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[ニュース]2021.9.23
朝久裕貴、MOMOTAROを倒した左フックを解説「あのパンチはフック・ストレート・オーバーハンドの3つの間のような独特なパンチです」
    
 9月21日(火)「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN 〜よこはまつり〜」神奈川・横浜アリーナ大会の一夜明け会見が行なわれた。
 第16試合でMOMOTAROとK-1スーパー・フェザー級スーパーファイトを戦った朝久裕貴は、1Rに左フックでダウンを奪取。さらにラウンド終盤に左フック、右ストレート、左フックを立て続けに叩き込んで1R2分59秒、ラウンド終了直前ながらMOMOTAROをマットに沈めてKO勝利をもぎ取った。

 見事なパンチでのKO勝利に「今まで出してこなかった技とかも少しずつ使い始めて、僕は蹴りのイメージが強かったと思うんですけど、パンチの強さも知ってもらえたかなと思います」とご機嫌な様子の朝久。ダウンを奪った左フックは「技の分類でいうと左フックに近いと思うんですけど、フックとストレートとオーバーハンドの3つの間のような独特なパンチですね」と、朝久空手の独特な技だったことを自ら解説した。

 投入を予告していた“妖刀”については、「MOMOTARO選手と向かい合って、使わなかったというより出入りの速さだったり巧さを感じて、1Rは出せないと思った」と、MOMOTAROに阻まれたことで出さなかったとのことだが、その代わりにこの独特の左フックが火を噴いた。

 圧勝と言っても差し支えない試合だったものの「今まで戦ってきた選手と違ったスピードと、散らしと、今まで僕がかけていたフェイントに引っかからなかったんですよね、なかなか。で、そのパターンを変えてみたら、そこにハマったんですけど、そのフェイントにかかるのは今のところ僕の弟の泰央だけだったのでとても高いレベルにいるなと思いました」と、MOMOTAROの強さも実感したという。

 しかし、「判定ならば圧倒した判定勝利で、KOする時はチャンスを逃さず一気に詰めるような戦い方ができればなと、これからは思っています」と、さらに自分自身の強さを極めていきたいという気持ちも強い朝久。現在は中国・武林風WLF -60kg級王座を保持しているが、来年にはその防衛戦も控えているという。また「日本でベルトを巻く時はK-1のベルトと決めていて、戦いたい選手がいるって言ったんですけど、そのベルトを目指していく上で時期やタイミングが合えば戦うことになると思います」と、貪欲にK-1のベルトにも狙いを定めており、一足先にK-1ライト級王者となった弟の泰央に続き、兄弟王者も視野に入れているようだった。

朝久裕貴
「昨日は応援していただきありがとうございました。1RKOといういい結果で終わることができて嬉しく思います。(試合の映像を見ていたら、その感想は?)試合の映像を見ての感想なんですけど、今まで出してこなかった技とかも少しずつ使い始めて、蹴りのイメージが強かったと思うんですけど、パンチの強さも知ってもらえたかなと思います。

(今後は何を目標にして戦っていく?)倒せる時は倒して、ずっとKO勝ちが続くとテクニックがどうなのかとかスタミナとか、そういったことを言ってくる人もいると思うんですけど、判定ならば圧倒した判定勝利で、KOする時はチャンスを逃さず一気に詰めるような戦い方ができればなと、これからは思っています。

(ダウンを奪った左フックは変わった打ち方だったが、朝久空手の技?)技の分類でいうと左フックに近いと思うんですけど、フックとストレートとオーバーハンドの3つの間のような独特なパンチですね。(“妖刀”という技を予告していたが、それは出せた?)この際だから言うんですけど、妖刀は足技の妖刀と手を使った妖刀があって、その二つの両方とも使う機会がなくて、MOMOTARO選手と向かい合って、使わなかったというより出入りの速さだったり巧さを感じて、1Rは出せないやと思って、出さずに今まで練習してきたさっき言った独特の左パンチで仕留めることができたと、そんな感じですね。

(見た感じでは圧勝だったが、MOMOTARO選手の強さは感じた?)やっぱり強かったですね。今まで戦ってきた選手と違ったスピードと、散らしと、今まで僕がかけていたフェイントに引っかからなかったんですよね、なかなか。で、そのパターンを変えてみたら、そこにハマったんですけど、そのフェイントにかかるのは今のところ僕の弟の泰央だけだったのでとても高いレベルにいるなと思いました。

(ファンの皆さんへのメッセージは?)日本でベルトを巻く時はK-1のベルトと決めていて、戦いたい選手がいるって言ったんですけど、そのベルトを目指していく上で時期やタイミングが合えば戦うことになると思います。そして、僕はまだ未定なんですけど、来年に防衛戦も控えていますので、それはもうしっかり勝って、また日本で戦える日が来ることを自分自身楽しみにしています。ありがとうございました」

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