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[ニュース]2016.5.20
野杁正明、グランダー・ゲーオ・山崎を倒して最高のストーリーを完結させる!「トーナメントが終わった時に、僕のトーナメントだったという形で終わらせたい」
    
 5月20日(金)東京・K-1ジムEBISU小比類巻道場にて、6月24日(金)東京・国立代々木競技場第二体育館「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜-65kg世界最強決定トーナメント〜」の1回戦でマサロ・グランダーと対戦する野杁正明が公開練習を行った。
 3月の日本代表決定トーナメントでは準優勝に終わった野杁だが、主催者推薦として世界トーナメントへの出場が決まった。

 試合まで約1カ月というタイミングとなった公開練習では「いつも公開練習をやるのは試合直前で疲れが溜まっている時期なんですけど、今回は早めの公開練習だったので、いい感じで動けたと思う」と、小比類巻貴之会長の持つミットにパワフルな左右のミドル、ヒザ蹴り、右ストレートを叩き込み、一発一発の攻撃の重厚さを感じさせた。


「試合前の追い込みは試合の一カ月前から始めるんですが、今回はトーナメント、しかも大事な世界トーナメントなので、普段よりも早い段階で追い込みをスタートしています。世界トーナメント出場が発表されてからずっとスイッチを入れています」とすでに気合い十分の野杁。

 日本代表決定トーナメントでは、決勝に勝ち上がるまでにダメージを負ってしまった反省点があり、世界トーナメント前に“トーナメント仕様”の戦い方にシフトチェンジ。

「簡単に言えばダメージをもらわずに勝つこと。そこを考えながらトレーナーや会長と相談して考えて、戦い方を組み立てていこうと思います。昔の方がアグレッシブに手を出していたところもあるので、そこは改善しながらやっています」と新たな戦い方を構築している。



 1回戦で対戦するグランダーは、昨年4月の新生K-1デビュー戦でTKO負けを喫している因縁の相手だ。

 しかし野杁は「僕とやった時の方がアグレッシブで最近は戦い方が変わったと思う。Mike's Gymの-70kgの選手に似てきた印象です。海外では65kgよりも重い階級で試合をしているみたいですけど、特に意識はしていません」と冷静に分析し、「向こうも対策を練ってくると思うけど、僕も完璧に対策を練っている。だから僕の完封勝利で終わると思います」と自信たっぷりに語った。

 野杁が描く最高のストーリーは1回戦でグランダーにリベンジし、準決勝で過去に対戦が流れているゲーオ・ウィラサクレックを倒し、決勝で山崎秀晃との決着戦を制しての世界トーナメント制覇だ。

「組み合わせ的には厳しいブロックだと思うけど、個人的には良いブロックに入ったと思う。1回戦でマサロにリベンジできるし、僕的には準決勝にゲーオに上がってきてもらってしっかり決着をつけて、決勝で山崎選手に勝つことが理想の形です。

 僕は試合前に対戦相手の研究や対策を練るタイプだけど、もしゲーオ選手が勝ち上がってきた場合の対策は何も練っていません。もし対策を練っても、ゲーオ選手は百何十戦もやっている選手なんで、試合をしながら対策を立ててくると思う。だったら僕も戦いながら組み立てていきます。

(ゲーオと蹴りで勝負したい?)僕も蹴りは得意だし、蹴りで来るなら蹴り、パンチで来るならパンチ、ヒザで来るならヒザで戦います。

 初来日の外国人(スタニスラブ・レニタとクリス・マセーリ)の映像はまだ見ていないけど、イリアス・ブライドと一度対戦したことも踏まえて、山崎選手が勝ち上がってくると思う。というか山崎選手に上がってきてもらいたいですね。

 一度、勝った相手に負けたのは山崎選手が初めてなので、世界トーナメントで必ずリベンジしたいです(※野杁は昨年8月のKrush名古屋大会で山崎に判定勝利している)。マサロ、ゲーオ、山崎選手に勝って優勝して、トーナメントが終わった時に、僕のトーナメントだったという形で終わらせたいですね」


 会見の最後、ファンに向けて「3月は不甲斐ない結果に終わってしまったので、世界トーナメントで新たな野杁正明をお見せしたいと思います」とメッセージを送った野杁。K-1-65kg世界最強を決めるトーナメントで、最高のストーリーを見せることが出来るか?
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