3月のゲーオ・ウィラサクレック戦以来のK-1参戦となるグランダー。公開練習ではパンチ主体のミット打ちを披露し、様々なコンビネーションを繰り出していった。

　いつも試合前でもリラックスしているグランダーだが、この日は一切、表情が緩む場面はなかった。

　質疑応答でも「いつも通り順調に仕上がっているよ。ワンデートーナメントだけど、基本的にはいつもの試合と変わらない。1日に3試合やるってくらいだ。トーナメント用の練習？　いつも厳しい練習を積んでいるし、逆にそれを超える練習はできない。目の前の問題をクリアするだけだ」と特別なことは何もないと繰り返す。

　対戦相手の野杁とは過去に一度対戦経験があり勝利しているが「（野杁は）何も変わったことはないと思う。ただ試合にならないとどうなるかは分からないし、どんな試合になるかは金曜日に分かる」と多くを語らず。

「とにかく俺は勝つこと以外は考えていないんだ。出来ることなら3試合ともKOで勝ちたいけれど、もし判定になっても勝ちは勝ちだ」と結果への強いこだわりを語った。

　最後に日本のファンにメッセージを求めると、ようやく笑顔を見せたグランダーは「金曜日に俺が勝つところを見せるよ」とコメント。グランダーは-65kg世界最強になるために静かに闘志を燃やしている。