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[ニュース]2015.11.28
12・4「Krush.61」山本真弘、再び輝きを取り戻す!「今やっていることが噛み合えば、必ず上がっていける。ここで埋もれるつもりはないし、存在感を見せます」
    
 12月4日(金)東京・後楽園ホールで開催される「Krush.61」の[スーパーファイト/Krush -60kg Fight/3分3R・延長1R]で闘士と対戦する山本真弘のインタビューを公開!
――8・14「Krush.56」のレオナ・ぺタス戦は真弘選手の良さが出ないまま終わった印象があります。真弘選手自身、あの試合にはどんな感想がありますか?

「実際、当日のウォーミングアップまではめちゃくちゃ調子が良かったんですよ。色々と試合までの減量方法や練習メニューも変えてやってみて、それで調子はすごく良かったです。でもいざそれが試合になった時に噛み合わなくて…。そこにすぐ対応出来なかった自分が完全に悪いんですけどね」

――それはレオナ選手に研究されていたということもあるのでしょうか?

「やっぱりそれはあります。でもみんな研究はしてくるものだし、自分が思っていたことと違ったというのもあります。あとは試合中のアクシデントもあって、そういうことが重なったのかもしれないです。いずれにせよ僕の上手さを消された部分はありました」

――先ほどは減量メニューや練習方法を変えたというお話もありましたが、レオナ戦は新しいことをやろうとした試合だったんですか?

「そうですね。色々と取り組んでみて、それが結果には出なかったんですけど、すごく良い手応えがありました。これが試合で上手く噛み合えばいいかなって。だから結果は負けでしたが、練習メニューは良い見通しが立っています」

――今年は1月のK-1 WORLD GP-60kg初代王座決定トーナメントに出場して準決勝敗退。その後はKrushで1勝1敗と今一つ弾けきれない印象もあるのですが、それも練習を変えようと思った理由の一つですか?

「練習している中で、同じことにハマっている時って、あまり何も考えないで練習するんすけど、ある時一周して『あれ? なんか違うな?』って思うことがあるんですよ。周期的なもので。それが今の時期なんですよね。自分のキャリアを振り返ると、そういう周期が何回かあって、その周期が上手く噛み合うとバーン!といけるんです。それで言うと今は練習と試合が上手く噛み合ってなくて、ここが噛み合えば、という時期です」

――長いキャリアの中でそういった時期が何年かに1回訪れるんですね。

「はい。例えば2010年に3連敗した時は練習と試合が噛み合っていなくて、そこが上手く噛み合ってから8連勝したんですよね。だから今はまさにそういう時期なんだと思います。結果に出てないんで何とも言えないんですけど、自分自身やってる感じとしては手応えはどんどん良くなっているんで、あとはそれを上手くつなげるだけです」

――では真弘選手としてあまり間を空けずにどんどん試合をしていきたいですか?

「今くらいがベストですね。あんまり、空けすぎるのもよくないかな、と」
――さて今大会では闘士選手が対戦相手ですが、今まで試合を見たことはありますか?

「(渡部)太基がK-1に出た時に少し試合を見ました。モニターでチラッと見た程度ですけど、結構ガンガン出てくる印象ですね」

――あまり対戦相手としてイメージはしていなかったですか?

「いや、そういわけではないです。同じ階級である以上はどこかで対戦するかもしれないというのは常に頭の中にはあるんで。だから同階級の全選手は対戦相手として想定してます」

――真弘選手が言うように、かなりアグレッシブで勢いのある選手ですが、どんな試合をイメージしていますか?

「そこはやってみないと分からないですね。前回のレオナ選手も、映像を見る限り、結構ガンガン来る選手だと思ってたら、勝負に徹してきたので。思っていたことと違うことをされるかもしれない。というところまで想定して準備します」

――闘士選手からは「今の自分の方が間違いなく強い」や「真弘選手は"スピードスター"じゃなくて"元スピードスター"」だったり、かなり口撃されていましたが、真弘自身どう感じましたか?

「まぁ…みんな言いますからね、そうやって。僕はKrushから離れていた時期があったから、ずっとKrushでやってきた選手は特に(言う)。でも試合を見れば分かると思うし、僕は試合で見せるしかないと思っています」

――真弘選手はキャリアを重ねても強くなることに貪欲ですし、そう簡単に超えられるものじゃないぞという気持ちはないですか?

「んー……。試合はもうホントやってみないと分からないので。こればっかりは」
――例えば真弘選手は数々のタイトルや実績を残している一方で、今でも新しい練習を取り入れて試行錯誤している。そのモチベーションはどこから湧いてくるのですか?

「逆に自分のモチベーションはずっと変わないんですよね。自分の動きに納得出来なくて、そこを改善してもっと上手くなろうと思って練習する。昔からそうやって格闘技を続けてきたし、僕は自分が求める動きをずっと追求しています」

――その中でもプロとして試合を続けていて、「周りを楽しませたい」や「見ている人たちにいい試合を見せたい」という気持ちも出てきましたか?

「やっぱり、それもやってるうちに変わってくるんですよ。前回の試合でも、見に来てくれた人たちにホント申し訳なかったなっていうのを一番感じたので。だからそこも今はモチベーションになってます。いいパフォーマンス見せて、見に来てくれる人たちを楽しませるっていう。自分のためだけじゃなく、その気持ちも大きいですね。それに僕は自分が追及する動きを見せられれば、周りも喜ばせることが出来ると思っているんで、次も自分らしい試合を見せたいです」

――どうしても周りは選手の勝ち負けや誰が上に行く・下に落ちるを話題にしがちですが、真弘選手は少し違う部分で勝負している印象があります。

「でも今、若手もいっぱい出てきているんで、自分もそこに埋もれるつもりはないですよ。しっかり存在感を残すつもりです。この間も全日本キックの頃からやっている山内(佑太郎)選手をものすごく応援していて、結果は残念だったけど、自分より上の世代の選手がああやって熱い試合をしている姿を見ると、ものすごく勇気をもらえますね。自分もまだまだやるぞって」

――この試合を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをいただけますか?

「自分自身の納得のいく動きをして、見てくれるお客さんに山本真弘しか出来ない動きを見せたいと思います」
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