新生K-1初参戦で渡部太基と対戦する城戸康裕が前日会見から“城戸ワールド”を展開した。計量をリミットちょうどの70kgでクリアした城戸は、会見で開口一番「前田憲作プロデューサー、ご結婚おめでとうございます。ただ…僕と渡部選手、式に呼ばれてないんですよね。なので今回は“前田プロデューサーの結婚式に呼ばれてない対決”です」と笑いを誘う。

　続く質疑応答でも恒例となっている試合前のVTRについて聞かれ「今回も主演・脚本・監督＝城戸でやらさせてもらったんですけど『K-1は気合いが違うな！』という映像になっているので、楽しみにしていてください」とメッセージを送る。

　と、試合そっちのけのコメントを続ける城戸だったが「調子はいつも通りじゃないですかね。仕上がっていると思いますよ。動きのキレとかはすごくあると思うし、僕は-70kgでパワーがある方なんで、それも見てもらえたら。今までの-70kgとは違うところを見せます」と会見・入場だけでなく試合でも存在感を見せるつもりだ。

　一方、100gアンダーの69.9kgで計量をクリアした渡部は城戸とは対照的。笑顔を見せることなく「仕上がりもいつも通りで調子がいい。面白い試合になると思います。前回の試合から2カ月しか空いていませんが、パワーもついてきていると思う」と話し「城戸選手が勝負してくれれば、いい試合になると思いますね」と城戸に釘を刺す場面も。

　会見に同席したK-1公式サポーターの関根勤さんも「渡部選手は精神力が強くて、どんなに劣勢でも逆転する。日本人が忘れている大和魂を感じさせる顔が大好きです。かたや城戸選手はコメディアンとして期待しています（笑）。でもプロとして試合で見せるのは当然で、賛否両論あると思うけど、僕は試合以外でも盛り上げるところは尊敬しています」と両者のキャラクターの違いを口にし「噛み合うような噛み合わないような戦い。自分のペースになった方が勝つ試合になると思います」と試合の見所を話している。

　キャラクター、ファイトスタイル…何から何まで正反対の渡部と城戸。果たして明日のリングではどんな戦いが繰り広げられるのか？