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[ニュース]2016.6.13
第4代-63kg王者・佐々木大蔵、自分にしかできないチャンピオンロードを創る!「今はこのベルトの価値を高めたいという新しい夢が出来ました」
    
 6月13日(月)東京・大久保にあるGENスポーツパレスにて記者会見が行われ、6月12日(日)東京・後楽園ホール「Krush.66」で第4代-63kg王座に就いた佐々木大蔵が試合を振り返ると共に、今後の目標を語った。
 ダブルメインイベント第2試合で平本蓮に判定勝利し、第4代-63kg王者のベルトを手にした佐々木。下馬評では平本有利と見られていた中での試合、そしてキャリア30戦目にしての初戴冠で、宮田充Krushプロデューサーも「ずっと佐々木選手を見てきて結果が出ない苦しい時期もあったと思うけど、それを乗り越えてベルトをもぎとったのは素晴らしいことだと思います」と佐々木を称えた。

 続いてベルトと共に会見に現れた佐々木が挨拶。ベルトを巻いた喜びを語ると共に王者としての意気込みも語った。

「第4代Krush-63kg王者の佐々木大蔵です。と、断言することが出来て、ホッとしていると同時にベルトを獲って一夜明けて、今はこのベルトの価値を高めたい、輝かせたいという気持ちが募っています。

 今まで良いことだけじゃなかったし、格闘技を始めて色んな想いがあって、悔しい負けもあったけど、それがすべて昨日につながったと思います。今までやってきたことが無駄じゃなかったんだと報われました。

(梶原)龍児さん、トーマス(・アダマンドポウロス)選手、秀さん(山崎秀晃)と、本当に素晴らしい王者たちが巻いてきた歴史あるベルトを、次は僕が巻くことになりました。僕はさらにベルトの価値を高めて、Krush-63kgのベルトを獲りたいという選手がたくさん出てくるようものにしたいと思います」

 試合後はキックパンツ&ベルト姿のまま、集まった応援団たちと喜びを分かち合い、「23時くらいに後楽園ホールの駐車場で着替えて家に帰りました(笑)」と佐々木。帰宅後も「寝たのか寝ていないのか分からない感じで、ツイッターで"佐々木大蔵"って検索してました」と喜びに浸っていたという。

 質疑応答で改めて試合について質問が挙がると、佐々木は“紙一重の気持ちの勝負”と振り返り、準決勝の平本と泰斗の一戦を見て左ミドルを練習していたことを明かした。

「どんな相手でも怖さを感じるんですけど、龍児さんが言っていたように、平本選手は試合していくなかで強くなっている印象があって、その通りだと思いました。だから準決勝から決勝までにまた強くなると思っていたので、侮ることはなかったです。僕も必死に戦っていたし、紙一重の気持ちの勝負で勝ったのかなと思います。

(1Rはパンチをもらう場面もあったが)最初に平本選手のパンチをもらった時に、階級が上の秀さんとずっとスパーリングをやってきたので、これならいけるなという確信がありました。平本選手のパンチは全部見えていたし、これなら(もらっても)大丈夫だなという自信があって前に出ることが出来ました。
 
(中盤以降に出していた左ミドルは?)実は平本選手と泰斗選手の試合を見ていて、次の試合は絶対に左ミドルでいこうと思って、準決勝以降はずっと左ミドルを練習していました。今回、試合を見た人たちから『佐々木の執念がすごかった』と言ってもらえて、僕も本当にこのトーナメントは執念に尽きると思っていたので、周りでもそう思ってくれる人が多いんだなと思いました」

 宮田プロデューサーは佐々木の初防衛戦について「トーナメントが始めてからの半年間は気が張りっぱなしだったと思う。初防衛戦については佐々木選手が所属するチームドラゴン陣営と話し合いながら決めていきたいと思います」とコメント。

 次の挑戦者に対しては「第4代王座決定トーナメントで戦わなかった選手もいるし、-60kg・-65kgから-63kgに照準を絞ってくる選手もいます。僕は佐々木選手はベルトを獲ってから強くなるタイプだと思うので、梶原・トーマス・山崎とは違った違うチャンピオンのストーリーが楽しみです」と話している。

 佐々木自身も1月から続いた第4代王座決定トーナメントが終わったことで「本当にこのトーナメントにすべてをかけていたので、先のことは何も考えていなかったです」。

 しかし「チャンピオンになって新たな夢(ベルトの価値を上げる)も出来ました。これから僕に課される課題を乗り越えて、僕のチャンピオンロードを創っていきたいと思います」と、これから始まる王者としての戦いに向けて気持ちを引き締めていた。
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