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[ニュース]2016.6.11
6・12「Krush.66」平本蓮「明日は-63kg暫定王者の僕が正規王者になる日」と豪語!佐々木大蔵は「飾った言葉はない」と静かに闘志
    
 6月11日(土)東京・大久保にあるGENスポーツパレスにて、東京・後楽園ホールで開催される「Krush.66」の前日計量・記者会見が行われた。
 1月からスタートした第4代-63kg王座決定トーナメントもいよいよ明日でクライマックスを迎える。全8選手が参加したトーナメントを勝ち上がったのはK-1甲子園2014王者・平本蓮と佐々木大蔵だ。

 リミットちょうどの63kgで計量をクリアし、調印式・会見に出席した2人。佐々木が引き締まった表情で調印書にサインしたのに対し、平本は「これをやるのが夢だったんですよ」と笑顔を見せる場面も。調印式後の挨拶でも両者はそれぞれの想いを口にした。

「第4代Krush-63kg王者になる佐々木大蔵です。この言葉も明日試合が終わったあとには僕が王者だと断言していることでしょう」と挨拶した佐々木。「このトーナメントが始まって半年が経つけど、あっという間の半年でものすごく進化できたと思います。明日はそれをすべてぶつけます」と語る。

 対する平本は「第4代Krush-63kg暫定王者の平本蓮です。僕はトーナメント出場が決まった時から自分のことを暫定王者だと思っていて、明日は僕が勝って正規王者になる日です。このベルトは誰にも渡しません」とすでにチャンピオンは決まっていると言わんばかり。

 その後も「梶原龍児さん、トーマス・アダマンドポウロス、山崎秀晃選手と素晴らしいチャンピオンが誕生しているベルトですが、僕がチャンピオンになって、5年後くらいに『Krush-63kgのベルトはあの平本蓮が最初に獲ったベルトなんだよ』と言ってもらえるようにベルトの価値を高めます。

 明日はその第一歩、スタートです。今すぐにでもベルトを持って帰りたいくらいだし、明日チャンピオンとしての人生がスタートします。その瞬間をその目に焼き付けてほしいです」と自信たっぷりに続けた。
 質疑応答でも平本と佐々木は対照的な言葉を続けた。「-63kgで試合をしてきて仕上がりは今回が一番。なんなら今日試合やってもいいくらいピンピンしています」と絶好調をアピールする平本は「龍児さんが初代王者になった時も金髪だったんで僕も金髪にしました。またその時の龍児さんはトランクスが赤で、僕もトランクスを赤にしました。僕がチャンピオンになる条件は揃っています」と豪語する。

 一方の佐々木は「平本の印象? 一ファイターというだけですね。特にないです。相手のことを気をつける以前に全力の自分を見せればいいだけ」と多くを語らず。

「明日ベルトを獲らなけければ気が済まない。だからベルトを目の前にしても何も思いません。明日は僕がチャンピオンになる日にしたい。それだけです。特に飾った言葉はありません」と静かな口調ながら強い決意を語った。

 そして伝統の-63kg王座をかけた一戦を前に両者は最後のメッセージをファンに送った。

「明日は会場も超満員ということで、選手としてチャンピオンを決めるに相応しい場所が整って幸せです。明日は僕がベルトを巻いて、みなさんに感謝の意を発したいと思います。応援よろしくお願いします」(佐々木)

「明日は小学校の時に格闘技を始めて、最初の集大成の日だと思います。途中で何度も辞めようと思ったけど、格闘技をやり続けてきた良かったと思います。お父さん、お母さん、そして龍児さん…色んな人たちのために、感謝の気持ちを込めて内容と結果で恩返ししたいと思います。

 実は今、僕の後輩がひき逃げの事故にあって、何とか機械で生きている状況です。そうやって生きたくても生きられない人もいます。その分、僕はリングで生き生きした姿を見せたいと思うし、それを見て色んな人に勇気を持ってもらいたいと思います。明日、お父さんとお母さんは泣いちゃうと思うんで、みなさんもタオルの準備をお願いします」

 Krush2016年シリーズ上半期の最後を締めくくる王座戦。平本が宣言通りの強さで-63kg王者となるか? それとも佐々木が執念でベルトを巻くか?
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