ニュース
[ニュース]2016.7.11
9・19代々木で因縁のタイトル戦が決定 挑戦者・山崎秀晃が-65kg王者ゲーオへのリベンジに全てをかける!「テーマは逆襲・執念。頭を割られたくらいじゃ倒れない」
    
 7月11日(月) 東京・大久保にあるGSPメディアセンターにて記者会見が行われ、9月19日(月・祝)国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 〜-60kg世界最強決定トーナメント〜」の追加対戦カードが発表された。
 6月の-65kg世界最強決定トーナメントを圧倒的な強さで制し、-65kg王者として改めて世界最強を証明したゲーオ・ウィラサクレック。そんな最強王者ゲーオが今大会で2度目の防衛戦を行うことが決まった。

 挑戦者に選ばれたのはK-1ジム・チームドラゴンの山崎秀晃だ。3月の日本代表決定トーナメントでは左右田泰臣、久保優太、野杁正明を撃破して優勝。先の世界最強決定トーナメントでも準決勝でイリアス・ブライドと延長判定1-2までもつれる接戦を演じており「挑戦者として資格があると判断しました」(前田憲作K-1プロデューサー)と今回の王座挑戦が決まった。

 ゲーオと山崎は今回が2度目の対戦となる。両者は2014年11月の初代-65kg王座決定トーナメント1回戦で対戦し、この時はゲーオが判定勝利。山崎はゲーオの左ハイキックで額を陥没骨折する重傷を負い、長期欠場に追い込まれた因縁の一戦でもある。

 王者ゲーオは主催者を通じて「私はファンの皆さんが見たいカードであれば、どんな相手でも全力で戦います。それがK-1のチャンピオンに与えられた使命であり、スポーツマンシップであると考えるからです。今回、山崎選手の挑戦を受けて立つことにまったく異存はありません。ファンの皆さん、今回も応援よろしくお願いします」とコメントを発表。

 会見に出席した山崎は「2年前にゲーオに敗戦を喫して、リベンジすることだけを考えて練習を続けてきました。それが形になって実現する日が来たという気持ちでいっぱいです」と決意の挨拶。「今は仲間、応援してくれる人、ファンのみなさんがいて、自分一人で戦っているわけではありません。その想いを全て背負って勝ちに行きます」とリベンジへの想いを熱く語った。

 続く質疑応答で山崎はゲーオのトーナメントでの試合について言及。ゲーオの実力を認めつつ、打倒ゲーオに静かに闘志を燃やした。

「一試合一試合、相手を研究して勝ち上がるべくして勝ち上がったのかなと思います。1回戦と準決勝は日本人(HIROYA・野杁正明)と戦って、研究もしていたと思うけど個の強さを発揮して決勝に進んだのかなと思います。決勝はイリアス選手が消耗していて、ちゃんとした実力を出していない気もしましたが、きっちり勝つのはさすが王者だと思います。僕としては変なところで負けられるよりは絶対王者に挑む方がすっきりするし、今はチャンピオンと認めざるを得ない部分もあると思います。

(もし自分が決勝まで勝ち上がっていたら?)厳しい戦いにはなったと思いますが、テーマは逆襲・執念です。頭を割られたくらいじゃ倒れない自信もあったし、もし決勝まで勝ち上がっていたら(ゲーオに)勝っていたと思います。世界トーナメントにもゲーオ対策を練って挑みましたし、また新しい研究材料もあります。その材料を使って道場で練習できる部分はあると思います」

 世界トーナメントでもゲーオへのリベンジに並々ならぬ想いを持っていた山崎。再戦が決まってからも、その想いは変わらない。「ゲーオと勝負して約2年になりますけど、あれからジムワークでもフィジカル面でも彼に勝つためにすべてをつぎ込んで生活してきたようなものです」という山崎は「今は自分だけじゃなくて仲間の想いも背負ってやっている。綺麗ごとになっちゃうかもしれませんが、それがあったからパワーアップできたと思います。今はゲーオのすべてを凌駕できるところまで実力で来ていると思います。何が何でも勝ちにいきます」と勝利への執念を口にした。

 とはいえ王者ゲーオはワンマッチ・トーナメントの両方で勝ち続けている。山崎自身「いつも『ここに隙がある』や『ここを突けばいいんじゃないか?』と思って試合を見ていても、次の試合ではそれをカバーして勝ち続けている。ゲーオはゲーオでとどまることなく成長していると思う」とゲーオの強さ・成長は認めざるを得ない部分だ。その上で山崎は「新しい研究材料もあるし、その都度研究して隙を突いて練習していかなければいけない。僕もゲーオもどちらもレベルアップしていると思うし、試合を見てもらえれば分かります。結果がすべてです」と語っている。

 王者ゲーオが圧倒的な強さで返り討ちにするのか? それとも挑戦者・山崎が執念で勝利を呼び込むのか? 因縁のタイトルマッチはどんな結末はいかに!?
トップページへ戻る