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[ニュース]2016.6.13
塚越仁志、焦らず自分を貫いて勝ち取った-67kg王者・渡部太基への挑戦権「男として同じ相手に2回負けることは許されない。必ずベルトを獲る」
    
 6月13日(月)東京・大久保にあるGENスポーツパレスにて記者会見が行われ、6月12日(日)東京・後楽園ホール「Krush.66」-67kg次期挑戦者決定戦で平山迅にKO勝利した塚越仁志が試合を振り返ると共に、タイトル戦への想いを語った。
 セミファイナルの-67kg次期挑戦者決定戦で平山に勝利し、王者・渡部太基への挑戦権を勝ち取った塚越。試合は1Rに平山に左ストレートでダウンを奪われ、2Rにヒザ蹴り→左フックで平山をKOするという逆転劇で「試合内容は良くできたものではないですけど、やっとタイトルマッチに辿り着いてホッとしています」と一夜明けての心境を語る。

 1Rにダウンを喫したあと、平山の連打を浴びる場面があり、そのままKO負けでもおかしくない時間もあった。塚越も「平山選手は本当にパンチがあって、ダウンの場面はストレート気味の左が入ったんですけど、あれは効きました。思っていた以上に強かったです」と平山の強さを認め、ダメージがあったことも認める。

 しかしそこから勝ちに持っていくことができたのは「ダウンしても最後まで自分のやるべきことを貫いたから」で「僕はダウンしたあと試合がグチャグチャになって、いい方向に転ぶこともあれば、そこでやられるパターンもありました。だから今回は最初から最後まで自分の戦い方を一貫する、距離感を大事に戦いました」と焦らなかったことが勝因だと振り返った。

 とはいえ先にダウンを奪われて逆襲する試合が多い塚越は「自分ではそのつもりないんですけど…よく周りから『先にダウンしてようやくスイッチが入る』と言われます。大宮司(進)さんからも『倒される前にスイッチを入れてくれ。ヒヤヒヤするからやめろ』と言われます」と苦笑いする場面も。それでも「僕も陣営ももっと平山選手がガンガン来ると思っていたのですが、勝ちに来ているのが分かりました。その相手に勝つことが出来たのは今回の収穫です」と苦しい試合を乗り越えたことは塚越にとってプラスになっている。

 この勝利で塚越は渡部の持つKrush-67kgのベルトに挑戦することが決定。渡部は6・24K-1代々木大会への出場が決まっているため、宮田充Krushプロデューサーは「渡部選手の試合が終わってから防衛戦の時期を調整したい」と年内には両者のタイトルマッチを実現させる方向だ。

 昨年11月に渡部とダウンを奪い合う大激闘の末に敗れている塚越は「渡部選手は気持ちが強いです。やっぱりそこの勝負なのかなと思います。ただ最後まで気持ちを切らさず戦えば勝てるというのを今回の試合で体感できたので、次も自分を信じてやること。そうすれば自ずと結果も出せるし、お客さんも喜ぶ試合になると思います」とタイトルマッチでも自分を貫くことを誓う。

 最後に「次は一度負けている選手が相手でベルトがかかっている試合です。男として同じ相手に2回負けることは許されない。ベルトもかかっているのでお客さんが沸くような試合をして、必ずベルトを獲りたいと思います」とファンにメッセージを送った塚越。悲願のKrush-67kg王座まであと一つだ!
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