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[ニュース]2015.12.5
-55kg王者・堀尾竜司、挑戦者ハメッシュとの初防衛戦を振り返る!「チャンピオンとしてKrushのベルトの価値を高められるようにすぐに防衛戦をやりたい」
    
 12月5日(土)東京・大久保にあるGENスポーツパレスにて記者会見が行われ、12月4日(金)東京・後楽園ホール「Krush.61」の[Krush -55kgタイトルマッチ]で初防衛に成功した第4代-55kg王者・堀尾竜司が試合を振り返ると共に、今後の目標を語った。
 8・14「Krush.56」で第4代王者となり、初防衛戦で海外の強豪ハキム・ハメッシュを迎え撃った堀尾。K-1で武尊と好勝負を繰り広げたハメッシュの強打に苦しめられる場面があったものの、試合が進むにつれて持ち前のスタミナと"ノンストップラッシュ"でハメッシュを攻め込み、逆転勝利で辛くも王座防衛に成功した。

 ベルトを肩にかけて会見に現れた堀尾は「武尊選手がKO出来なかったハメッシュ選手をKOすることが一番いい結果だと思ったんですけど、武尊選手がハメッシュ選手をKO出来ない理由があることを体感しました。ハメッシュ選手はものすごくやりづらくて、本当は自分が前に出て試合を組み立てたかったのですが、逆にハメッシュ選手に前に来られてペースを掴まれてしまいました。序盤は焦ってしまいましたが、最後は自分が持っている諦めずに打ち続けるスタイルが通用して、結果的に勝てたのでホッとしています」と挨拶。質疑応答で堀尾はより細かくハメッシュとのタイトルマッチについて語った。

「最初のラッシュが効いちゃっていて、どのタイミングで何をもらっているのかも把握できないくらいもらいました(苦笑)。そうなった原因は当たらないと思う距離からでもハメッシュ選手のパンチが届いてきて、距離を作ることが出来ないまま、じわじわもらい続けたことです。(カウンターの飛びヒザ蹴りは?)どこかでリズムを取り戻さないといけないと思って、一発出したのだと思います。

(後半はいけると思った?)ハメッシュ選手はガードが固いので、セコンドの指示もあってボディを狙っていきました。そうしたらちょっと効いてきたのか分からないけど、動きが止まりだしたので、そこから前に出られるようになりました。

 セコンドからは『腹を狙っていけ』、僕はスタミナで勝負するので相手より疲れないよう『リズムをとれ』や『深呼吸しろ』と言われていました。また飛びヒザばかり狙うと相手が慣れてしまうので『温存しておいてここぞというところで出せ』と言われました。今回が初めての国際戦で一番に思ったのは距離が取りづらいこと。また攻撃もゴツゴツしていて一発一発が効いちゃったので、距離の取り方を練習しなきゃいけないと思いました」

 ハメッシュに苦戦を強いられたものの、王者としてベルトを守るという最低限の仕事は果たした堀尾。「ベルトを防衛できてホッとしている」と安堵の表情を浮かべる一方「チャンピオンとしてベルトの価値を上げられたかどうかは何とも言えないので悔しいです。今度こそKOで勝ってベルトの価値を上げられるよう、すぐにでも防衛戦をやりたいと思います」と早くも次を見据えている。

 同席した宮田充Krushプロデューサーは堀尾の次戦を「春になると思います」とした上で「彼の目指すところはKrush-55kg王座の防衛で、K-1への再出場もにらんでいると思います。おそらく次の防衛戦の相手は日本人かなと。ここからまたベルトの価値と自分自身を高めてもらいたいです」と堀尾のV2戦は日本人対決になることを示唆している。

 会見の最後、堀尾は「昨日の試合は最初から相手に押されてしまい、不安な想いをさせてしまいましたが、お客さんの声援が聞こえて逆転する力になりました。応援してくれたみなさんに感謝しています。来年もKrush-55kgを盛り上げていきたいと思いますのでよろしくお願いします」とファンにメッセージ。2015年のKrushの最終試合を締めた王者・堀尾の更なる飛躍に注目だ。
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