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[ニュース]2022.4.4
野杁正明、改めて世界の強豪との対戦をアピール!安保瑠輝也の挑戦状には「決まればやるだけ」
    
 4月4日(月)都内にて、昨日開催された「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN〜K’FESTA.5〜」の一夜明け会見が行われた。
 第18試合で加藤虎於奈とK-1ウェルター級スーパーファイトを戦った現K-1ウェルター級王者の野杁正明は、1Rから貫禄たっぷりに加藤を攻め立て、コーナーに追い詰めると、前蹴りをボディに突き刺し、さらに左、右とショートストレートをぶち込んでダウンを奪取。2Rも攻撃の手を緩めず、左のボディブローから左アッパーを突き上げて再びダウンを奪うと、加藤陣営はたまらずタオルを投入。2R2分17秒でTKO勝利を飾った。

 チャンピオンになってからの初戦で、昨年の第2代K-1ウェルター級王座決定トーナメントの一回戦で対戦予定だった加藤を、予告通り力の差を見せつけて葬った野杁。「普通に練習でやってきたことをいろいろ試しながら試合をしていた感じですね」と余裕のある戦いぶりも際立った。

 その試した技の中には、ジムの後輩である与座優貴が使う“与座キック”も含まれている。「KRESTの与座優貴が普段の練習で出していた技をパクったというか、使えるなと思ったら1発で効いてたんで良い技だなと思いました」と野杁。その他にも「今回の試合に向けていろいろ練習してきた技があるんで、それは次回の試合で楽しみにしていただけたらなと思いますね」とまだまだ引き出しはあるようで、相手の加藤の立場に立ってみれば、怪物を本気にさせるまでには至らない試合だったようだ。

 今後のことについては野杁の周辺は相変わらず騒がしい。第2代K-1ウェルター級王座決定トーナメントの決勝でKO勝利している安保瑠輝也が、野杁へのチャレンジを再三に亘って訴えているからだ。一昨日の前日会見、そして野杁の一つ前の試合でプライチュンポン・ソー.シーソムポンをKOした後もリング上で、安保は野杁への挑戦を訴えていた。

 野杁自身は「日本人は興味ない」という発言を一昨日の前日会見でもコメントしていたが、昨日のリングの上でも「トーナメントであんな無様な負け方をして、日本人最後の砦とか、勘違いしてんじゃねぇぞと思います」と厳しい言葉を投げかけていた。一夜明けたこの日は、「別にイライラしてないですし、やりたいなら僕は逃げるつもりもないんで」とコメントした野杁。「日本人は正直、興味ないですけど、決まれば別にやりますし、年内にやりたいって言うんであれば、K-1が次の挑戦者は安保瑠輝也でって来るなら、僕はそこはOKしますしって感じですかね」と、組まれれば試合をすることには異存はない様子を見せていたが、今後の展開が注目される。

 やはり野杁が見据えているのは世界の強豪との戦いだ。以前敗れたジョーダン・ピケオーとの再戦についても、「やってくれっていう声が多いですし、負けた選手なんでリベンジしなきゃいけない一人ではあります」と前向き。そのピケオーも含めて、「世界で戦っていきたいって、別にピケオーだけにこだわってるわけではないんで、ピケオーと話があれば再戦したいですし、それこそ本当に海外で活躍しているトップ選手と僕はやっていきたいんで」と、とにかく世界の強豪と戦って、自身の実力を試したいと考えている。

野杁正明
「昨日の試合、プライベートな話なんですけど、負けられない理由がちょっといろいろあったんで、力の差を見せつけて勝ててホッとしているっていう感じですね。(だいぶ余裕があった試合だったが、どんなことを考えてやってた?)練習でやってきたことをいろいろ試しながら試合はやっていた感じですかね。そんな考えてたとかじゃなくて、普通に練習でやってきたことをいろいろ試しながら試合をしていた感じですね。(言える範囲で負けられないプライベートな理由とは?)3人目を妻が妊娠してたんですけど、天国のほうに行っちゃったんで。天国で見守ってくれてたんで、勝ちたかったというか勝ちをプレゼントしたかったんで、そんな感じです。

(試合後のインタビューで言っていた与座キックとは?)KRESTの与座優貴が普段の練習で出していた技をパクったというか、使えるなと思ったら1発で効いてたんで良い技だなと思いました。(他にもまだ見せてない技はたくさんある?)はい、たくさんある感じですね。今回の試合に向けていろいろ練習してきた技があるんで、それは次回の試合で楽しみにしていただけたらなと思いますね。

(安保の一連の発言について、聞いててどう思った?)別にイライラしてないですし、やりたいなら僕は逃げるつもりもないんで。日本人は正直、興味ないですけど、決まれば別にやりますし、年内にやりたいって言うんであれば、K-1が次の挑戦者は安保瑠輝也でって来るなら、僕はそこはOKしますしって感じですかね。(安保に対しては今までの挑戦してきた相手や対戦してきた相手よりもキツい、厳しい感じがするが?)いや別に(苦笑)。昔から知っている後輩ですし、因縁とかもないですけど、そんなつもりは全然ないですね。

(日本人は興味ないということだが、リング上で触れていたラブコールを送ってきた相手とはやっておきたいと言ったことについては?)向こう(海人)がずっと言ってくれているんで、それに応えるのもありなのかなと思いますけど、別にその選手にこだわってるわけでもないですし、それこそ70kgでONEだったりとかは本当にトップ選手が集まっているんで、そこで通用する日本人って、僕と海人選手ぐらいだと思うんで。逆に6月は僕と海人選手の相手を呼べるんであれば、海外のトップ選手と戦うっていうのも面白い話だと思いますし。ずっとラブコールも受けてるんで海人選手と戦うのも全然面白い話だと思うんで、それは流れに任せようかなという感じですね。

(海人のことを凄く評価しているように聞こえるが?)いや、強いと思いますよ。実績残してますし、本来70kgは階級じゃないと思うんですけど、相手がいないから70kgに上げて、いろんな団体に出て挑戦しているっていうのも凄いリスクがありますし、強い選手だなと僕は思ってますね。(それをやって日本人とは卒業? それから外国人でジョーダン・ピケオー選手と再戦したいという気持ちは?)やってくれっていう声が多いですし、負けた選手なんでリベンジしなきゃいけない一人ではありますけど、世界で戦っていきたいって、別にピケオーだけにこだわってるわけではないんで、ピケオーと話があれば再戦したいですし、それこそ本当に海外で活躍しているトップ選手と僕はやっていきたいです」
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