大勢のファンを見て、城戸は開口一番「こんなにファンの方に来ていただいているとは思わなかった。全盛期のK-1を抜くくらいの勢いでしょう！」。ここからは絶妙なトークで城戸ワールド（？）を展開した。

「-70kgからヘビー級は本当にレベルが高いんで…弱いやつがいいです！　城戸は世界の強いやつと戦ってきたから大丈夫…じゃなくてもう嫌なんです（笑）。お前誰だ！という選手や脂が乗っている…本当にお腹に脂が乗っている選手とやりたいです。あまり強い選手を当てないで、城戸康裕を長く使ってください（笑）。

　K-1のリングから挨拶した印象？　いつも通りですね。ずっとセコンドでリングに上がっていたし、あの日も挨拶の数分前まで秋元（和也）のセコンドでリングに立っていたんで（笑）。だからK-1は慣れ親しんだ場所って感じです。

　K-1MAXの頃は色々ボケていたんですけど、かなりカットされたし、魔裟斗さんにおびえながら色々としゃべってました（笑）。だけど新生K-1はすごく城戸康裕を受け入れてくれるし、お客さんも笑ってくれるんでうれしいです。僕の格闘技ではベテランや大御所的な位置にいるので、色々やらせてもらいたいと思います」

　気になる城戸の対戦相手について、前田プロデューサーは「昨日の大会でも-70kgの試合を2試合組みましたし、これからK-1実行委員会で協議して決めたい」とコメント。

　-70kgは日本人の苦戦が続く階級だけに、城戸には現-70kg王者マラット・グレゴリアン超えが期待されるところだが、城戸は「いきなりグレゴリアンはどうかってことですよね（笑）」とやんわり否定。思わぬ本音に会場からはどっと笑いも起こったが「（VSグレゴリアンが）見たいのは分かりますけど、そうなってくると2回目以降とかね。そこはもうちょっと引き延ばすゴリアンにしてもらって、年末ゴリアンくらいがいいですね！」といずれはグレゴリアンの壁に挑むつもりだ。

　すでにK-1ファンのハートをがっちりと掴んだ城戸。6・24代々木でどんなファイトを見せるか要注目だ。