これまで新生K-1では-55kg・-60kg・-65kg・-70kg・ヘビー級の5階級で試合が行われてきたが、先日の記者会見で-57.5kg・-62.5kg・-67.5kgの新設を発表。今大会から本格的に新階級での試合がスタートすることになり、その第1弾として［K-1 -62.5kg FIGHT/3分3R・延長1R] "狂拳"竹内裕二VS林健太の一戦が決まった。

　竹内はKrushを主戦場に戦ってきたファイターで、過去には山本真弘や野杁正明をKOしているハードパンチャー。前田憲作K-1プロデューサーも「ずっとK-1に出て欲しいと思っていた選手です」とK-1参戦を熱望していたファイターだ。対する林はK-1ジム・チームドラゴンに所属する21歳の新鋭。攻撃的なファイトスタイルで会場を沸かせる激闘派で、過去に竹内とは実兄の林将多がKO負けしている因縁もある。

　今回が約3年ぶりの試合となる竹内は「どうもお久しぶりです。いきなりK-1に呼ばれてびっくりしてるんだけど、呼んでもらったからにはバチッと決めて、楽しませてもらおうかなと思います」と挨拶。試合から離れている間は「普通にK-1を見に行ったり、普通に格闘技を楽しんでいた」と格闘技から距離を置く生活を送っていたが「もっと格闘技をやりたいのもあったし、出てくれないか？ってオファーがあったから、もう一回やろうと決めた」と復帰を決意した。

　対する林は「一番最初に思ったのは、お兄ちゃんが竹内選手に目を折られて（眼窩底骨折）負けてるんで、倍返しで両目を折ったろうかなと思います」と兄のリベンジと竹内の顔面破壊を予告。さらに「竹内選手の印象は実績もあって“強かった”選手。お兄ちゃんからも『もうおっちゃんやろ？いけるやろ？』と言われています。これからのK-1は昔の選手じゃなくて、新しい選手が引っ張っていかないといけないと思います」とバッサリ切り捨てる。

　林から挑発的な言葉を受けた竹内も「目を折る？ 怖いよね。俺は2カ月間、健太のことを考えて生活するよ。飯食う時も寝ている時も楽しく遊んでいる時もずっと健太のことを考える。竹内のおっちゃんも頑張るで」と人を食ったようなコメントで対抗した。

　竹内・林どちらもアグレッシブで打ち合いを好むファイトスタイル。K-1の新たな歴史の第一歩＝新階級-62.5kgの第一戦はスリリングな殴り合いになること間違いなしだ！