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[ニュース]2016.5.19
K-1で人生が動いた男・城戸康裕がK-1参戦への熱い想いを語る!「今のK-1には新しい盛り上がりを感じる。みなさんには僕の面白さを見てもらいたい」
    
 6月24日(金)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜-65kg世界最強決定トーナメント〜」。スーパーファイト出場選手インタビュー第2弾は-70kg Fightで渡部太基と対戦する城戸康裕だ。
――K-1参戦を発表して、周りからはどんな反響がありましたか?

「いやぁ〜良かったですね。『新K-1伝説』で見せたダンスがキレキレだったよって(笑)」

――ダンス以外の反響も聞かせてもらいたいのですが(笑)、またK-1で戦う城戸選手を見たいという声も多かったのではないですか?

「そうですね。ありがたいことにSNSでもそういう声が多いです」

――K-1MAX時代を知っている城戸選手にとって今のK-1にはどんな印象がありますか?

「やっぱり昔のK-1とは違いますよね。でも違うからどうこうではなくて、新たな盛り上がりというか。昔のK-1とは違う熱や盛り上がり方を感じます」

――どういった部分にそれを感じますか?

「一番は選手じゃないですかね。今のK-1には『俺が盛り上げてやろう!』という若い選手が多いですよね。昔のK-1はヘビー級と-70kgしかなかったので選手層も薄かったと思うんですけど、今のK-1は階級も細かく分かれていて、軽い階級も盛り上がっているので、その熱量をものすごく感じます」

――例えば今の若い選手たちを見て、K-1MAXに出始めた頃の自分と似ているなと思うことはありますか?

「確かに、確かに。僕も20代前半の頃はギラギラしてましたよね。K-1で成り上がってやろう、みたいな」


――城戸選手もK-1の活躍で格闘技人生が変わった選手の一人だと思います。

「やっぱり僕は“K-1”というものに良い意味で人生を動かされているし、影響も受けていますからね。それこそ中学・高校の頃にK-1を見て、俺もここに出て成功してやろうと思って、実際に日本トーナメントでも優勝することが出来ました。そのあと一度、旧体制のK-1は沈んでしまいましたが、今こうして新しい体制で盛り上がってきて。そこに携わらせてもらえることがデカいなと思いますね。でももうそういう選手ってほとんどいないと思うんですよね。HIROYA君がK-1甲子園に出ながら、K-1MAXに出ていたくらいで」

――確かに城戸選手と日本代表決定トーナメントを戦っていた選手たちはほとんどいないですね。

「それこそ僕が2008年の日本トーナメントで優勝した時、トーナメント出ていた選手は僕以外、全員引退してるんですよね」
――そういう意味でもK-1で戦う城戸選手に期待しているファンの方は多いと思います。城戸選手はこのキャリアになってどんなものを見せていきたいと思いますか?

「僕は他の選手と違うものを見せていきたいとか簡単に言ったところで、本当にそれが出来ているのか?っていう部分もあるので。それでやっぱりこいつは違うなと思ってもらえるのは…面白さかな(笑)」

――面白さですか!

「いや、それは笑い的な面白さだけでじゃないですよ(笑)。試合内容の部分で『城戸って面白いよね』と思われたいんですよね。『城戸だったら何かやるんじゃないか?』という面白さを見せたいです」

――今、-70kgは外国人のレベルが上がり、日本人の苦戦が続いている階級です。その現状を城戸選手はどう捉えていますか?

「格闘技のブームを作ったのは魔裟斗さんで、魔裟斗さんがいたからこそK-1の-70kgは世界中に普及して、どんどん若くて強い選手が出て来ているんだと思います。だから魔裟斗さんが盛り上げすぎちゃったせいで、大変なことになってしまったという…もちろんこれは冗談ですよ(笑)。でも一度、海外の大会でエンリコ・ケールと話す機会があって、彼は20代前半なんですけど『俺は子供の頃、テレビで魔裟斗やブアカーオを見てた』っていうんです。そりゃあ、強くなりますよ」

――なるほど。K-1甲子園出身の選手たちが活躍していることと同じ現象が起こっている、と。

「そうです、そうです。その-70kgバージョンが世界中にうじゃうじゃいると思ってください(苦笑)」

――それこそマラット・グレゴリアン、ジョーダン・ピケオー、サニー・ダルベックの壁に日本人選手が跳ね返されているわけですからね。

「でも誰も手を出したことがない無名のむちゃくちゃ強い外国人選手といきなりポンとやるよりも、日本人がバッタンバッタンやられている状況で、僕が勝っていけば“おいしい”ですよね。今のK-1はそうやって強い外国人選手をちゃんと作ってくれているので」

――城戸選手は昔から「自分はキャリアを重ねた方が強くなるタイプ」と言っていましたが、今でも競技者として成長していると感じていますか?

「もちろん、もちろん。勝手に言ってるわけじゃなんで(笑)」
――そこで今回は渡部選手との対戦になりました。どんな試合をイメージしていますか?

「渡部選手はアグレッシブな選手なんで闘牛みたいな試合になるんじゃないですかね。渡部選手が闘牛で、僕が闘牛士になってヒラヒラかわす、みたいな。闘牛と闘牛の試合にはならないでしょう」

――最後に城戸選手のK-1参戦を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをいただけますか?

「新生K-1はすごく盛り上がっていますけど、まだ足りないところがあるんですよ。それが城戸康裕かな、と。つまり今のK-1には城戸が足りない、と。その足りなかったものを僕がここでお見せします!」 
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