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[ニュース]2016.7.9
7・18「Krush.67」挑戦者グレイシャア亜紀、王者KANAに格の違いを見せる!「まだ上がいるんだぞというのを見せつけたい」
    
 7月9日(土)東京・NEXT LEVEL渋谷にて、7月18日(月・祝)東京・後楽園ホールで開催される「Krush.67」の[女子タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で王者KANAと対戦する挑戦者グレイシャア亜紀が公開練習を行った。
 試合まで約一週間となり「身体が疲れ切って動かないくらいキツい」というグレイシャアだが、公開練習のミット打ちでは鋭いパンチのコンビネーションを次々と披露。追い込み期間の疲労以外は順調な仕上がりで「試合当日にしっかり万全の状態で動けるように調整していきたいと思っています」と語った。

 グレイシャアは次戦がキャリア41戦目。以前のように練習量で追い込めなかったり、身体的な衰えを感じる部分もあるというが、昨年からフィジカルトレーニングをスタートさせ、動きの質の改善に着手した。

「若い頃のように身体が動かなくなっている状態で、少しでも動ける身体を取り戻したいと思ってフィジカルを取り入れました。身体の使い方や力の伝え方は今の方がしっくりきている部分があるので、それを試合で出していきたいと思います」とグレイシャア。

「いかに自分が動ける状態を作るか。今までの経験を使って、そこを調整しながら練習しています。頭の中ではいいイメージは出来ているし、上手く身体を使えるようになってきたので、そこは自信を持ってやりたいと思います」とベテランならではの言葉も残す。
 グレイシャアは対戦相手のKANAを「すごく精神的にも強い選手なんだろうなというのを感じるし、しっかり試合の組み立ても考えて戦っているであろうという冷静な部分もあるので、これから怖い選手になると思います」と分析。

 4・10「Krush.65」では同門の紅絹がKANAと対戦し、その時にグレイシャアは紅絹のセコンドにもついた。間近でKANAの試合を目にしたことで、細かい部分まで警戒すべき点は分かっている。

「セコンドで試合を見ていて、身体が強いというのを感じたし、自分の強い距離を知っているので、そこを警戒して戦います。紅絹からダウンを奪ったハイキックも軌道が独特ですよね。

(KANAは)KO率が高いんで一発もらったら効いちゃうんだろうなというのは考えています。ドンピシャで攻撃をもらわないうように気をつけます。紅絹からは作戦というよりも相手は強いということを散々言われているので、試合中にいい感じになっても調子に乗るのではなく、冷静さを保ちつつ、倒しに行きたいと思います」

 KANAは4戦4勝3KOという無敗の王者。まだ誰もKANAを攻略することは出来ていないが、グレイシャアは「紅絹の試合からどうファイトスタイルが変わっているかも分からないので、そこは試合をしながら考えて戦って“潰す”って感じですかね」とキッパリ。

「自分の頭が真っ白にならなければ、セコンドの声を聞いて、穴を突くような戦い方ができればと思います」とこれまで培ってきたキャリアと技の引き出しでKANAを倒すつもりで「(KANAには)まだ上がいるんだぞというのを見せつけたいと思います」と力強く語った。

 対戦カード発表会見で「精一杯動けるのは今年いっぱい。今年でラストにしようと思っています」と語っていたグレイシャアだが、その気持ちは今も変わらない。ラストチャンスと決めた一戦だからこそ「逆に気持ちが割り切れているので、集中できています」と話す。
 そして「今までも色んな気持ちで戦ってきましたけど、今回は久々に気持ちが入っています」とタイトル奪取に闘志を燃やし、Krushの女子王座を世界に通用するベルトにしたいと熱く語った。

「Krushで女子の盛り上がりはは男子に比べたら、まだ足元に及ばないくらいだと思いますが、前回のタイトルマッチのように女子でも会場が『オー!』と沸くような、女子のタイトルでもベルトが動くくらいの活気のある試合をしたいです。

 Krushの女子王座は意味のあるベルトだと思うし、女子でベルトを作ってもらえるのは世界にも通用するレベルの選手がいるということ。今、MMAでも女子選手が頑張っているので、Krush女子王座が世界に通用する女子のベルトになってほしいと思います。

 自分がチャンピオンになって先陣を切りたい? そうですね。その気持ちはすごくあります。この綺麗でかっこいいベルトを私が獲ります」

 今回はタイトルを獲ったあとのことは考えておらず「久々に先のことを考える余裕がない。目の前の試合に全力を尽くす感じです」とグレイシャア。女子キックのレジェンドがキャリアのすべてをかけてKrushのベルトを獲りに行く!
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