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[ニュース]2021.12.21
「K-1 WORLD GP」2.27(日)東京 王者KANAvs挑戦者・壽美の女子フライ級タイトルマッチが決定!「改めて自分がK-1女子を引っ張る存在だというところを見せる」(KANA)「毎日KANA選手に勝つ。そのことばかり考えて練習してきた」(壽美)
    
 12月21日(火)都内にて、2月27日(日)東京体育館にて開催される「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN」の第1弾対戦カード発表記者会見が行われた。
 K-1女子フライ級王者・KANAの復帰戦がタイトルマッチに決定。1年3か月前に敗れた壽美を挑戦者に迎えて初防衛戦を行う。KANAはK-1女子を牽引してきたエース。女子離れしたパワーで数々の強豪を葬った。しかし昨年11月のK-1福岡大会で壽美とのスーパーファイトに敗れ、初のVS日本人黒星を喫した。その後ケガの治療のため長期欠場。2月のK-1東京体育館大会での復帰戦に、壽美とのタイトルマッチを迎える。

 復帰戦がいきなりのタイトルマッチ。さらには黒星を喫した壽美という試練の一戦を迎えるKANAだが「壽美選手しかやりたい相手がいなかった」とリマッチはのぞむところ。「前回負けているので、壽美選手に挑戦する気持ちで臨みたい」と、挑戦する姿勢をもって壽美に立ち向かう構えを見せた。

 KANAが不在の1年3か月の間、数々の女子選手がK-1のリングを賑わせた。「女子選手が増えてきてレベルが高くなってきた」と、女子の活躍を歓迎する構えのKANAだが、その一方で「まだまだ迫力が足りない」と先駆者としての立場から苦言。「改めて自分が引っ張る存在だと見せたい」と、壽美戦を機に再びK-1女子を牽引する覚悟を見せた。

 対する壽美は昨年11月にKANAから勝利を奪って以来、破竹の快進撃。今年1月からスタートした第5代Krush女子フライ級王座決定トーナメントを制し、王座戴冠。9月のK-1横浜アリーナ大会では櫻井梨華子を下し、KANA戦を含み現在6連勝と勢いに乗る。

 悲願のK-1王座まであと一歩。壽美はここまでの道のりを「練習の毎日を繰り返すと一日があっという間」と、意外と短かったと感じているという。その練習前のロードワーク中にはいつもKANAに勝利するイメージをしていたという壽美。「(イメージの中では)何百回も勝ってる」と、イメージトレーニングは万全だという。

 この一戦に向け「本当に毎日毎日KANA選手のことを考えてばかりいた」という壽美は、KANAも同じく壽美のことを考えていたと聞くと「両思いですね」と笑顔でコメント。1年3か月前には無かった、実績に裏打ちされた自信を感じさせた。

KANA
「今回は防衛戦になるんですが、前回は壽美選手に負けているので、自分がしっかり壽美選手に挑戦する気持ちで臨みたいと思います。試合当日に一転の迷いもなくリングに上がれるように準備していきます。(対戦相手の印象は?)壽美選手は一戦一戦別人なぐらい成長していると思います。前回以上に強くなった状態で挑んでくると思うので、自分も強くなった姿で試合をしたいと思います。

(試合が決まった時の気持ちは?)いつかは必ずリベンジしないといけないので、いよいよ決まったなという感じです。1年3カ月ぶりの試合になるので、ブランクは試合当日にならないとどうなるかわからないですけど、しっかり準備して当日に向かいたいです。(ベルトへの思いは?)女子のK-1は自分が作ってきたと思うので、女子選手が増えてきてレベルが高くなってきたとは思いますが、まだまだ迫力が足りないと思います。しっかり自分の試合を見てもらって、改めて自分がK-1女子を引っ張っていく存在だというところを見せたいと思います。

(この1年3カ月はどう過ごしていた?)第一はケガを治すことに専念していました。その間も練習を休むこと無く、やれることは続けてきました。人間的にも選手としても成長した期間かなと思います。(本格的に練習を再開したのは?)去年の11月に手術をして、スパーリングが始められたのは3カ月後くらいですかね。

(休んでいる間に女子の選手を見ていてどんな風に感じていた?)インタビューで自分の名前を出してくれる選手がいて、本当に女子のK-1を目指す選手が多くなってきたのは形としてうれしいなとは思いますけど、やっぱりプロのリングなので、試合でしっかり見せてナンボ。KOで試合を魅せられるのは自分だけだと思うので、どんどんこれからも女子選手が増えてくるとは思うんですけど、その先頭を走っていきたいと思います。

(壽美から毎日KANAのことを考えていたと言っていたが、KANAはどうだったか)私も負けてから壽美選手のことしか考えていないです。(復帰までの1年3カ月、自分のプランとしては時間がかかったか)時間はかかりましたね。(壽美と再戦するまでに別のカードを挟みたいとは思わなかった>)それも考えましたが、やりたい相手が壽美選手しかいなかったので、どんなリスクでも自分がリベンジする形が一番だと思いました。

(会見の様子が1年3か月前より表情が硬いが)久しぶりだから緊張しています(笑)。(後輩の菅原美優の活躍について)美優ちゃんも前回リベンジマッチ(vsMIO)だったので、リベンジするまでの練習の姿勢はすごく刺激を受けました」

壽美
「やっと試合を決めていただいて、私はこのタイトルマッチに向けて本当に毎日毎日KANA選手に勝つことを考えて練習してきたので、2月27日は必ず私がベルトを巻いてチャンピオンになると決めています。

(対戦相手の印象は?)自分と戦っていただいたときの試合から、その後の動きを見れていないので、だからこそいろんな想定をして練習を出来ているかなと思います。(ここまでの道のりは長かった?)意外と短かったかなと思います。格闘技を練習する毎日を繰り返していると、一日が短くて。試合が決まると3か月後に決まっているのにひゅんとすぐ終わって当日の試合だなとなるので、あっという間だったかな。

(前回は憧れの存在と言っていたが、今はKANAにどんな想いがある?)毎日勝つ、勝つ、勝つ。KANA選手のことばかり考えていましたね。(K-1王座への思いは?)みんなが格闘技といえばK-1というイメージがあって、私もアマチュアでやっているころから観にいっていた舞台です。そこの王者になるということは、強いだけじゃなくて本当に心がキラキラしているチャンピオンになりたいと思っているので、心がきれいで強いK-1のチャンピオンになりたいです。

(自分が勝っている姿を何度もイメージすると言っていましたが、KANAにはイメージの中で何回勝っている?)練習前に必ず走るんですけど、いつもそういう想像をしているので、毎日だから何百回ですかね。(しっかりイメージできている?)いろんな得意な技とか、こういうシチュエーションとか、ワンパターンじゃなくていろんなパターンで考えています。(KANAから壽美のことをずっと考えているといっていたが、怖いとは思わない?)両思いだなと思っちゃいました(笑)」
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